[ TCA2月分発表 ] 2月分のTCAの数字が発表になりました。ぶっちゃけ普通の数字です。先月に引き続き各キャリアの数字と純増数グラフです。例のごとく
沖縄セルラーは九州に足しています。また地域ごとの都道府県の区割りが違うかも知れないので若干緩い目の気持ちで見てください。とりあえずここは左の数字だけ
見ればいいところでしょう。本命はその下のグラフです。数字と見比べれば分かりますが、関東と関西以外は全て、1位 ドコモ 2位 KDDI 3位 ソフトバンクの
順になっています。関東と関西だけ、1位 ソフトバンク 2位 ドコモ 3位 KDDIの順です。まあ細かい事は1ヶ月前の記事を読んでもらう事にして、細かい説明は
しないことにします。ちなみに今月のソフトバンクの関東集中率は87%でした。これはもう先月書いたとおり。今月に触れたいのはそこではなく、これ。MNPの移動数の
変化。見ての通り大きくMNPの利用数が落ちている。利用数が落ちているというより転入と転出の差が減っているのだが、実際のところ利用数も減っていると考えて
いいだろう。解約率も含めて同様に落ちているのだから。これは携帯が売れていないことと連動しているので新規もMNPの機種変更(買い増し)も含めて全て同じ
傾向を示しているので単なる「市場縮小」で片付けておく問題なのかも。今月はKDDIが一位になった。これは納得どころだろう。新機種が3キャリアの中で去年の冬に
比べて比較的力が入っていた。KDDIは去年の秋冬に本気を出してもは絶対勝ち目がないだろうから、時期をずらして本命を投入してきたと考えられない事もない。
「春のau」の底力だろう。私も携帯ショップにカタログを取りに行ったらKDDIへのMNPや新規の場面によく出会う。だいたい親に連れられてきた女子高生ぐらいの子だ。
残念ながらそれ以外でauの契約の場面に出会ったことはここ二年ほど全くないが。これはメール文化を大事にする人たちの間で絵文字に執着しているところと、
後はLISMOだろう。LISMOのCMの力の入れ方を見ているとここが稼ぎ頭なんだなということがよく分かる。とりあえずこの傾向は4月まででひとまず落ち着くだろう。
その地点でドコモやソフトバンクがどれだけの手を打てるかということが大事だが。ドコモはこの一ヶ月全くと言っていいほど販売促進に何の策も発表していない。
(パケホ・ダブルにPC定額が付きましたが大方の人は関係ないし)それなのにMNPマイナスに転落分を補った上で純増2位だ。よほど自信があったのだろうか?
このまま3月も特に何もしなさそうだ。それとも15日辺りに何かするのだろうか?書き忘れていたが、最大の見所はMNPの一位からソフトバンクがずり落ちたこと。
そうとバンクの不調は少しづつ各所で伝えられているが、それがじわりじわりと数字に表れてきているということです。ちなみに前回ソフトバンクが一位から
ずり落ちたのは去年の3月一回だけです。それ以前もしばらくソフトバンクでした。去年の2月はauが勝てなかった時期です。それを覆した事の意味は大きい。3月も
auはそれなりに健闘しそうです。でも本格的な復活はまだしばらくかかると思います。春を過ぎたらしばらくはドコモのターン。(鈴の音情報局 2009/03/06 21:05:45)