2009年01月27日(火)静かな紅蓮

手島慶介が亡くなった。いつまでも悲しんでる訳では無いのだがそう言えば「技術的な事に関して取り沙汰していなかったなこの日記では」と言う事で。
そう言う訳で結果的には唯一のGI制覇となったSSカップみのりのレースVTRを改めて見直していた訳なんだが。この競争では3選手が落車してしまいました。
そしてその審議対象となったのが手島慶介と言う事で「1位入線の選手が審議対象」となった訳ですが結構失格には至りませんでした。…そんな概要だった。

正直「失格になってもおかしくはないんだがじゃあ落車した選手のコース取りにはなんの問題もなかったのかと言われたらもうちょっと外を回しておけば…」
と言う様な内容だったな。手島1人に責任を全て被せる訳にはいかないがやはり手島のあのコース取りはちょっと狭い所に自分から入って行ってしまった訳だが
しかしあのコースよりも内に入ろうとした所で入れないし外を回せば届かないしで勝つ為にはあのコース取りしかなかったかな…。と言う事でこの上なく
「難しい」とは思うが「失格にならなかったのはギリギリの所で妥当だった様に思う。但し失格になっていてもおかしくはなかったコース取りだったな」と言う事で。

GIを勝つには時として無謀な事もしないといけないのかな…。とか思った。勝利選手インタビューの受け答えには口元があまり動かないなど若干の違和感もあったが
「勝ったとは言え大量落車を引き起こしてしまった」と言うバックグラウンドを考えれば妥当な内容(テンション)だったと俺は考える訳だが。少なくともこれで
「お前病気とかに掛かってんじゃねぇか?受け答えがたどたどしいぞ?」と言う風に思えた人間は「一部」であると推測する。さすがに大半の人間は
「勝ったとは言え大量落車を引き起こしてしまった」と言う所に理由を求めてしまうだろうからな。俺もこれは初見だったらそう言う風に推測していたと思う。

この強引な戦法では時としてヒール役にもなってしまうわな。競輪界の全てが全て追悼ムードと言う訳でも無い。と言うのも頷ける。しかし俺としては
「勝てなければ。上位に入れなければ。賞金を稼がなければ居ても意味が無い競輪界」「特に手島の場合には例の携帯電話事件もあったが故に競輪に出られない
レースに出られないと言う苦しさを嫌と言う程思い知っているだけにそこら辺の思いはやはり強い物があるのだろう」と言う様なバックグラウンドを省みた上で
「仕方がない」と言う結論に至る訳だが。ヒール役だろうとなんだろうと賞金を稼げないよりは賞金を稼げた方がマシだからな。敵も多かっただろうが
「仕方がない」と言う結論に至る俺だが。そう言う訳で改めて「手島慶介選手のご冥福をお祈り致します」と言う一文を技術的な見解も込めて餞として送る事にする。

2009年01月27日(火)23時44分18秒