2009年01月28日(水)どんがらがっしゃんフィーリング

[ 元SMAPの森が初のG1制覇 ] 28日に川口オートレース場で行われた「GI 開設57周年記念グランプリレース」で人気アイドルグループSMAPの元メンバー、
森且行(34)が念願のG1初優勝を果たした。残り4周で首位に立ち、うまく逃げ切った森はウイニングランでガッツポーズ。「やっとG1を取れた。遅くなって
すいませんでした」と端正な顔を崩して喜んだ。芸能界から転身し、デビュー13年目。昨年は獲得賞金約4560万円で全国10位とトップ選手に成長した森は
「この勢いで2月のSG(全日本選抜)も優勝できるように頑張る」と先を見据えた。(スポーツ報知)

…やはりこう言う書かれ方をしてしまう訳か。正直「前の職業には興味ない。俺はオートレーサー森且行としてしか見ていない」訳で。記事は情報が足りなすぎる。
バカか?としか言い様がない。こんな「情報があまりにも足りていない様なチンカス記事を見て情報弱者が知った気になっていく」訳か。気に食わない。

そう言う訳で書いておく。まずは今回の優勝戦。対戦メンバーを見て「これはどこのオートレース場ですか?」と言う他にないメンバー構成だった。

1:岩科鮮太(飯塚) 2:荒尾聡(飯塚) 3:西村龍太郎(山陽) 4:人見剛志(山陽) 5:浦田信輔(飯塚) 6:田中茂(飯塚) 7:森且行(川口)  8:岡部聡(山陽)

何この「飯塚もしくは山陽のフィーバー状態は」「川口は森だけかよ」「これどこ?飯塚?実況ギャオじゃねぇの?」と言わんばかりのメンバー構成は。
この優勝戦を迎えるまでの今開催の期間中は予選を行なって予選上位は選抜競争に参加して更に上位は昨日の9、10、11、12レース4つのレースで行なわれた
準決勝戦を戦う事になってそれぞれ2着までに優勝戦への勝ち上がり出走権利が与えられますと言う事で今日を迎えるまでに何レースもやってきてようやく
今回の優勝戦のメンバーが決まりましたと言う事で。決まるまでの間に伊勢崎や船橋や浜松の面々はどんどん振るい落とされて1人も居なくなりました。

振るい落とされた結果がこれだよ!と言う事でふたを開けてみれば殆どが飯塚もしくは山陽勢と言う事でこれはどこのオートレース場ですか?と言う様な
そんなメンバー構成になってしまいましたとさ。もはや「1人で戦うしかない」そんな構図でございましたと。優勝した後での森へのインタビュー内容で
俺が「印象的だな」と思ったのが「1対7」と言う言葉を使っていた事。つまり「川口VS川口以外」と言う構図が森の頭の中にあった。そう言う訳か。
そこら辺の「精神面での強さ」と言うのも最近では特に光って見えている訳ですが。それが遺憾なく発揮されたレースだったな。と俺は考えている。

そして今回の優勝戦の試走に関しても森が一応1番時計の3.29をマークした物の他の記録を見てみても3.30とか言う事で殆ど差はございませんでした。
川口補正(地元贔屓)と言う事で森が単勝では1番人気になった訳だが2連複だとかの他の種類の車券ではダントツ人気にはなっていなかった訳で。
一応人気の中心ではあったが絶対!と言う様な雰囲気では無かった。そんな状態でスタートを迎えてフライングも無く1発でスタートが決まりました!

優勝戦はハンデ0、つまりオープン競争になった。この場合全員が一直線上からのスタートと言う事になって最初の1コーナーを迎える訳だがこの場合
オートレース用語で「枠なり」と言う言葉が使われる訳で。一般的には「内枠の方が最初のコーナーに進入しやすい」「外枠ほど最初は後ろからになりやすい」
と言う状態を現す訳だが「1−2−3−4−5−6−7−8」と言う順番で1コーナーに入っていけばそれは完全に枠なり状態と言う事で大体そんな感じになる。

しかしスタートで森がいいスタートを切った。一瞬「これは7号車からのトップスタートか!?」と思ってしまう様な好スタートだった訳だがしかしそれは
そう簡単には出来るもんじゃございませんと言う事で内枠の1号車岩科鮮太、2号車荒尾聡の方が前に行った。「1−2−−7」と言う上位の進入隊形。
7号車からのスタートで最初から3番手に付けて後は機動力の違いで前の2車を捉えて8周回の間に前にプレッシャーを掛けながらチャンスとあらば即捌く!
みたいな攻撃的なレースをすればそりゃあむしろ勝って当然と言う様な結果にもなりますわな。スタートが上手く行って試走も3.29の1番時計。そして何よりも
「選手ランキングでS-14と言うランク付けをされてこれは川口所属選手では1番最高の順位と言う事で実力的にも川口の顔になった」にも関わらず
実はSGはおろかGIのタイトルも取った事がありませんでした的な「無冠の帝王」と言うべき構図になっていた訳で。当然「勝ちたい」と言う意識は強いだろ。

そう言った、最後は「気持ち」の面で前へ行くぞ!と言う事が最大の勝因へと繋がった。と言う事で「技術と気持ちがかみ合った勝利」と俺は見ている訳だが。

そしてむしろ問題はこの後か。当然2月のSGも狙いに行くのは当然なんだが今回のGIに斡旋を受けていない上位選手との対戦も待っている。
具体的に書けば「今回のGIでは高橋貢が居ない。今回のGIでは永井大介が居ない。少なくともこの両名との対決をしなければならない」と言う事で。
そこをどうするか。だな。それと今回負けた選手の中でもリベンジしてやる的な事で当然森包囲網が出来上がってもおかしくない。むしろ「これから」だな。

あとは「森はSGになると落車する」事が最近続いてしまっている。日本選手権しかりスーパースターしかり。特にスーパースターは地元川口での開催で
上位18選手による3日間のトライアル戦をやってポイントランキングを決定しての上位9名がスーパースター王座決定戦に進めます。と言う事で
3日間のトライアルの初日を1着で飾って10ポイント。最高のスタートを切りました!…とか思ったら2日目には落車で他の選手とは関係のない
いわゆる「自爆落車」と言う事で0ポイント。その上「自爆落車なのでスーパースター王座決定戦へ進む権利も失いました」と言う事でジエンド。
なんでそんな風にオチをつけたがるんだよお前…。と言う事で「天国と地獄を一気に味わった」と言う事も経験した訳で。何故かSGになると落車する。
その辺りの「イップス的な心理に追い込まれてしまわないか?」と言う面も含めて危惧すべき点はまだまだ多い。SGと言う看板で森の動きがどうなるか。

2008年12月28日(日)印税タムシ

そして川口オートで昨日から行なわれているスーパースターフェスタ。後半の2レースは予選が昨日今日明日と3日間続きますと。ポイントやらなんやらで
選出されたトップクラスのオートレーサー16人による3日間連続のトライアル戦を行なってその着順がポイント化されて「上位8名」「下位8名」と言う
3日間の合計ポイントでランキングが決まって、4日目のメインレースに「下位8人」が。5日目つまり12月31日のメインレースに「上位8人」が
31日の方はスーパースター王座決定戦!と銘打って10周回によって争われます。と言う事で。そして今日の波乱は12レースに起きた。

8周回で争われる今日2つ目のトライアル戦となる12レース。3周回目に入った所で森が落車!森且行が落車してしまいましたー!なんと言う事だー!!!
と言う様な事になってしまった。川口の期待を一身に背負って。そして昨日は11レースの方に出走して見事1着。10ポイントを獲得してポイント上位。
今日は無様なレースをしなければ3日目のトライアル最終日に心の余裕を持って臨めるはずだった訳だが悪夢が起きた。8号車と言う事で大外からのスタート。
それでも「内の7車を飲み込むかと言う様な勢いで上がって行ったが上がり切れなかった。それでも3番手4番手で枠を考えればなかなかのスタート」だった訳だが。

これは…これは…。昨日1着を取って10ポイントを獲得している森且行の落車と言うのは波乱過ぎるだろこれ。競馬で例えたらマルカラスカル落馬競争中止。
そんな感じだな。当然1コーナー審判員より赤旗が上がって審議開始。審議対象は3号車。ちょっと長かった審議にはなったが失格には至りませんと言う審議結果。

…と書いた。なので「おめでとうと言う気持ちはあるんだがむしろこれを糧に分かっているとは思うが気を引き締めてSGに臨んでくれ」と言うのが俺の感想。
今日は川崎記念も地方競馬の方であったから正直グレードの「公営競技ごとの違い、格の違い」が浮き彫りになって仕方がないんだが。俺の感覚だと
「競馬のGIはオートのSG、競馬のGIIはオートのGI」と言う風に見ている訳だが。だから競馬のGIとオートのGIは価値的には違う物だと思っている。閑話休題。

2009年01月28日(水)19時03分56秒