2008年10月20日(月)海外海岸コンクリート

「100円が1098万円に!馬主は元リーマンのディーラー」みたいな煽りでテレビがバカをやってる訳だが。有志がキャプってた。アホな事やってんなテレビは。
「GI秋華賞で超高配当」だってよ。相変わらず「高額配当」みたいな事にしか注目出来ねぇのな。テレビを好んで見てる奴らはもはやバカを通り越して人間失格だな。
ちなみに1098万円だとか言っておりますがムードインディゴとブラックエンブレムの2頭軸で3連単相手総流しマルチで取れます。買ってれば。買えてれば。

馬ばかりがどうのこうの言われているんだが今回はその実力をきちんと引き出した「調教師」の方にもきちんとスポットを集めるべきだな。今年「ようやく」
「関東馬がGIを勝った」と言う事で。ここ最近の「栗東の方が圧倒的に強すぎる」と言う状況にようやくひとつの仕返しが出来ました。みたいな事にもなっている。
しかも「1着のブラックエンブレム」「3着のプロヴィナージュ」を管理している小島茂之調教師は管理馬の出走に関して自分のブログで批判されていたからな。

[ 出走回避の情報について ] 秋華賞のプロヴィナージュの出走について批判の書き込みが多くなっているようなので、少し書かせていただきます。今回の騒動の
発端は私の言葉足らずが原因かと思われます。前走のシリウスSを使走った後で当たり前のように疲れが出ました。今までのプロヴィナージュだと、なかなか
この疲れが取れるのに時間が掛かることも多く、実際に先週末の時点では硬さが残っていました。マスコミの方たちからは有力馬の一頭がボーダーライン上に
いるために出否を良く聞かれ、その度に『今の状態なら使うことは無いと思います。ただ出るだけでは失礼なレースだし、これならGIに出しても恥ずかしくないと
いう状態にできないようなら回避です』と伝えていました。一方で栗東で頑張っているスタッフ達には『今の状態では回避するつもりだけど、最終決定は木曜日。
来た以上は最後まで出走するんだというつもりで努力して調整するように』と伝えていた。先週の競馬の時にも色々な人から何度か聞かれましたが、やはり
『回避の公算が多い気がするが、あくまで来週の追い切りをして状態を確認し出否決定は木曜日の投票前』と同じようにコメント。もしかして人から伝え聞いての
部分や、私が端折った言い方をしたために完全な意向が伝わらなかった可能性は否めません。月曜日だか火曜日に何人の方から『回避するって決めたの?』と
聞かれ同じように答えていましたが、その後に移動の飛行機内で各スポーツ紙を見て私自身が驚きました。ほぼ全紙に『回避決定』の文字。『今の状態以上に
ならなければ間違いなく回避』と言っていた私自身、あくまで五分五分という気持ちであった反面『多分使えるところまで行かないだろうな…』いう気持ちがあったのは
事実で、きっとそんなニュアンスから誤解が生まれたのだと思います。競馬ファンでもある私自身も有力馬のうちの一頭ポルトフィーノが休養明けでどんな競馬を
見せてくれるか登録の時点で楽しみに思っていたのと同時に『場合によってはウチの馬の動向ひとつで出否が決まってしまうんだな』という複雑な気がありました。
出否への過程に責任を持ちたかったこともあって私自身が直接跨った今日の調教ですが、驚くほど良化しているプロヴィナージュの状態。良化を確認できた嬉しさと
同時に『回避』とアナウンスされていた事実もあり、多くの人達の気持ちを考えると複雑な気持ちでした。批判の書き込みは残念ではありますが、一方で理解できます。
プロヴィナージュにも応援してくれる人達がたくさんいますが、それ以上に人気馬達には楽しみにしている人や応援してくれる人が多いはず。私達厩舎関係者も
日頃のレースで除外の憂き目にあったりして『何であの馬が入ってウチの馬が除外になるんだ!』という思いをした事が何度もあります。それが出走が限られる
貴重なレースなら尚更で、状態が良ければ余計に腹が立ちます。そんな時にこうして書き込んで文句を言える場所があれば、きっと私も書き込みたくもなるでしょう。
私達も日々同じような思いをしていますし、ファンを経験したこともあってかそんな気持ちも少なからず分かってはいるつもり。競馬ファンとしては今でも
人気馬のレースも見たいし、でも自分の管理馬が状態をアップさせているのに批判に負けて回避すればそれは正当な競走ではなくなるというのが私の考えです。
当初の予定通り、最終決断は明日の調教後。良い競馬をすると判断できることが出走条件ではありますが、一頭一頭個々の馬に込められた気持ちを大切に、
いつも通りの仕事をしてきちんと判断したいと思います。今回はお騒がせしてスミマセンでした。皆さん色々な気持ちがあるでしょう。反響も多いでしょうし、
今回に限っては皆さんの意見に一つ一つお答えできないとは思いますが、意見は全て目を通させていただきますので、あまりに酷いコメントは
削除させていただくかもしれませんが、どうか遠慮なく書き込んでください。(小島茂之厩舎の本音 10/15 23:38)

[ ちょっと… ] 前回のブログに対するたくさんの書き込み有難うございました。残念な事に批判派も擁護派も含めて感情的になってしまっていると感じたので
特定の人しかコメントできないようにしました。人間は千差万別、十人十色でそれぞれ個々の人間が様々な思想や理想を抱えて一緒に生きているのが世の中です。
だから色んな立場で色んな考え方があって良いと思っているので、このブログではその意見を建設的に交換できたりするのなら良いと思っていました。批判の
書き込みの中にも『なるほど』と思わせるものもあれば、気分が悪くなるようなものもありましたが、それもそれぞれの環境が生んでいるモノ。お互いの立場を
理解しあえばもう少しやさしくなれるはずです。しかし、会った事も無い人間を『あんたは・・・』と書いたりする人の意見は、自分では正論のつもりでしょうが、
私は受け入れられません。世の中の戦争もそうです。自分の思うようにならないからと、自分は安全地帯にいて違うもの(人や武器)を使って攻撃する。
そんな状態に感じられました。もう少し冷静になれればいいのですがそうも行かないようなので時間をおきたいと思います。ほとんどの書き込みは残した
つもりですが、関係ない事を書いているコメントや、文句の言い合いになっている部分は削除させていただきました。これからまた飛行機で移動しなければ
なりませんが、飛行機で書くことができれば改めて今回の件について書きたいと思います。本当はいちいち説明したいところですが、何を書いても批判している
人達を納得させることはできないでしょうし、たくさんの考えがあって当然だから、その必要も無いでしょう。しかし私自身しっかりとした経緯を書いて
おきたいので、飛行機で倒れて(眠って)書けなくならないように頑張ります。(小島茂之厩舎の本音 10/16 19:14)

[ 全てまとめて… ] 『プロヴィナージュの秋華賞出走』この結果に人それぞれ思うところがあるだろうということは前回のブログへの書き込みの多さからも
分かります。匿名ということもあってかどうしても皆さん感情的になってしまうのは仕方ありません。書き込みの中の批判の部分については『なるほどな…』という
ものもあれば『この人は感情的で見えなくなっているな・・・』というものもありで、頭にきて『俺も匿名で書いてやろうか・・・』と思うような酷いものもありました。
批判も擁護も共存しているのは当り前と思っていますが、どちらも感情的になり過ぎてしまっていたり、本来の方向と違った話が出ていたので残念ですがフリーな
書き込みはストップすることになってしまいました。私自身は打たれ強いほうなので、ファンが賛否両方を言える自由な場を維持したかったのですが残念です。
韓国で自殺者が出てしまったようにネットの世界は今、過渡期を迎えているように感じますが、こうした批判の書き込みをするのならなおさら冷静な表現を求めたいと
思います。世の中は十人十色、それぞれ考えが違うのは認め合わなければいけませんし、全部の人達が自分と同じような思想や理想を持つことは不可能です。
色々と動きがあれば批判や擁護があるのは自然なことで、もちろん擁護していただければ嬉しいですが批判が無くなればそれはそれで危険なことでしょう。
私が今回『申し訳なかった』と言うのは言葉足らずな面。時間がある中で話をした人には『使う目的で来た以上は追い切りもやって、それで出して恥ずかしくない
状態になるかを木曜日までじっくりと考えて判断する』とは話していました。格の有るレース。中1週だったですし将来のある牝馬なので、追い切りをやった後で
良い状態を確認できなければ出走させないつもりでしたが、正直こんなに良くなるとは思っていませんでした。ただし厩舎スタッフには『来た以上は最後まで
諦めずに出走へ向けて努力してくれ』と何度も言っていたので余程頑張ってくれた結果かもしれません。一週前に、ある方からいただいた回避確認の電話には
『追い切りをやってもそんなには変わってこない感じです。回避の可能性が高いと思う』とその時点での感想を素直に伝えました。でもその時も『判断は追い切り後の
木曜日まで待ちます』と伝えています。その記者さんは『回避とは書かないで、迷惑を掛けないように気をつけて報道します』と言ってくださった。だから可能性が
高いと言う感じのちゃんとした記事を載せていただいたと思うし、他社でも恐らく『回避決定』ではなくて『回避の方向』や『公算が大』という表現が多かったのでは
ないだろうかと思う。見出しでは回避という決定されたような報道が出たわけだから、次点の馬を応援している人達が『出走できる』と判断して当然。この点だけは
私の言葉足らずかな?と思う。マスコミ云々の責任を上げていたコメントもあったが、全てのマスコミに『木曜日最終決定』とはカバーできていなかったのかも
しれないし、そういう意味では私にも責任がある。競馬ファンはマスコミを通じて情報を得る。だからマスコミには、より正確な情報を伝えたいと思っている。
しかし、これだけ『コミュニケーション不足だ!』とか罵倒されて問題視されると私にも言い分がある。出走へ前向きという情報が流れてからは数人の人から
確認の電話があった。でも回避の記事が乗る前に『どうするの?』とは聞かれはしても『回避って書きます』とは一言も言われていない。基本的には私の言葉足らずを
認めるが、こんなにバッシングされるなら、そういう意味では私も被害者ではないかと感じる。『回避』の記事が出た時期は忙しくて、あちこち移動しまくりでした。
いつ記事を見たのかも覚えていませんが、先週末からは美浦や栗東の往復。先週の競馬後は、東京→美浦→東京→栗東→北海道→栗東→北海道。今、久し振りに
美浦へ帰って来たのですが、特に今週は今年最後のセリがあったため移動の連続でした。その過程で・・・恐らく栗東へ移動する飛行機の中で各スポーツ紙を見る
時間があって知ったのではないかと思います。飛行機を降りるのは21時近い時間。私には誰にも連絡を取る術がありません。翌日の調教中に話ができた記者さんには
直ぐにまだ出走の意思があること、出走へ向けて努力している事を伝えました。そして地下馬道でタマタマあった関係調教師さんにも。また、先週の次点では関係する
調教師さんやジョッキーにも話す機会があったため、プロヴィナージュが現状のままでは使うつもりでない事、しかし木曜日まで判断はしない事も告げています。
こういう出否の動向については厩舎関係者のなかで情報交換が行われることが度々あります。私も自分の馬が出られるか確認するために他の調教師さんから
直接状況を聞くことがありますし、逆に『お前の出るのか?』と聞かれることもよくあります。しかし今回はそうした調教中での会話以外は特に無く、誰からも確認の
電話などが無かったということは各立場の人がそれぞれ柔軟に対応していたものと考えています。だから前回のブログでは、期待を持たせながら撤回された形となった
思いを持つ人達の気持ちを考え、批判の書き込みが目立ち始めたこともあったので、状況説明と私の足らなかった面を記しました。一方でプロヴィナージュを出走
させることや状態については誰にもとやかく言われる筋合いが無いと思う。書き込みにもあったようにルールに沿ってやっているし、それは今までプロヴィナージュに
関係してきた人達、プロヴィナージュ自身やジョッキーの頑張りが生んだ結果。ここまで来るのにどんな思いをしてきたか、ウチの厩舎だけではなく競馬関係者が
GTに出走させるためにどういう気持ちで努力してきているか。それが分かっているから出走に慎重になっていた。着順云々についての批判は甘んじて受けましょう。
そんな事は言われないでもわかっている。コメントの書き込みを止めることにはなってしまったが、好走できなければ大変な批判の書き込みがあることも覚悟の上だ。
競馬とはどのレースでも良い競馬ができなければ、毎回批判の対象になるのは十分承知。しかし、プロヴィナージュに先着できなかった馬が一頭もいなければ、
私一人が火だるまになれば良いことですが、後れを取った馬がいた場合、その関係者達も同じような事を言われなければならないのでしょうか。レース条件は違っても、
過去にプロヴィナージュに遅れをとってゴールした馬もいる。関東オークスも大躓きの出遅れ。着差や適性からスタートが良くても勝てなかったかもしれないが
『あの位置から2着に来るなんて相当力が有る…』と地方の調教師さんに褒めてもらいました。各馬ここまで頑張って加算してきた賞金。春には気難しい部分や
硬くなりやすい馬体に苦労しながら仕上げてきた中で積み重ねた賞金だ。回避情報についての批判は我慢しますが、出走に踏み切った事や着順については全て
管理する小島の判断です。追い切り翌日の運動で馬体確認をしてスタッフと出した結果は『出走させない理由が見当たらない』でした。鞍上は佐藤哲三J。
哲三Jについては、オーナーやスタッフとの話の中で栗東入りした時からプランとしてありましたが、想定に名前が出ることで、ギリギリまで判断できないウチの馬に
縛られてしまうのを避けるために、何かの時にチャンスが広がるよう、本人には何となく耳に入っていた可能性はありますが、きちんと話はしていませんでした。
『今回は悪役だぞ!大丈夫か?』という問いに『あー慣れてます』と心強い言葉。明日の調教で感触を確かめてくれることになっています。それと今回の出走に
ついては関係各方面、いずれからも一部の人達が想像されているような要求や圧力はありません。オーナーとは最初から『良いコンディションにならなければ
使わない』という考えで一致していましたし、悩んでいた私に最後は全てお任せしてくれました。また、各所から『あれをこうしろ、これをこうしろ』と言うような話は
聞いたこともありません。私達の仕事をしている場所は、そんなチッポケな所ではありません。皆が出たいはずの秋華賞なのに『今の状態では止めるかも…』と
迷っていた私に対して、皆さん口を揃えて『馬の状態を最優先してください』と言ってくれました。そんな純粋な筈の皆が目指した舞台を『回避』という文字で
ざわつかせてしまったのは少々反省ですが、本当に馬が好き、競馬が好きな人達にはいまひとつ冷静になって各出走馬の頑張りを応援してもらいたいと思います。
こういうことを記してももちろん全員が納得するわけが無いと思っていますが、これが今回の経過の詳細と今の気持ちです。秋華賞に限らず、今後も多くの
競走馬たちがたくさんの応援を受けながら頑張ってくれる事を期待しています。(小島茂之厩舎の本音 10/17 00:17)

プロヴィナージュの獲得賞金における秋華賞への出走権は登録馬中18番目。つまり「ギリギリで出られる」と言う様な状況だった。しかしその1個下の
「19番目」には休み明けとは言え実力は持っているポルトフィーノの名前がある。「父クロフネ母エアグルーヴ」と言う事で血統に関しては両親ともに
競馬をやってる人だったら知らなければモグリと言われる様ないわゆる良血馬。サラブレッド自体が血統の淘汰で「良血」の集まりではあると思うけどな。

そう言う訳で「勝てるかどうかと言われたら、まず勝てないんじゃないか的な事を言われていたプロヴィナージュを出走させる事で勝てるかもしれない的な
ポルトフィーノが除外される」と言う事で批判が数多く集まった。その批判に対する「答え」が上記のエントリーの内容。として上がっている。

[ ☆10.18〜19の競馬 ] ◎京都11R ブラックエンブレム 第13回秋華賞JpnI 芝2000m 岩田康誠 全ては秋華賞のため、ブラックエンブレムが厩舎の
主役として栗東に滞在していたはずなのに、ローズS大敗と最終追い切りの遅れ、そして話題のプロヴィナージュさんにすっかり主役の座を奪われて影が薄くなり気味。
最終追い切りの遅れは、ウチの厩舎でも動くアイファーラブラブ相手に追いかけてのもの。最近は併走相手に楽に先着していたから、ラブラブのように動く馬を
相手に頑張らせたかったので予定通り。本当はラブラブが最後までブラックエンブレムを可愛がっても良かったのだが、今週久々で出走のラブラブ自身も
しっかりと追う必要があったので、ラブラブに騎乗した酒井学Jには『ブラックを可愛がるだけ可愛がってくれれば、最後は仕掛けて置き去りにするのも已む無し』
と伝えておいた。『道中は良い手応えだったんですが、今日も追ってからノメっていました』と岩田Jももどかしい感じ。そして今回の追い切りでも手前も変えなかったが、
先週末に久々にWコースで終い重点をやった時には手前を変えたしあまり問題にしてはいない。中間は馬体重が増えてきたこともあり、当初の予定より
調教内容濃くしたが、チェックしてくれた獣医さんが『まだこの仔には楽なようだね』と言うし、スタッフと相談して直前は馬也の予定を変更。ところが目一杯
追ってもらったのにノメって動けなかったせいで、追い切り後の息はケロッとしていたから、こちらももどかしい気分。本当は『フーッフーッ』と息を切らせるような
追い切りをしたかった。でも動けなかったとはいえ一杯に追った効果は出ると信じている。良馬場は間違いないようだし言い訳材料は無くなってくれそう。
追い切りといい、前走といい、本当に道悪が原因なのか判らずに迎える本番。『やっぱりそうだった』とホッとさせてくれると信じている。

◎京都11R プロヴィナージュ 第13回秋華賞JpnI 芝2000m 佐藤哲三 一躍有名になってしまったが、実力があるところを証明しなければならないという十字架を
背負ってしまった。回避の情報が先走り、追い切りの映像は、まともなものが無いし、後ろから追いかけて先着したのに、グリーンチャンネルの解説でまで『先行して
遅れ』なんて言われている。みんなの中に勝手に『力の無い馬』という潜在意識が植え込まれているからなのかな?状態を確かめたかった最終追い切りは調教師が
自ら騎乗した。併走馬のすぐ後ろに位置して追いかけ、力まずに走れるかを確認。前の馬が少しずつピッチを上げるのにどう反応するか。その時に鞍上の指示に過敏に
反応しないか、若しくは反応が鈍くないか。その全ての確認を上手に消化して、併走馬にジンワリと並び『行け!』というGOサインにしっかりと反応して見せた。一部
報道にあるように実は抜け出しから右に寄れたのだが、これは反応が良かったためにちょっと気が緩んでしまった鞍上が原因。馬が苦しくて寄れたのではなく、鞍上が
嬉しくて寄れた?と思ってもらって良い。金曜日には佐藤哲Jが騎乗して確認してくれたが『色々叩かれているようだけど、力量不足というのは勝手な思い込みだね』
と言ってくれたようだ。もちろん厩舎ではそう思っての出走だったが、身内でない佐藤哲Jがそうコメントしてくれた事で、贔屓目ではないとホッとさせられた。あとは
数字で結果を出さなければならないが、調教師は内心『ブラックエンブレムに肉薄してもおかしくないデキ』と見積もっている。(小島茂之厩舎の本音 10/17 23:07)

確かに「まともな追い切り映像」がなかったな。土曜日のウイニング競馬の「明日京都競馬場で行なわれる秋華賞の出走全馬の追い切り」の映像を流す訳だが
プロヴィナージュの追い切り映像だけ「余所から借りてきた様なVTR」でテロップも例のテレビ東京テロップでは無く白ゴシックのテロップでなんつーか
「余所から借りてきた臭満載」の映像で追い切りの時計全体4ハロンの数字も出ている様な始末だった。これは「テレビ関係者も四苦八苦」したな。と思った。
しかし。この言葉を信じていれば買えたな。1098万馬券に関して言えば。ヒントはこう言う所に案外転がっていたりする物なんだな。そう思った。

そして実際に秋華賞が行なわれてブラックエンブレムが1着に入ってプロヴィナージュが3着に入った。そう言う内容で今年の秋華賞が完結した。

[ 何て言えば良いのか… ] 出来過ぎ。自信はあったけど、それでも上手く行かないのが競馬だとは散々今までに実感している。1着.2着のイメージが浮かんだり、
ビリとブービーのイメージが出てきたりしていたが『結局は全てを受け入れるだけ』と不思議に平常心だった。そうは言っても7Rのヘルバーストが鼻差で勝ったことで
『勢いがついたな』と思えたし、9Rのクィーンスプマンテも残念ではあったが2着に踏ん張ってくれて勢いを繋いでくれたのは大きい。秋華賞はこれ以上は無いという
結果に終わり、一連の騒動のせいもあってかほとんど皆の目に涙。『みんな結構涙もろいんだなー』と思いながらも、とにかく嬉しかった。たくさんの人達に喜びの
涙をくれた2頭の勇ましい牝馬に感謝。そして皆さん応援有難うございます。ウチの2頭だけでなく、上手に競馬が終わってくれた気がしてひと安心。競馬の神様が
ひと仕事してくれたのかな?今日は京都で多頭数出しに加えて秋華賞。3人のスタッフが美浦の留守をしてくれて、残りの全員が京都競馬場へ集合し、全ての
レースに向かっての総力戦。そんな中で、2つの勝利を含めた各馬の頑張りには嬉しいというか頭が下がる思い。そして協力を惜しまず、全力を出し切ってくれた
ジョッキーたちに乾杯。コメントもたくさん有難うございます。あまりに多すぎて返事どころかニックネームすらも書くことができませんが、全て目を通させて
いただきます。そうだ、土曜日が『出遅れ』をして…結局日曜日もちょっと起きるのが遅くて…。何となく目が覚めて『ボーッ』としていたら調教助手から『先生時間です』
と電話が来た。『んー起きているよ』と仕事に向かったが、そんな2日連続で緩んでいる調教師に大きいレースを勝たせてくれた厩舎スタッフ皆にも『これからも
頑張ろう。良かったね』と言いたい。本当に今日の出来事すべてに感謝です。明日からまたスタートに戻り頑張ります。(小島茂之厩舎の本音 10/20 01:39)

伝えるんだったら「こう言う所」をマスゴミどもは伝えましょう。どれだけの批判があって結果を出した事で今までの努力が報われた。美談だな。それだけ。
一応日刊スポーツが「ブログ炎上」については触れている。しかし記事は文章量が限定されるからな。サラっと読み流される程度になってしまうと言う事で。

[ 伏兵エンブレム栗東調整で戴冠/秋華賞 ] G1初の1000万馬券が飛び出した。単勝11番人気ブラックエンブレム(小島茂)が直線で抜け出し快勝。自身と
開業6年目の小島茂之師(40)に待望のビッグタイトルをもたらした。2着に8番人気ムードインディゴ、3着に小島茂厩舎2頭出しの16番人気プロヴィナージュと、
伏兵が上位を独占。3連単(4)(1)(15)は重賞最高、歴代3位となる1098万2020円(4896通り中4275番人気)の超高配当となった。1番人気トールポピーは
10着、2番人気レジネッタは8着に敗れた。大一番で素質馬の血が爆発した。中団のインで脚をためたブラックエンブレムは、4角で最内へ。ぽっかりあいた
コースをグイグイと伸び、逃げた同厩舎のプロヴィナージュを一気にとらえる。そして最後は、外を伸びたムードインディゴを押さえ込んだ。「内枠で楽に好位を取れた。
3角で1回息も入ったしね。ビュッと伸びたけど、まさか勝てるとは…」。殊勲の岩田騎手も目を白黒させた。今年のフェブラリーSから関西馬に12連勝を許していた
関東馬が、今年初めてG1を制覇。秋華賞の関東馬Vは97年メジロドーベル以来となる。とはいえ、今回に関してはエンブレムも半ば関西馬のようなもの。前哨戦
ローズSの前に栗東トレセンに乗り込み、長期滞在で鍛えられた。開業6年目でG1初勝利となった小島茂師は「施設が充実していて、栗東の方が多くのやり方を試せる。
特にいいのが逍遙(しょうよう)馬道。高低差が激しいので、馬が自然と歩き方を覚える。腹筋も鍛えられるみたい」と説明した。桜花賞前にも、栗東に早期入厩。
追い切りなしで本番に臨む勝負に出た。そのときは10着と結果が出なかったが、「栗東なら違う」という考えは揺るがなかった。新鋭トレーナーの執念が実った
大金星でもある。「競馬の面白さを伝えたい」。そんな思いで小島茂師が自ら更新している公式ブログが週中、炎上した。同じく栗東滞在で秋華賞に備えていた
プロヴィナージュを出走させることになったときだった。良血馬ポルトフィーノが除外になることで、賛否両論の感情的な意見がブログを埋め尽くした。「でも、今週の
動きが良かったし、出してあげたい状態だった」。北海道のセール、栗東、美浦の調教と忙しく飛び回る中、頭を悩ました時期もあったが、自分の馬の力を信じた。
最後に待っていたのは、G1ワン・スリーという結果。胸を張っていい。エンブレムの今後はエリザベス女王杯を使うかも含めて未定。とりあえず滞在した他馬とともに、
いったん美浦に帰厩する。ブログには、レース直後から祝福コメントが多数寄せられていた。「最初はG1を勝ったら(ブログを)やめるつもりだったんだけど…」
と笑う小島茂師。今週は新女王の出迎えとともに、コメントの返信という忙しさにも追われることになりそうだ。(日刊スポーツ 高木一成 10月20日8時40分)

2008年10月20日(月)20時00分45秒