[ 今期３０勝に到達 ]　こんばんは矢作です。土日で１勝ずつ。前の週に勝てなかったのでそのうっぷんを少し晴らせた週末でした。出走各馬について
それぞれお伝えしていきたいと思いますがまずは勝ってくれた２頭の話から。キンセイポラリスは、やっぱりそれまで戦ってきてたメンバーが強かった。
この勝利は我々のレース選択が功を奏したね。馬自体も400キロをきるほどで男馬にしては小柄。でもすごいバネの持ち主で素質は高い。直線でもよく伸びてて
時計も優秀だった。あとは体がもっと増えてくれればいいんだけどカイ食いが細い馬で…。それが悩みだね。グロリアスノアのほうは慎（小林慎一郎騎手）で
勝ったのが僕としても嬉しかった。ただ直線での叩きあいで外側に斜行し、審議になってしまい周りに迷惑をかけて申しわけなかったな。軽い走りをする馬なので、
芝で使っても面白いと思うけどまずはダートで確実に2勝目を挙げたいので今のところ次もダートで使おうと考えてます。あと、慎もこの馬で大きいところを獲りたいと
やる気になっているようなので彼にはもっと精進してほしいと期待したいね。他の馬についても惜しいレースが多かった。オセアニアボスのレースについては
まさに先週のスーパーホーネットのようなレース内容。あと、ミルコ（ミルコ・デムーロ騎手）の騎乗もイマイチだったな。翌日のGIではいい騎乗みせてた
だけにね（苦笑）。オセアニアボスは僕としてもかなり期待してる馬で素質的に500万下でとどまってる器ではないと思ってる。非常に悔しかったので
“怒りの連闘”を考えてます。オリオンオンサイトはこれまで本当にがんばってくれたね。無理をせず、これで繁殖にあげる予定。タカオセンチュリーは
ハンデも大きかったと思う。しかし、直線で先頭に立っても後ろからきた他の馬に競られると譲ってしまうところがある。性格が優しすぎるのかな…。
でも、ホントいつも安定した走りをしてくれて馬主孝行な馬ではあるね。マリンフェスタのレースついては今週僕が唯一ジョッキーに指示を出した。
「ハナに行ってくれ！」とね。しかし、スタートでボッコリと出遅れてしまい万事休す。悲しかったな。スタートしてすぐに終戦とは馬券を買ってくれたファンに
申しわけない気持ちでいっぱいになる。グランプリヒーローは折り合い面に難しいところがあり鞍上の皇成（三浦騎手）と相談して今回は逃げないで
少し控えようって話してたんだけどね。レースに行ったら引っかかってしまい結局あの通り。能力はある馬なので、調教で矯正してまたがんばります。
あらためて連勝記録を伸ばしていきたいと思うけど今週から2歳馬との入れ替えもありこれからはそう甘くないだろうというのが僕の本音です。
でもこれで今期も30勝を越えました。年末のラストスパート！厩舎一丸となってがんばっていきますので応援よろしく！（矢作芳人　12月01日）

[ ジャパンカップダート外国馬情報 ]　ティンカップチャリス号　調教状況　馬場入りせず　引き運動のみ　マイケルレセッシー調教師の話「昨日、強い調教を
しましたので、今週は追い切る予定はありません。アメリカと比べてこちらのダートはサラサラしていて深いようですが、この馬には合っていると思います。
今回、JRAから招待を受け、ジャパンカップダートに出走できることは光栄です。まだ若いこの馬にとって大きなチャレンジとなりますが、これを
機に更に成長してほしいものです。なお、明日についても引き運動のみの予定です。」（2008/12/1）