2009年06月10日(水)飛び出ませ!ネタバレ(笑)

ひぐらし礼の3巻でも梨花が椅子を使って古本を取り上げて調子に乗っていた沙都子を思いっきり殴打してこれはエグいな〜と言う様な表現ではあったけれども
ま、確かにあーやってる時にあんな陰湿な行為をされてしまったら椅子を使う事の正当性の有無はともかくとして気持ちとしては理解できなくもないわな。

っつー事で。そこだけ切り取れば暴力シーンな訳だが「何故そうなったのか」と言う背景をも拾っていけばこうした描写に意味はある事が良く分かる訳だが。
結局ひぐらしと言う作品は「読み手に相当なパワー。っつーかリテラシーが必要になってくる高尚過ぎる作品だお」で終わるだけなんだがな。情弱には不向き。

今回のひぐらし礼の賽殺し編の内容は「親子愛」がテーマ。俺はそれを知っているから普通に。ストーリーのネタバレっつーか核心っつーか
それを知っているんで普通に。だからこそこの作品を否定する事もなくやっている訳なんですが。やっぱ情報って言うのは重要だな。そう改めて思った訳だが。

テーマは「親子愛」それはこの後発売される4巻を見れば分かる。4巻が賽殺し編の完結編になっているからな。自転車事故がきっかけとなって
梨花は昭和58年の6月のまた別の世界へと迷い込んでしまってそこは惨劇が最初から発生していない世界でした。入江も圭一も居ないけど
両親は生きていて両親の愛を受ける事が出来てなおかつ雛見沢分校での上級生との仲も改善されようとしている。そんな世界に迷い込んでしまいました。

果たして梨花は「惨劇が起きておらず両親が生きている世界を選ぶのか」それとも「惨劇は乗り越えたけど両親が死んでいる世界に帰るのか」どっちでしょうね。
それと「そもそも今回の賽殺し編は羽入が梨花の為に見せた単なる幻影なのかそれとも本当ににあった話なのか」さえも疑わしい所なんですが。
それとよ〜く考えてみれば実は羽入って梨花の先祖ではあるけれども梨花の母親の先祖でもあるんですな。あー。いわゆる愛娘たちと言う事ですか。

つまり「惨劇を乗り越えたとは言えそれは起承転結の結の部分が変わっただけ」であって「起の部分である所の悲劇、つまり自分の両親が死ぬ」と言うのは
全く回避する事が出来ていなくて惨劇を回避した梨花に足りない物と言えば両親から受けたたっぷりの愛情と言う事で自分の娘である梨花をその事に関して
不憫に思った羽入が惨劇を乗り越えた梨花に対するご褒美と言うか遠い時を越えた親子愛(羽入の子供の子供の子供の子供の子供…とにかく血縁者)を
与える事で惨劇を乗り越えた梨花に送る「惨劇を乗り越えてもなお残る梨花が受け取れなかった親子愛と言う感情」を羽入が与えた。と言うのが賽殺し編の内容。

羽入=オヤシロさま。梨花もしくは梨花の母親=オヤシロさまの生まれ変わり。羽入と梨花は同一に近い存在と言うか血縁者と言うか輪廻転生と言うかそう言う事で。

ストーリー上はそれが今後のキーとなる訳なんですが。テーマは親子愛。あ、ネタバレになるんだが今回の魅音は実は詩音。って言うか辛辣過ぎるだろお前。
いや〜なんて言いますか「性格悪っ!」とか思ったわ。やっぱがさつじゃない分詩音の方が一瞬魅力的に見えるけど性格まで見れば魅音の方が好きだわ俺。

2009年06月10日(水)17時05分30秒