2009年04月04日(土)深憂

[ 世界に愛された日本 ] 西村幸祐氏による新編集のムック「世界に愛された日本」(撃論ムック)が、この4月2日に発売となった。多くのみなさまがすでにご存知の
一冊かと思うが、小ブログからもお薦めしたい。「撃論ムック」の中でも、これまでと少し視点の角度を変えてまとめられた一冊ではないか。内容がいつにも増して
充実している。総特集1の、「もっと知られるべき日本の真実」は必見の章と謂えよう。多くのみなさまがご存知の史実かと思うが、戦時中に、艦船の沈没によって
海に放り出された英国兵を1人も残らず救助した工藤俊作艦長(駆逐艦「雷」)のエピソードや、台風によってトルコのエルトゥールル号(軍艦)が遭難した時に、
献身的な救助活動にあたった大島島民の実話も紹介されている。以来、トルコとは100年越しの友情が続き、一方では、昨年(2008年)12月に、高齢の身を押して
英国からはるばる来日し、工藤元艦長の墓参を果たしたフォール卿についても紹介されている。これら心温まる史実は、他の数多の誇れる史実、エピソードと共に、
本来は、学校教科書を通じて子供たちに教え継ぐべき内容に違いない。その意味では、そのまま教科書として使用しても差し支えないほどの、充実した内容と
なっている。写真ページに掲載の日本と3カ国の国旗だが、パラオの国旗については、小に掲載させていただいた通りだが、バングラディッシュ、チベットの2カ国の
国旗のデザインにも、日本への敬意が窺える。本文の、ペマ・ギャルボ氏による「チベットと日本の百年の友情」と題する記事は、涙無しに読むことは出来ない。
以上は、内容のほんの一端だが、西村氏のことゆえ、この続巻もあるだろう。手にとっていただきたい一冊である。いつものことながら、こうした英邁な談話、
諸稿を1冊のムック本にまとめられるのは、西村幸祐氏の幅広い見識と、独自の高い人格があってのことに違いない。西村幸祐氏の力量、編集能力は、この日本に
必要な良識の言論の布陣を整成し、幅広く展開して行く上で不可欠な宝と謂えよう。西村幸祐氏の益々のご活躍を望みつつ、良き一冊を紹介する。(博士の独り言)

2009年04月04日(土)00時35分13秒