[ 森田知事「告発市民」の正体 朝鮮学校・助成金打ち切りに対する報復か ] 表題は、「無所属」で知事選に臨んだ森田氏の反論に触れた記事(時事通信)だが、
「無所属」表記については、小ブログでも先稿で触れた。他の候補も、また、前知事も同様であり、ひいては、都道府県の知事選でも慣例化しており、問題と
すべき事項ではない。
問われれるべき病巣は、一般“市民”、一般有権者を装った告発グループの側にある。ところで、この「森田健作氏を告発する会」の
「市民グループ」とは、どのような存在なのか。本当に「市民グループ」なのか。その正体は?と。読者のみなさまから、こうした、さまざまなご指摘や
アドバイスを頂戴した。今般の森田氏に対する「告発」について各紙が報じているが、しかし、その「市民グループ」が「何」なのかを報じていない。唯一、
そのヒントを記しているのは産経紙面のみであった。たとえば、東京新聞の朝刊は、「県民ら854人が15日、千葉地検に告発状を提出した」(4月16日・24面)
と記している。額面通りに「報道」を受け止めれば、あたかも、問題意識を持つ一般有権者が総意で「告発」に踏み切ったかの印象を与えるものに映る。
朝日新聞は、同会を「千葉の市民ら」とし、あたかも、市民が自発的になした行動であるかに記し、「自民党に所属しながら「無所属で選挙活動したことは
公職選挙法違反(虚偽事項の公表)の疑いがあると主張。告発で「選挙が公正に行われたかを問いたい」と話している」と記している。この「市民グループ」が
何なのか、その肝心な部分を伏せた狡猾(こうかつ)な表現ではないか。朝日紙面ならでは、のものだ。この「「森田健作氏を告発する会」は、4月11日に発足して
いるが、それに先立つ9日には、すでに原形が出来上がっていたようだ。「日本共産党千葉県議団」のページには、こう記されている。云く、「先の千葉県知事選で
「完全無所属」を名乗って当選した森田健作知事が、自民党支部長を務め、違法献金を受けていた問題で、日本共産党千葉県委員会と同県議団(小松実団長)が
4月9日、問題の全容を公表し、その政治的・道義的責任を明らかにするよう知事に求める申し入れを行い、記者会見しました」(同ページ)と。そこに記す主旨は、
上記の「後発する会」とまったく同じである。いわば、政治的な戦術の上で、反保守政党を基軸として「発足」にいたった「市民グループ」と指摘できるのである。
また、毎日新聞(千葉県版)では、あたかも、この「市民グループ「森田健作氏を告発する会」と、県議会の3会派(「民主党、共産党、「市民ネット・社民・無所属」
の3会派」)は、それぞれ別個の存在であるかのように記している。だが、その実態は「一体」なのだ。記事云く、「森田知事の政治資金問題などを調べるため
地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委)設置の議案を提案する意向を示した」、と森田県知事の“問題”が千葉県の大問題であるかに報じている。朝日、
毎日両紙による、“市民”と一体となったかの、こうした「個の圧殺」へ誘導する報道手法は、昨年(2008年)の山口県下関市の嶋倉剛教育長に対するものと
軌を同じくするものだ。多くの読者にはお気づきの通り、その「やり方」は、まさに、“市民”団体や在日韓国・朝鮮人の都合勝手な“方針”や“意図”に沿った
報道を是とし、それらに都合の悪い存在や、邪魔な存在の排除を“正義”とするかの、言論の「首狩り賊」とも指摘すべき卑怯な「やり方」である。
「告発する会」に芳名を連ねる県議会議員の吉川洋(よしかわひろし)氏は、「市民ネット・社民・無所属」の所属であり、もう1人の川本幸立(かわもとゆきたつ)氏の
所属も「市民ネット・社民・無所属」である。「無所属」を問題だ、とする「市民グループ」の出で立ちが、そもそも「無所属」ではなく、その正体が
3会派とは、これ如何に、である。
「「森田健作氏を告発する会」が正式に発足」、と周知と協力を呼びかけている回覧もまた、一般市民とは言い難い。
その内容は、上述の事例で、嶋倉教育長に対する集団的な攻撃指示を出した、ある省庁の組合内の通達と同様のパターンが観られる。とても、日本人の
メンタリティとは謂えない。むしろ、「偽装」で「告発」されるべきはこの集団ではないのか。一般に、報道が「市民」と報じている時は洞察が必要だ。
その「市民」とは何を指しているのか。また、その「正体」はどのようなものか、と掘り下げる必要があるだろう。その多くは、実は、こうした「特殊な存在」で
あるケースが往々にしてある。その国籍は定かではなく、平壌の「市民」とさして変わらない。朝鮮学校への助成金打ち切りの動きに対する、報復の意味合いも
含まれているのかもしれない。森田氏に応援の書簡を書きたい。以上、記事を参照し、小考を報告する。(博士の独り言)