[ 第三弾抗議デモで理性失う 不法手段「路線バス運行妨害」に出たNHK ] NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動の第3回目が6月20日に都内の
NHK放送センター周辺で実施された。この日も前回、前々回と同様、まずは午前十時すぎから渋谷駅前での街頭演説会で開始。台湾の「JAPANデビュー」の
被取材者たちのNHK不信を語る録音も大音響で流したりと、この三時間ほどの活動だけで繁華街を歩く何万人もの人々に対し、強いアピールを行うことができたと思う。
午後1時からはNHK放送センターに隣接する代々木公園のイベント広場で抗議集会が始まった。このあたりから参加者が続続と集結。弁士たちの熱弁で
全体の士気がぐんぐん高まって行くのが感じられた。そして2時すぎ、NHKに面する公園内の「けやき並木」と呼ばれる幅広く長い遊歩道でデモ隊の編成が始まる。
ここで判明したのは、この日の参加者もやはり千人を超えたことだ。みなやる気満々で心も一つだから、前2回の経験はあるとは言え、瞬く間に秩序ある
長大な隊列が形成されたことは特筆したい。進発は2時20分ごろ。並木道を進み出してまず通過するのがNHKの東門(NHKホール入口)。敷地内では
一般客を集めたイベントが開かれている最中だったが、門には警備員や職員がデモ隊の進入を警戒し、緊張した面持ちで立っていた。
かくして早くも「NHK解体」コールがこだました。そしてその勢いに乗ったままデモ隊は、予定通り2時30分に自動車道へ躍り出た。コースはこれまでと同様、
NHKの南側と西側をなめるように進み、その後代々木小公園に入って一度は解散。その後、これまでと同じく通行人として歩道を伝わりながらコースを逆行。
NHK西門前でシュプレヒコールなどを行ったものの、NHKはこれまで違い、門を固く閉ざして代表者との交渉も拒絶した。一切の抗議から耳をふさぐことを
基本方針としてきたNHKだが、今回はその姿勢をさらに強化した格好。もちろんそこには、自らの非を隠蔽するためには視聴者が何を言おうと関係ないとする
傲慢体質がある。
ところがその傲慢さのため、NHKは今回、公共放送局でありながら、法律をも踏み躙る行為を行ったのだ。
この日はデモ隊の一部有志が面白い作戦に出た。「トロイの木馬作戦」と名づけられたこの行動は、路線バスに乗り込んで、NHK構内の停留所に降り立ち、
抗議封じの身勝手な警備網を突破してしまおうと言うもの。その結果、まず第一陣が構内への進入に成功。「NHKの大罪」と書かれたTシャツを着た人などが、
見学者などでにぎわうスタジオパークの前に屯するだけで、大変な抗議活動となった。門を警備員で固めさせ、抗議の国民に「敷地内に入るな」と指示すれば
それで済むなどと考えてきたNHKの傲慢かつ安易な姿勢は、これでもろくも崩れ去ってしまった。これでよほど慌てたのだろう。ここでNHKが打った手が、
何とバスの運行妨害だったのだ。とても理性ある対応とは言えなかった。20名ほどの第二陣が乗り込んだバスがNHKの敷地内に差し掛かったとき、NHKの
指示を受けた警備員たちが門を閉ざしたのだ。その前に立ち往生を余儀なくされたバス。そこへ警備担当のNHK職員が乗り込み、「デモ参加者は敷地内に入れない」
と説明し、そこでの下車を乗客に要請した。だがもちろん、それに応じる者などいない。バスの運転手も、代金を支払った乗客を構内のバス停まで運ぶことしか
考えていない。こうした不法行為を指示したNHKの責任者は呼ばれても顔を出さない。そもそも抗議からの「逃げ」が目的だから、汚い仕事は警備員に任せて
自らが出てくることはない。
バス会社も事態を重く見た。役員が現場へ向かっているとの情報も流れた。だが第二陣がそこで降車しない限り、バスの運行が
遅れ、それからの利用者に大きな影響を及ぼすことになる。そこでみなが降りた。門を閉ざされてから約50分後のことだ。バスの都合など度外視するNHKの
「勝利」で終わったわけだが、その代価は大きかった。何しろ自己個利益の擁護のためなら不法行為も辞さない特権意識が白日の下にさらされてしまったからだ。
抵抗(卑劣な責任逃れ)をすればするほど腐敗体質を露呈するNHK。予想外の国民の責任追及で大混乱していることがよくわかる。降車を余儀なくされ、
NHKの不法行為を電話で抗議指した人もいるらしい。NHKは平謝りをしているそうだが、それも抗議封じ策にすぎないのだろう。非を認めるなら今回の問題で
国民に対して釈明を行うべきだ。責任ある公共放送局なのだから。東京における次の国民大行動は二十七日。NHK放送センターへのデモ行進後、
「NHKの大罪」の文字を掲げ、山手線で都心を一周する。(台湾は日本の生命線! 2009/06/22)