[ 小倉大賞典 ] 2月の最初は同じでも、今年は開幕第1週のそれも初日に行われる、これまでは開催後半の3〜4週目だった。小倉の1800mで行われた00年からの
過去9回、各年に3着までに入った1番人気薄の馬は、順に7、7、13、11、7、4、11、10、7番人気。ハンデ戦らしく、必ず伏兵が関係する。おそらく時計が速くなるだろう
今年は、流れも速くなる。コースは先行馬向きだが、穴馬は「差し馬」だろう。ホッコーソレソレー(父キングヘイロー)の大駆けに期待する。本格化していた5歳時には
サクラメガワンダー、エイシンデピュティなどと差がなく、京都のオパールS・2000mを1分58秒8で快勝した星もある。だが、6歳時は「屈腱炎」のため長期休養。そのため
最近の成績はさえないが、状態は確実に良くなっている。決して衰えてもいない。目下この大賞典を2連勝中の11歳馬アサカディフィートに比べれば、まだまだ若い
グループに入る。前走の京都金杯・1600mは1分33秒6で10着どまりだが、マルカシェンクとは0.4秒差。今回も対戦するバトルバニヤンとは、わずか0.1秒差だった。
着順ほど中身は悪くない。小倉1800mにはまだ本格化前の4歳時に1分46秒0がある。5歳以降は追い込みに徹しているが、最初は「逃げ馬」として出世したぐらいで、
もともとは自在型。直線が平坦の京都にも良積が集中するように、本来が平坦巧者の血筋(父母両系ともに)でもある。有力馬が早め早めに動き、小回りコースゆえの
差し馬向きな混戦にもつれこむと、54kgを生かしての直線台頭があって不思議ない。単・複中心に、小倉となると侮りがたい11歳アサカディフィートも含め、手広く
流したい。人気のヤマニンキングリーと、この小倉3勝のバトルバニヤン、折り合いさえすればのダイシングロウは厚めにする。(柏木集保 2009年02月06日)
2月4日栗東Bコース:アサカディフィート(79.6 - 64.8 - 51.0 - 38.1 - 11.9) 全体での時計は当日Bコースの7位。上がり重点も長めにビッシリと追った。