[ クイーン賞、ヤマトマリオンが接戦制す ] 船橋競馬場で行われたダートグレード競走 第54回クイーン賞は、3番手を追走した2番人気のヤマトマリオン
(幸英明騎乗)が、2番手からレースを進めた1番人気ユキチャンとの直線でのマッチレースをアタマ差制して勝った。勝ちタイムは1分49秒5。2馬身半離れた
3着が3番人気アイスドール、4着にラピッドオレンジが入ってJRAから出走した4頭が1〜4着を独占した。地方馬最先着は兵庫のザッハーマインで5着、南関東勢の
最先着はダイワオンディーヌ(大井)の6着だった。勝ったヤマトマリオンは父オペラハウス、母ヤマトプリティ(その父アンバーシャダイ)という血統の5歳牝馬で、
JRA栗東の安達昭夫調教師の管理馬。3歳春にフローラステークスを制し牝馬クラシック、その後は芝戦線を歩んだが勝ち星からは遠ざかっていた。しかし、
今年5月におよそ2年4か月ぶりに出走したダート戦東海ステークスを13番人気で快勝して復活。帝王賞は10着と敗れたが、マーキュリーカップとブリーダーズ
GCで3着、白山大賞典2着と夏以降のダートグレード競走では安定して上位進出を果たしていた。通算成績は25戦5勝(うち地方6戦1勝)、重賞は3勝目。
[ レース後の関係者のコメント ] 1着ヤマトマリオン(幸英明騎手)馬場に出てからも今日は落ち着いていたので、これなら大丈夫だと思いました。レースでは
スタートが決まってハナでも行ける感じでしたが、ユキチャンが2番手につけたのでそれを目標にして行きました。道中は折り合いがついて、早め早めの競馬を
心掛けました。最後の直線ではこちらの頭が出たんですが、ユキチャンが差し返して来て一瞬ヒヤっとしました。重いハンデを背負っていましたが、今日は強かった
ですね。以前は最後に走るのをやめたりもろい部分がありましたが、それも解消してきていますし、これなら牡馬相手でも今後やれるんじゃないかと思います。
2着ユキチャン(安藤勝己騎手)もう少し早く突き放したほうが良かったかな…スタートしてすぐに寄られて、出て行くために余分に仕掛けたのが最後に響いたかも
知れません。相手もずっとこっちをマークしていましたからね。乗ってみて多少クッションが硬めだと感じたので、やっぱりダートの方がいいのかも知れないね。ただ、
相手は牡馬相手でも好勝負しているのだから、この馬も能力はあるなと思いました。(後藤由之調教師)もう少しだったのにねぇ。乗り役さんは上手に乗ってくれた
けど、もう少し力の要る馬場のほうがいいね。昨日の雨で脚抜きのいい不良馬場になったのはマイナスだったなぁ。今後はオーナーと相談しますが、牝馬限定の交流
重賞路線を行くことになるでしょう。年明けのTCK女王盃からエンプレス杯ですかね。それで地方競馬が盛り上がるなら、結構なことですよね。安藤騎手は上手に乗って
くれました。スタート直後に寄られたので押して前に行った分が最後に影響したと思いますが、相手は牡馬相手に好走した実力のある馬ですから仕方ないでしょう。
4着ラピッドオレンジ(内田博幸騎手)久々を一度使って、馬は良くなっていましたよ。頑張ってました。次ですね。 5着ザッハーマイン(戸崎圭太騎手)今日は馬が
落ち着いていて、状態はよかったです。行きっぷりが良くてハナに立って行きましたが、どうも一生懸命走りすぎてしまうんですよね。(全国競馬ダイアリー 12/10 21:56)