[ 仮面ライダーディケイド ] 『仮面ライダーディケイド』(かめんライダーディケイド)は、2009年1月25日からテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30に
放映されている特撮テレビドラマ作品、および作品中で主人公が変身するヒーローの名前である。ハイビジョン制作(アナログ放送ではレターボックス放送)。
2000年よりスタートした「平成仮面ライダーシリーズ」の第10作目にあたり、放送開始の1月25日は原作者・石ノ森章太郎の誕生日でもある。
また、10周年を記念して様々な企画も組まれている。キャッチコピーは「全てを破壊し、全てを繋げ」。
あらすじ:光夏海は最近、無数の仮面ライダーが「1人の標的」に総攻撃を仕掛けて全滅するという夢を繰り返し見てはうなされていた。しかし、現実に戻っても
彼女に安らぎなど無い。家業の写真屋に居候している門矢士がきちんと写真を撮らない、と客から苦情を受ける毎日。今日も客への謝罪と士への説教に勤しむ。
そんな時、突如世界が変化し、無数の怪奇生物が人々を襲い始める。夏海と離れ離れになった士は謎の青年と接触し、今の世界の真実を告げられる。それは、
10個の平行世界が1つに融合し最終的に崩壊しようとしているということ、士は9つの世界を旅してそれを防ぐディケイドという存在だということ、であった。
無事夏海と合流した士は、彼女が見つけたアイテムを直感で身に着けて仮面ライダーディケイドへと変身する。様々な能力で怪物たちを倒し、夏海を助けるディケイド。
しかしこのディケイドこそ、夏海の夢でライダーを全滅させた存在だった…。
特徴:『仮面ライダークウガ』から始まった、「平成仮面ライダーシリーズ」10作目の記念作品となる本作品は、「10年に1度のお祭り」というコンセプトの元、
平成ライダーシリーズに登場した歴代の仮面ライダーが総登場するのが大きな特徴である。本作品の主役である「仮面ライダーディケイド」はディケイド本来の姿の他、
『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーキバ』までの主役ライダー9人全てに変身することができる。また、ディケイドが変身するものとは別に、「オリジナル」
と言える本来の主役ライダーや、主役以外のライダー達も次々と登場。ディケイドは各作品の「世界」を巡り、それぞれの世界でライダーや怪人と戦っていく。
このような設定から、平成仮面ライダーシリーズとしては珍しく劇中で「仮面ライダー」という呼称が多用される。各「世界」における人物は、仮面ライダーの姿や
能力こそオリジナルの作品と変わらないが、それに変身する人物はキャラクター設定も演じる俳優も完全な別人となっており、周囲の人物や世界観の設定自体も
オリジナルとは似て非なるものになっている。これはスタッフにより「リ・イマジネーション(再構築)」と呼ばれており、本作品の大きな要素の1つとなっている。
一方で、謎の青年として登場した『仮面ライダーキバ』の紅渡や、『仮面ライダーカブト』のキックホッパーとパンチホッパーなど、オリジナルの俳優が出演することもある。
演出:ミラーワールド、灰化、ライフエナジーを吸い取られる人間、脱皮してクロックアップするワーム、砂状のイマジンなど、過去作の演出が随所に
取り入れられている。ディケイドが他ライダーに変身する際にも、各ライダーを意識した演出が行われる。
主要登場人物:門矢士(かどやつかさ)本作品の主人公。光写真館に居候している青年。「だいたいわかった」という口癖からも伺えるように優れた洞察力と
判断力を持ち、頭の回転も速い。しかし物事を深く考えないため、夏海に指摘されるまで肝心な部分に気付かないこともある。趣味は写真撮影で、世界の全てを
写真に納めることを目標としているが、彼が撮った写真はなぜか被写体が異様に歪んで写るため、世界が自分に撮られたがっていないと考えている。謎のオーロラの
出現に際し渡と遭遇。彼から自分がディケイドであること、世界の消滅を防ぐために旅をしなければならないことを告げられる。それをきっかけとし、その旅する
世界のどこかで自分の写真が完成できるという希望を抱き行動する。記憶を失っているが、戦闘時は直感的に体がかつての戦闘スタイルを取る。