[ 牝馬の吉田ブルーメンで快勝 ] 美浦のフェミニストが本領を発揮した。直線内を狙った吉田豊騎手(33)がブルーメンブラットを勝利に導き、4年ぶりにG1を
奪取。通算9勝中、牝馬で8勝目を挙げた。1番人気スーパーホーネットは2年連続2着に泣いた。人馬の呼吸に寸分の狂いもなかった。吉田豊ブルーメンブラットは、
直線に向いても動かない。内ラチ沿いで、じっと脚をためる。前にわずかなすき間が開いた。ここだ!あん上のGOサインを待っていたかのように、黒い馬体がはずんだ。
内ローレルゲレイロ、外マイネルレーニアの間に突っ込む。あっという間に2頭をかわすと、あとはグイグイと伸びる、伸びる。大外から先に抜け出した
スーパーホーネットを内から差し切り、ゴールに飛び込んだ。94年ノースフライト以来14年ぶりに牝馬が制した。「ためればためるだけ切れる馬。真ん中から
外に出そうとも思ったけど、あそこはイチかバチか。狭いところでも割っていける根性があるのは分かってましたから。ホーネットが抜けたのは見えていた。
あの馬をかわせば勝てると思いました」。ジョッキーは04年阪神JFのショウナンパントル以来、4年ぶりのG1制覇。通算9勝のうち8勝が牝馬で挙げたものだ。
乗り難しかったメジロドーベルに5冠を取らせるなど、牝馬をエスコートさせたら右に出る者はいない。「それだけ、いい馬に巡り合ってるからでしょう」。
照れ笑いを浮かべながら関係者、パートナーに感謝した。距離適性を重視してエリザベス女王杯を見送り、あえて男馬にぶつけた石坂師も会心の勝利に酔った。
「基本はやはり最短距離を回ってくること。ああいう競馬をしてほしいと思っていた。それでダメならしゃあない。最後にもうひと伸びした時はすごい声が出たね」。
ハードに攻めても体重は10キロ増えて充実していた。男勝りの根性と磨き抜かれた馬体。G1を勝つ条件がそろっていた。馬主のキャロットFの規定で来春の引退が
決まっている。「今はまだ決められない。馬の様子を見ながらになる。うーん…、よく走ってくれたし、このまま(繁殖に)上げてもいいぐらいだけどな」。
今後については慎重に検討される。それにしてもこの秋はスリープレスナイト(スプリンターズS)にウオッカ(天皇賞・秋)と混合G1で牝馬が席巻。女の時代は続く。
こう言う記事が出ると実感も沸いて来る。本当にブルーメンブラットがGIを勝ったんだな。と言う事で。いやホント、まずは彼女の頑張りに敬服する。
ハードに鍛えてプラス10キロと言う馬体重だもんな。去年のヴィクトリアマイルの頃と比べるとホント、馬体が大きくなったな。と言う風に俺は思っている。
そして勝負根性と切れる脚。前走がそう言えば「重賞初制覇」だったんだな。意外に思ったんだが。あれ?まだ勝ってなかったっけ?と思った訳だが。
逆に言えばそれぐらい俺は前々からブルーメンブラットの能力には注目していた訳だが。GIを勝った事で有名になったな。いずれにしてもおめでとう。