2009年02月12日(木)スペシャルアンカー

以下の文章は11日の関西テレビスーパーニュースアンカーの青山のコーナーでの解説内容の物。…正直「何を今更?(嘲笑&大爆笑)」としか思えない訳だが。
俺は選挙運動の期間中に自分の日記で散々書いてきた。照らし合わせて見れば分かる。…とりあえず「な?俺の言った通りだろ?」と言う事で。例えばアレだ。
大手個人ニュースサイト。あれは他人の意見を集めてくるだけしか出来ない。「自分の見解」が無い。かーずとかそこら辺な?俺はそことはベクトルが違う。
意見を集めるのではなく意見を出す。それが俺。今後は「意見を出す奴」が光り輝いていく時代なんで。そうなると圧力も掛かって来る訳ですけど。
だからマイノリティがいい。だからマイナーがいい。俺は大手サイトになるつもりもないんで。基本このペースが割と気に入っている。と書いて表明しておく。

そう言う訳で「青山?お前何を今更そんな事を言ってんだこのクソが」としか言い様がない。「ずーっと前から分かってた」で終了する。ダメだな。こいつ。
最後になったがサルベージした文章の書き起こしを毎回やっているくっくりさんには100万の感謝を捧げたいと思いますが。平身低頭でどうもありがとうございます。

(「アメリカ政府が2兆ドルの金融安定化策を発表」というニュース及び「ヒラリー・クリントン国務長官が民主党の小沢一郎代表との会談を要請していることが
分かった」というニュースを伝えた後)山本浩之「この後の青山さんのコーナーも、引き続きオバマ政権に関するお話だと伺ってます」青山繁晴「はい。
オバマさんが華々しく就任してから今日でちょうど3週間なんですよね。で、まああれだけ期待されている人だし、それから何と言っても、アメリカ初のと
いうよりは、本当は白人社会初の黒人トップ、黒人大統領ですよね。それだから、今もずっと期待がふくらんでるように思われるのに、たとえばアメリカ国務省の
僕の長い付き合いの人はですね、『青山さん、やっぱり黒人大統領って1人目で成果を上げるのはやっぱり無理かなあ』と。黒人大統領が3人、4人目になって
初めて成果上げるんで、むしろバラク・フセイン・オバマは…」山本浩之「そんなに早くそんなことを言ってるんですか」青山繁晴「うん。バラク・フセイン・
オバマさんはむしろこれじゃないかっていうね(フリップ出す)」山本浩之「『オバマさんは踏み台?』」青山繁晴「はい。ま、これあの決して、何て言いますかね、
ネガティブだけではないんですね。オバマさんはむしろ最初に踏み台になって、将来3人目4人目の黒人大統領が出た時に初めて成果が出るんじゃないかと。
だけどこれはとりあえず今、世界同時不況、日本も巻き込んでる同時不況があるので、これがいったいどういう意味合いなのか、オバマさんの政権、今後
どうなるかというのはやっぱり、この際、早めに読み解く必要があるので、今日これやりたいと思います」山本浩之「そうですね。政権内からもうすでに
そんな声が出てるというのは非常に気がかりではありますが。お知らせのあと、青山さんの解説です」(いったんCM VTR開始)「みなさん、アメリカ大統領の
登場です」9日、全米生放送のゴールデンタイムで、就任後初めての記者会見に臨んだオバマ大統領。オバマ大統領「先月、わが国は59万8000人分の職を
失いました。(VTR中略)今、行動を起こさないと、経済危機と何百万人ものアメリカ国民の苦痛は一層深刻なものになってしまう」と、記者たちに熱く
語りかけた。しかし、オバマ大統領が打ち出したおよそ8400億ドル、76兆円規模の景気対策法案は野党・共和党の強い反発もあり、苦しい船出となったオバマ政権。
就任から3週間、今日はオバマ大統領の思わぬ「誤算」とそのわけを、青山がズバリ解説します。(VTR終了)山本浩之「室井さんは就任から3週間、オバマ
大統領どういうふうにご覧になってます?」室井佑月「やっぱり何かみんな熱狂的ていう、カーッとオバマ、オバマって感じになっちゃったじゃないですか。
それといっしょで、何か熱が引くのも早いなって気がする」山本浩之「もう?」室井佑月「私自身がちょっと飽きてきてる」山本浩之「性格的に飽きっぽいからとか、
そういうことじゃなくって?(笑)」室井佑月「うん、それもあるけど、最初の頃って彼がしゃべったこと全てが知りたかったんだよね。早く。でも今、何か全然
そういうこともない」山本浩之「今日、青山さんはですね、オバマ大統領、非常に苦しい船出になっているとおっしゃるんですけれども、その詳しいわけを
さっそく解説していただきたいと思います」青山繁晴「はい。あの、ま、文字通り苦しい船出という言葉出てるんですけど、普通は合衆国大統領って特に1期目は
ですね、苦しい船出ってあんまりなくて、普通はこうなんですね。出して下さい」村西利恵「100-Days Honeymoon、100日間の蜜月」青山繁晴「はい。これまあ、
新しい大統領とメディア、国民、議会、それぞれが新婚夫婦のような、相手の欠点も長所に見えるような関係が続くと。だいたい100日ぐらい。これ日本と
違いますよね。日本は総理になってすぐ叩かれる人もいますけど、アメリカがどうしてこうなのかというと、合衆国は、アメリカ大統領というのは、首相と、
いわば日本でいうと天皇陛下を兼ねるような、国家元首兼ねてますんで、やっぱりみんなが最初憧れの目で見ないと国がもたないから。必ずこうなはずなんですよね。
ところが今回はさっき言いました通り、まだ水面下ではありますけれどね、足下の国務省やその他の省庁から、オバマさんのいわばリーダーシップに疑問の声も
出てるんですね。で、その出てる背景のひとつがね、実はこれなんです。ちょっと出して下さい」村西利恵「『軍首脳との秘密会議に最も時間を費やしている』」
青山繁晴「はい。皆さんご承知の通り、今のアメリカと世界の課題っていうのは、まさか戦争することじゃなくて」村西利恵「経済ですよね」青山繁晴「ええ。
世界同時不況をどうするのかと。だから誰でも、当然オバマさんはもう日にち毎日、経済関係の人々とずっと会議、会議やってると思うじゃないですか。ところが
そうじゃなくて、足下の国務省と、まさしく当事者の国防総省の、どっちかいうと、あんまり親オバマでもないですね、ま、古い付き合いですけど、この彼らの
話によると、経済よりもとにかく軍首脳ともうすごく時間を費やしてそれは話をしてるんだと。で、それがどうしてかというと、実はわけはこれなんです」

村西利恵「イラクからの撤退先送り」青山繁晴「はい。これね、これ先送りなくてですよ、イラクからの撤退だったら、それは会議やってても当たり前ですよね。
というのはオバマさんが大統領選挙で圧勝したひとつの要因は、あの泥沼のイラク戦争から、自分が就任してから16ヶ月以内に必ず米軍を撤退させますと
約束したんで」村西利恵「公約でしたよね」青山繁晴「ええ、世界同時不況の克服と同時にこれもやんなきゃいけないと。だから当然時間費やしてるんだと
いうことになるんだけど、それが実は内部から聞くと、いや、先送りの相談をしてるんだと」一同「えー」青山繁晴「で、これは要するに100日の蜜月どころか
ですよ、当選(就任?)して3週間も経ってないのに、もう最大公約の1つをひっくり返そうかと。ね。撤退しないわけじゃないけど、国民から見たら先送りと
いうのは、公約破りにも見えなくもないわけですよね」村西利恵「これ、大きなつまづきですよね」青山繁晴「うん、それで、これについて軍の側は、撤退しないと
言ってるんじゃなくてですね、こういう理由から先送りしてくれと言ってるんです」村西利恵「その理由は、撤退すればまたテロリストが増えてしまうということ。
さらには年末にイラク国民議会選挙もあること」青山繁晴「はい。実はブッシュ政権の時代に、もう2年近く前ですけれども、イラクにあえて増派をして、その時
さんざん批判されたけども、けっこうそれである程度鎮まった面があってですね。こないだ地方選挙ですけど、無事にやっと選挙できたわけですね。で、やっと
地方選挙できたから、年末にやる今度の国民議会の選挙も無事にやれるんじゃないかと。そこで米軍がいついつまでに撤退するってことを明示してしまったら、
またテロリストが勢いづきます、というふうに軍の方は言って。で、撤退するなじゃなくて、16ヶ月じゃなくせめて19ヶ月にしたらどうですかと。今から19ヶ月後。
だから23ヶ月後にしたらどうですかと。それから大統領、もともとあなたが言ってた16ヶ月と、3種類のオプション、どうぞ選んで下さいと。むしろ軍の方が
こうやって迫ったわけですよ。迫ったら、実はオバマさんはこうであると」村西利恵「これに対してオバマ大統領は『…』。決断できない」室井佑月「いちばん
まずいじゃん」青山繁晴「あの、はっきりその、たとえば、いや、16ヶ月はじゃああきらめようと、23ヶ月にあえてしようと言うならまだいいと。それがそうじゃなくて、
『いや、そうか、うーん』と、じーっと聞いてて、この人やっぱり、軍事は分かんないのかなというだけじゃなくて、問い返しもあんまりなくて、とにかくゲーツ
国防長官、ブッシュ時代から留任したゲーツ国防長官に、じゃあちょっと先で考えようかというふうに言ってて、決断できないという、その兆候が出てると」
一同「うーん」青山繁晴「これ一事をもって、いや、オバマさんが決断できない人と言うつもりはありませんよ。ありませんが、少なくともイラクからの撤退問題と
いう重要問題について、今、決断が遅れてるのは事実なんですよ。それで足下から不安が出てると。それからもう1つ大きな問題になってるのがこれです」
村西利恵「『オバマさんは人事力も人脈もない。人事はクリントン夫妻頼みだった』」青山繁晴「はい。これは実はオバマさんが1月21日に正式に就任するそのちょっと
前からもう出てたことですけど、全然人事を知らないと。で、人事というのはもう権力の要なんですよ。それはもう古今東西を問わず、必ず権力っていうのは人事を
知ってる人間が回していくんですね。動かしていくんですが、オバマさんは実は政治生活、中央の政治生活って上院議員4年しかやってなくてですよ、うち2年間は
大統領選挙だけなんで、実質知ってる政治は2年しかないので。人事っていうのはですね、どこに誰がいるのか、どこにたとえばこういう人材が埋もれてるのか、
どこにこういう人材が隠れているっていうことを知り尽くすのがまず第一なんです。2年間でそれ分かるわけはないから、まず人脈がなくて、それからさっきに
言った決断力も加味してですよ、あそこで埋もれてる奴、あれポーンと取って来いというのもないから、結局人事ができないので、何と、民主党の前の政権、
ブッシュ政権2期やりましたが、その前はクリントン政権でしたね。そのクリントン元大統領、表に出てないけどヒラリーさんと違って。裏ではこの夫妻で
人事をどんどん決めていってしまったと」一同「はぁー」青山繁晴「で、実際にそのオバマ政権の顔ぶれ、できてから見るとですね、昔のクリントン政権の顔ぶれが、
その同じ顔ぶれが立場だけ変えてですね、いわば背広とネクタイだけ変えて出てきてるような人がずらり並んでしまってるということになってるわけですね。
で、この決断力が実は欠けてるんじゃないか、それから人事が分からないからほんとは政治動かせないんじゃないかという不安が、ワシントンの政界から出てる。

その中で、オバマさんはどういう反撃をしてるかというと、こういう反撃なんですね」村西利恵「オバマ大統領の現在の戦略は、失業率15%のインディアナ州
エルクハートで先日タウンミーティングを行いました」青山繁晴「はい、これね、失業に苦しんでる地域でタウンミーティングをやる、当たり前じゃないかに見えて、
これ全然当たり前じゃないんです。というのはね、このエルクハートって所はですね、もともと失業率4%台だったんです。全米でむしろいちばん低い方だったのが、
今や15%」村西利恵「急激に悪化した…」青山繁晴「ええ。めちゃくちゃな失業率になってて、普通だったらこんなに悪化してる所にわざわざ飛び込んでいかない
じゃないですか。ね」村西利恵「政府への不満が高まってますからね」青山繁晴「逆でしょ。悪かったのが良くなってる所へ行って、ほら、ここで成果上がってると
言うのが普通なのに、わざわざ悪くなってる所に行ったのはどうしてなのかというと、それ実は、自分が悪いんじゃないと。このタウンミーティングでの発言を
聞いてると、前の政権が間違ってた、前の政権が間違ってた、前の政権が間違ってた、まず、前の政権が悪いんで、自分の出だしが上手くいかないのは自分のせい
じゃないっていうことを強調した上で、もうひとつあるのがこれなんですよね」村西利恵「世論に訴えて議会を抵抗勢力に仕立てる」青山繁晴「はい。この
タウンミーティングや、あるいはこの後の記者会見でオバマさんが強調してるのは、この苦しい中にあって、総額76兆円規模の景気対策を議会がなかなか
決めてくれないっていうことをですね、さんざん強調して、つまりは前の政権が悪くて、それから現在の議会、特に共和党が悪いんだと、俺のせいじゃないってこと
強調してるんですが、議会はしたたかですから、実はもうその景気対策については可決なんで、これあんまり効果が出てないんですよね。それでこういう戦略の中で
オバマさんは、ワシントンのゴールデンタイム、アメリカ東部のゴールデンタイムに初めての記者会見をやったんですが、その記者会見でちょっと意外な姿が
見られました。はい、ちょっと出していただけますか」女性記者「政府が、金融システムを立て直すためには1兆ドル以上必要だと、専門家たちは言っています。
政府は、金融恐慌を本当に解決するためにもっと予算を必要としないのですか?」オバマ大統領「えっと…、確かに金融恐慌は起こっています。そしてまだ終わって
いません。…」青山繁晴「今、どっちかいうと若手の女性記者が質問に立ってですね。ブルームバーグっていう経済専門の通信社の記者だと思うんですが、要は、
あなたの出した76兆円の景気対策じゃ足りないんじゃないかっていうことをストレートに聞いてるわけですね。もっと金出さなきゃいけないんじゃないかと。
で、そうすると、ま、これ(オバマ大統領は)言いよどんでますが、それだけじゃなくてですね、これ見て分かるように、質問に答えないんですよ。周りを
ぐるぐる回るような話をしていくわけですね。これあの、全く残念ながら日本の政治ではよく見た光景であって」村西利恵「確かにそうですね」青山繁晴「政治家って、
最大の特徴は質問にまともに答えないことだと、みんな思ってらっしゃるでしょ。それアメリカの政界ではあんまりないことで、しかもそのオバマさんのように
ですよ、今までの、既存の政治家と違うということを打ち出してる人がこういうことだっていうのは、非常にイメージを今、下げてるわけなんですよね。で、その
オバマ政権、苦しい船出になりました。その苦しい船出の中で外交面ではまずこれが行われるわけですね」村西利恵「来週の月曜日にヒラリー国務長官が
日本にやってきます」青山繁晴「はい。だから私たち日本としてちゃんと考えて、事前に考えておかなきゃいけないのは、単にヒラリーさんがね、この番組で
言った通り、中国と親しいとか、もう1回はっきり言いますが、中国からの裏献金を受けたと言われてるとか、それだけじゃなくて、オバマ政権が非常に苦しんでる
中で日本にやってくるってことは、日本にどんな影響があるかを事前に僕たちちゃんと知らなきゃいけないと思いますね。備えなきゃいけない。もう月曜日に
来ますからね。で、今日のキーワードは私たちの○○○(聞き取れず)としてはこれだと思うんです(フリップ出す)」村西利恵「『無関心なのに要求はする』。
ヒラリー国務長官の来日で日本にはいったいどんな要求が突き付けられるのか。お知らせのあと青山さんに解説していただきます」(いったんCM)

山本浩之「今日も先ほどニュースでお伝えしましたように、来日目前のヒラリー国務長官が、日本の、総理大臣はもちろんですけども、民主党の小沢代表と
会いたいと言ったりなんかして、いったいどういう話、何が目的なんだろうということも先ほど話題になってましたけれども、青山さんが出した2つめの
キーワードが『無関心なのに要求はする』という。じゃあヒラリーさんどんな要求を日本に突き付けてくるのか。続きをお願いしたいと思います」
青山繁晴「はい。まず日本政府がですね、このヒラリーさんの来日にどうやって備えようとしてるのか、これ官房長官の会見でこういう発言がありました」
村西利恵「はい。河村官房長官が9日の会見で、北朝鮮による拉致被害者家族とヒラリー国務長官の面会について、『できるだけ実現できるよう政府として
アメリカ側に伝達している』と話しました」青山繁晴「はい。これあの、この番組でも実はね、ヒラリー来日の話が最初に出た時に、拉致問題についてヒラリーさんに
理解させるべきだと、このコーナーでも申しましたね。だからこれ面会実現しそうだっていうのはもちろん前向きないい話なんですが、ちょっとここ見て下さい。
政府として米国側にちゃんと伝達しましたよと、9日の会見で言ったんですね。ところがアメリカ国務省の副報道官の会見ではどうだったかというと、ちょっと
出して下さい」村西利恵「はい。河村官房長官の会見の半日後に行われた、現地9日の会見なんですが、『拉致被害者の家族との面会の話は聞いていない』と」
山本浩之「えっ」青山繁晴「はい。これ、たまたまシルエットになってますけど、これウッドさんていうもちろん表に出てくる副報道官なんですが」
山本浩之「会見ですからね」青山繁晴「はい、会見なんですが、これあの現地ワシントンの会見ですから、日本から半日あとなんですね。で、従って河村官房長官が
言った通り、ヒラリー国務長官と日本の拉致被害者(の家族)を面会させるって話は、ちゃんと在ワシントンの日本大使館経由で、正式な、これはちゃんと文書に
なってですね、アメリカに行ってるはずなんです。間違いなく行ってます。ところがですね、地域別にたくさんこうやって来るわけですよ。中東地域の話とかですね、
アフリカとか中国とか日本とか。で、国務省の報道官あるいは副報道官レベルで、この日本のやつはどうも後回しにしてたらしい」山本浩之「えっ!」
青山繁晴「はっきり言って伝わってないと。日本政府は手続きとしては伝えたんですよ。で、アメリカの方に、いわばアメリカの側のポストには入ったんだけど、
より分けてるうちにこれ後回しになってて、だから無関心と僕は言ってるんですが、どうも読んでなかったらしいと。だもんで、いきなり会見で聞かれた時に、
『え、それ聞いてない』ということはっきり言って、もちろんその後に、彼は副報道官、仕事ですから、聞いてないけども、しかしその話が来たら、ちゃんとそれは実現に
向けて、しかも意義あることだから、これはやれるようにしたいと。で、たとえば僕の古巣の共同通信なんかは、この部分をすっ飛ばしてですね、その後の方の
『ちゃんと実現できるようにします』という部分だけ報道してるわけですよ」一同「ああ…」青山繁晴「たとえば別の報道ではちゃんとこの部分を入れて、『聞いてない。
聞いてないけども頑張ります』とね、それはやっぱりありのままにやった方がよくて。もちろんこれは実現の方向に向かってるとは思いますが、しかし少なくとも我々が
期待するような関心をオバマ政権が持ってるとは思えないということなんですね。それでもヒラリーさんは日本に最初にやってくる。で、その意味っていうのは
前に言いました。日本はとにかく最初に行っただけで喜んでくれる国だから、やがて来年オバマさんが訪朝したい、その前、今年中にヒラリーさん自身が平壌に
行きたい、怒るのは日本だから、その前に日本の頭を撫でておきたい。そういう意味があると申しましたね。で、それに加えて、もうひとつ具体的にだんだん
聞こえてきたのがこのことです。はい、出して下さい」村西利恵「『非公式にイラクやアフガンでの協力を要求する』」(パネルは「イラン」になっているが「イラク」の
間違いであると直後に訂正あり)青山繁晴「はい。イラクですね。イラクやアフガンでの協力、これは何を言ってるかというとですね、さっきそのイラクの撤退が
上手くいかないということを、今言いましたね。しかしいずれにしろ米軍は撤退していくと。で、その時に日本人にとってイラクはもう終わった問題のはずですよね。
陸上自衛隊も航空自衛隊も撤収したと。ところが終わりじゃなくて、イラクが今後安定するように、たとえば日本が発電所をつくったり、何やかんやのその投資を
どんどんやってくれと。で、投資をやる時にたとえば、それを外国軍隊に守ってもらうんじゃなくて、自衛隊が守ることも含めて、まだやることがこれからあるよ
って話をおそらくしますと。で、それからアフガンにアメリカは増派いずれにしろしていくんだから、たくさん兵隊を出していくんだから、その時に日本は今までと
違って、陸海空それぞれ協力できることあるはずだという話を非公式にする。これ、もう『だろう』をあえて取ったんですけど、その要求をしますよと」

山本浩之「大変な要求ですよね」青山繁晴「で、表に出てくるのがね、表に出てくるのがどの部分がよく分かりません、もちろん。アフガンについては一部表にも
出てくるかもしれませんが、要するに実質的な話としてはこういう話が出るだろうと。で、もしも、これは推測ですよ、これは推測ですが、もし小沢さんとの会談が
実現したら、小沢政権だったらこの件についてはどうするんだっていうことも、ヒラリーさんの性格、あるいは立ち位置からすると必ず突っ込んで聞くはずだと
思うんですね」一同「うん、うん」青山繁晴「で、そのひとつの背景として、僕たちよく知っておかなきゃいけないのは、ヒラリーさんの個性の問題だけじゃなくて、
実はこの番組で何度も言った通り、アメリカの景気対策っていうのは本当は戦争抜きにあり得ないんですよ。それを今、表に出てるような76兆円規模の景気対策とか、
あるいはガイトナーさん(財務長官)が言った不良債権の買い取りとかで、アメリカ経済良くなったりしない。アメリカは建国以来、ずっと経済は戦時経済なんです。
ね。ずっと戦争によって成り立ってきた。アメリカの経済の根幹は本当は自動車産業よりも軍需産業ですから。従って、このアフガンについて戦線を拡大していくと。
イラクから撤収して反戦平和に見せかけながらも、アフガンで戦争を拡大しなきゃいけない。そこに日本は必ず協力してくれって話になると。景気対策と戦争は
別だという感覚はもう日本はここではっきり捨てなきゃいけないんですよね」青山繁晴「で、その上でですね、僕ひとつ、何て言いますか、提案があるんですけどね。
ヒラリーさんが来た時にですね、そういう勝手なこと言われても困りますよという受け身受け身というだけじゃなくてね、ちょっと待て、日本の知恵や東洋の知恵も
あるんだよという話をね、日本側、小沢さんも含めてですよ、ヒラリーさんに、ヒラリーさんがえっとびっくりするような、ヒラリーさんにとってはカルチャー
ショックあるような話をした方がいいと思うんです。たとえばね、これ時間がないけど最後にひとつ言うと、オバマさん人事で苦しんでるんだったらね、日本では
たとえば亡くなった竹下総理っていう人がいてね、これ僕の目の前で竹下さんが、別に褒めてるわけじゃないですよ、巻物をざーっと出してですよ、巻物をざーっと
こう、朝、首相官邸出る前にね、こう広げて見せるんです。そこには与野党の全国会議員が書いてあってですね。で、その人たちの誕生日から始まって特徴がずっと
そこに書かれていて。で、竹下さんはその日に会うであろう人々、それからその日に誕生日を迎える人々について頭の中に入れてから、総理官邸に行ってたんですよ。
これ古い政治のやり方に見えるし、僕は竹下さん、決して評価してるわけじゃないけれども、しかしこういう日本型の知恵だってあるんですよと。アメリカみたいに
もう黒か白か、黒か白かというだけではだめですよ、そのようなヒラリーさんとの会談のやり方もこの際あるんじゃないかと。アメリカ型価値観と違う、東洋的な
姿勢で…」山本浩之「それ、竹下さんは頭の中に叩き込んでて、誕生日の人と会ったら、おめでとうって…」青山繁晴「いや、それどころじゃなくて総理の執務室から
電話するんですよ、いきなり」山本浩之「ああー」青山繁晴「共産党の議員にもですよ、本当は。僕、総理番で竹下さん担当してましたから」山本浩之「誕生日
おめでとうって」青山繁晴「そうです」村西利恵「言われて気を悪くする人はいないですからね」青山繁晴「廊下ですれ違う時に、あなた今日誕生日じゃない?
と言うわけですよ。たとえばそれは社会党の議員だったりするわけですよ。ね。それが絶対正しいとは言わないけれども、そういうムニャムニャみたいなやり方も
ありますよということで、ヒラリーさんにちょっとショックを与えると。お前の言うことばっかり聞くわけじゃないぞというのを、やったらどうかな、と思います」

山本浩之「えー、いかがですか、室井さん」室井佑月「でもやっぱり、あれなんだ。無視しても要求はしやすいってひどいよね。何か日本のことさ、あれなの?
麻生さんのアキバ(秋葉原)みたいに思ってんのかな。何か応援してくれる人、多いみたいな(笑)」青山繁晴「麻生さんのアキバはよく分かんないけど、
はっきり言うと、アメリカも日本をある意味、なめてる面があるのは事実でしょう」山本浩之「そうですね、ええ。そのあたりしっかりと対処してして
もらわないと、もう困りますが。この続きはまた、来週以降の“ニュースDEズバリ”で解説をしていただきたいと思います。以上、“ニュースDEズバリ”でした」

2009年02月12日(木)02時48分34秒