2008年10月23日(木)担保を担いで火あぶり祭り

ハゲ株がガタンと値を下げて1000円を割ってホワイトプランを下回っての動きで900円台の攻防まで下がったと言う事でまさに予想外。…いや予想してたけど。

銀行が企業に金を貸す場合、担保となるのは会社財産しかない。株式会社の財産が何で決まるかと言えば、まずは会社の時価総額。つまり株価×発行株式数。
また、担保のないやつに金は貸せないし借りられたとしてもプレミアム金利を上乗せして借りることになる。また、株を発行するともっと株価は下がる。

[ ソフトバンクが安い 「みずほFGとの融資交渉が不調」との観測報道が悪材料に ] 融資残1兆3千億円のメインバンク、みずほフィナンシャルグループとの交渉が
不調との観測が流れたと一部紙で報道されたことが悪材料となって値を崩している模様。ソフトバンクの株価は13時52分現在、83円安の1431円。(9月26日 13:52)

[ 三菱UFJ・みずほ・三井住友、中間決算を下方修正へ ] 三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャル
グループの3メガバンクは、2008年9月中間連結決算の業績見通しを下方修正する方向で調整に入った。米リーマン・ブラザーズの破綻で株価が急落、
9月末時点の保有株式の価値が急落したことに加え、融資先の経営悪化による不良債権処理費用が増大している。米国発の金融危機が、実体経済の悪化を通じて
邦銀の業績にも影響を与えつつある。3メガバンクとも中間決算の税引き後利益の見込みが大幅に減る見通しだ。三菱UFJは8月時点に見込んだ2700億円から
1000億円台に落ち込むとみられ、みずほ(7月時点で2500億円)と三井住友(同2100億円)も下方修正する方向だ。景気回復の見通しが立たないため、
09年3月期連結決算の業績予想も下方修正する可能性もある。景気の減速で、3メガバンクは建設業や不動産業を中心に貸し倒れ引当金の積み増しを迫られている。
国内外の企業や住宅ローンなどの個人向け融資も低迷、投資信託など金融商品の販売も低調となるなど収益源が軒並み不振だ。金融危機で保有する株式や
サブプライムローン関連の証券化商品の下落に伴う損失も膨らんでいるとみられる。

[ みずほが自社株買い延期へ 株安や業績悪化で09年度に ] みずほフィナンシャルグループが株価維持のために実施する自社株買いのうち、2008年度に
予定していた約4000億円の一部を09年度に延期する方向で検討していることが23日、分かった。2年間で約8000億円実施するとの全体計画は変更しない。
景気後退による業績悪化に加え、株価急落による保有株式の含み益の減少で、自己資本の目減りが予想される中、自社株買いを抑えて剰余金を蓄えることで、
自己資本比率の維持を図る。みずほは03年3月、巨額の不良債権処理のため、「1兆円増資」を普通株に転換可能な優先株で実施、7月から転換が始まっている。
株式数の増加で1株当たりの利益が減少し、株価下落を招く恐れがあるため、自社株買いの実施を今年5月に表明した。08年度は市場環境や収益動向をみながら
約4000億円をめどに実施する計画。既に約1500億円分を買ったが、残る2500億円を09年度への延期を検討している。

[ 酷評相次ぎソフトバンクショック走る 目標株価900円も ] 先週末の8月25日、株式市場に再びソフトバンクショックが走った。同日のソフトバンクの
終値は前日比230円安(9.7%下落)の2140円と急落、この1銘柄だけで、日経平均株価を28円(同日の日経平均株価は前日比21円安)も引き下げる結果となった。
ソフトバンク株価急落の直接の原因は、外国証券のリーマン・ブラザーズが8月24日付で「あと2つある大きな懸念材料」と題して発表したソフトバンクについての
リポートで、投資判断を「アンダーウエイト」、目標株価を従来の1125円から900円に引き下げたことだった。同リポートでは、ソフトバンクがボーダフォン
日本法人の買収に際して支払った買収費用1兆8350億円に対して得られた有形固定資産の増加分が5370億円と少なかったことや、同社のADSL事業の
キャッシュARPU(1加入者当たりの実質現金収入)は2863円に過ぎず、ブロードバンドインフラ事業の正味現在価値はすでにマイナスになっている可能性が
あることなどを取り上げた上で、ソフトバンクの負債額の増加を懸念材料視したものだ。これについて、準大手証券の投資情報部では「実際には、リポートの
内容よりも、時価と比較して半値以下の極端に低い900円という目標価格だけが個人投資家に衝撃を与え、見切り売りと目先狙いの空売りを誘い、これが株価の
急落につながったようだ。ソフトバンクについては、メリルリンチ日本証券が7月6日付けで公表したリポートで投資判断を新規に“売り”とした上で、
目標株価に関しても当時の株価(2600円水準)を大きく下回る約1800円と設定したことが個人投資家に大きな動揺を与え、7月19日には一時1900円を割り込み、
年初来安値1894円まで下落した記憶が甦ったことが背景にあるのではないか」としている。(2006/08/29 12:04)

[ 1億円が払えないソフトバンクって ] 当初、ソフトバンクは、大晦日、亀田vs内藤戦とK-1 PREMIUM Dynamite!!をセットで8時間という企画の
冠スポンサーに名乗りをあげた。が、推定3億円のスポンサー料に難色を示し撤退。9月までは、テレビCM料が数割安いクリスマスイブの線で進めていたようです。
が、10月に何かがおこった。金融大恐慌前後のわずか数日の間に、ソフトバンクは豹変。スポンサー撤退を決定したのです。で、このところパチンコ屋が
大量に潰れていたり、ラブホテルが売りに出ても買い手がなかなかつかなかったりするのも同じ文脈で捉えると判りやすいです。

2008年10月23日(木)20時49分19秒