2009年06月28日(日)自重するなよ〜もっとやれぇ!(笑)

[ 壮観!「山手線乗込」作戦 精鋭化するNHK包囲の「国民大行動」 ] NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動の第4回目が行われた。これまでと同様、午前
10時過ぎから、まずは渋谷駅前で街頭演説会。弁士らの力強い演説だけでなく、番組により証言に恣意的編集を加えられた台湾の被取材者たちのNHKへの怒りの
声の録音も大音響で流された。さらに我が国裁判史上最大規模の原告団によるNHK集団訴訟が起こされたことも報告され、明らかに通行人たちの関心を集めていた。

この街宣の効果は実に大きい。現地を往来する何万もの人々が、何らかの犯罪的行為が、誰もが信頼している公共放送によって行われているらしいと知ることに
なるからだ。NHK解体への第一歩は、その偽りの権威を崩すこと。そのためにこうした宣伝行動は極めて重要である。そして午後1時からは駅から近い宮下公園に
場を移し、デモ行進前の抗議集会を開催。水島総氏の司会の下、加瀬英明氏を筆頭に弁士等が次々と演台に立ち、参集した人々の士気を高揚させた。デモ隊の
出発は2時半。実はこの日の大行動のメインは行進ではなく、また直前まで明確にデモ計画が立たず、デモ自体の事前予告も完全にはなされていなかったのだが、
それでも450人もの熱意ある人々が集まった。これまでの大行動の半数とは言え、迫力面では決して遜色はなかった。何度繰り返してもパワーが衰えないのは、
参加者1人1人が精鋭化し、そのパワーが拡大しているからとしか言いようがない。終着点はNHK放送センターに隣接する代々木公園。デモ隊は同センター内の
NHKホールのゲート前で停止し、「偏向報道をやめろ」等々のシュプレヒコールや、「NHK解体」の連呼が敷地内に轟き渡った。イベントか何かが行われていたのか、
ホール前には大勢の一般参観者が見えたが、デモという予想外の光景に驚いていたようで、NHKはまたしても恥をかいた。

さて、この日のメイン行動についてだが、それはデモ隊の山手線乗り込み行動である。「電車利用のデモ行進」と言うべきか、それとも「歩く看板作戦」
「広告電車作戦」と言うべきか。前後にそれぞれ「NHKの大罪」「NHK解体・受信料拒否」と大書されたTシャツを着こみ、万単位、10万単位の人々にアピールを
行うという水島総氏発案の奇想天外の戦術だ。まずデモ隊は宮下公園に戻り、30〜50人ほどのグループに分けられた。かくして4つのグループができ、
それぞれに「捏造大隊」「歪曲大隊」「偏向大隊」「傀儡大隊」などと、NHKの本質を言い表す命名がなされた。参加者にはそれを聞いて大喜びする者、あるいは
嫌な顔をする者など様々だった。その後それぞれが1分おきに公園を出発し、山手線の電車に乗り込むべく、渋谷駅を目指した。4時ごろのことだ。

4つめの大隊が進発する時点で、もう1つ大隊を編成するだけの人数がいることがわかり、急遽追加が行われた。名前は参加者のアイデアで「現場の判断大隊」と
された。これはNHKの視聴者窓口が、番組側がどのような不誠実な対応を取ろうとも、「現場の判断」だと言って正当化することからきたものだが、傑作だと思う。

さて渋谷駅から乗り込んだ5つの大隊は、まず乗客の多い新宿駅へ向かい、そこで下車してホームにずらっと立ち並ぶとの、あまりにも目立ち過ぎるアピール行動に
出た。その後、「捏造大隊」「歪曲大隊」は内回り線で、「偏向大隊」「傀儡大隊」「現場の判断大隊」は外回り線で有楽町駅へと向かった。「有楽町で逢いましょう」を
合言葉に、途中乗客の多い駅のホームで横並びアピールを繰り返しながら、最後は銀座の歩行者天国で集結しようとの作戦だ。私は「現場の判断大隊」の誘導係に
加わった。隊員の多くは「知らない者同士」。老若男女と様々で、台湾人もいた。安全第一につき、人でごった返す渋谷駅に入った瞬間、思わず気が引き締まった。

まず新宿駅着。ホームにはすでに「傀儡大隊」が到着していた。「NHKの大罪」の文字がずらっと並び、壮観であることこの上なし。このアピール作戦は相当の
効果を生むものと確信された。我々はそれと混じり合わないよう、他所へ移動、しばらくホームに屯して再び乗車。そこから二つ目の高田馬場駅へ。そして
その次は池袋駅。池袋の次の大きな駅と言えば上野駅。直接そこを目指す計画だったが、やる気満々の参加者たちからは様々な意見が出る。池袋から2番目の
巣鴨駅で降りるべきだというのだ。「閑散とした駅だが、とげぬき地蔵に詣でるおばあさんたちが利用している」という。NHK朝の連続ドラマのファンが
あの世代だと言うことらしい。それでそこに降りた。案の定、乗客は多くなかったが、ここで飲み物を買うなどで小休止。お互い打ち解け合ったり、話も弾んだり。

「握手を求められた」「説明のチラシをほしいと言われた」「目を丸くしてTシャツの文字を読んでいた」等々、「乗客の反響」情報も交換され、みなのやる気も
どんどん高まった。次いで日暮里駅にも降りた。「常磐線の乗客も入っているから」との意見があったからだ。その次は上野駅。ホームがたくさんあるので、
一部が構内を歩きまわったのち、山手線の隣のホームに出現。本隊に線路越しに声をかけてみた。「NHKを解体しましょう」「NHKは有害番組を作っている」等々と。
これは構内ではシュプレヒコールが禁じられているため、その代わりに「会話」をしたわけだ。他の乗客に迷惑をかけず、それでいて我々の存在に気づいて
もらおうとの試みだった。次は秋葉原駅。「パソコン街側の出入り口には人がたくさんいる」との意見があり、ふたたび一部が構内の移動を開始。高い気温の中で、
午前の街宣、午後のデモ行進と続き、電車に乗ってもあえて座席に座らず立ち続けてきたため、このあたりになるとお年寄りや女性などに疲れが見え始めた。

そこで移動組は元気の残っている人たちが受け持った。「もう少しだからとことんやろう」との自らを励ます声も聞こえた。次は東京駅。大きな構内を移動組が
歩きまわった。それが終って戻ると、本隊が拍手でそれを迎えた。もうこのころは、みんな心が一つになっていた。このようにさまざまなアクションを繰り返して
いるうちに、すでに銀座の歩行者天国に到着している人々から、「まだ着かないのか」「どこにいる」と言った電話がきた。歩行者天国では全大隊の統一アピール
行動が行われるはずである。ところが有楽町駅に到着したところで、ただちに現地へ急行しようとしたところ、今度は「このホームに立てば、新幹線の乗客が
私たちの姿を見ることになる」との意見が出た。このようにみんなでアイデアを出し合うことはいいことだ。今後のため、いろいろなことを試みる必要もあった。

そこで新幹線の通過を待つことにした。多くの人は疲れ切っていたが、誰もが応じてくれた。やがて隣の東京駅を発ったばかりの新幹線がゆっくりと我々の前を通過した。
乗客は一列に並んで「NHKの大罪」を掲げる我々の姿に気付き、じっと眺めていた。やはり我々は目立つのだ。有楽町駅を出て目的地に着いたのは6時ちょうど。
歩行者天国が終わったまさにその時間だった。他の大隊は合同でアピール行動に出たようだ。道行く人々の前で160人もが一列に並び立ったそうだから、さぞ迫力が
あったことだろう。我々が加われば200人に達したのだろうが、それは仕方ないこと。それより私は長時間にわたり、多くの人々とともに、人のやらないような
「大胆」な行動を、みなであれこれと方法を模索しながら、秩序をもってやり遂げることができたのに感動した。1人1人が主体的に、見も知らぬ他人とともに団結し、
最後まで協力し合えたと言うのはすばらしいことだった。もちろんその原動力はNHKから日本を守りたいとの一念である。先に「1人1人の精鋭化」と書いたが、
それはこうしたところでこそはっきりと見て取れるのだ。以上、長々と報告文を書いたのは、そのことを伝えたいがために他ならない。この日の新たな戦術と、
それを支えた参加者のまごころは、今後の国民運動のモデルになるはずである。「まごころ」さえあれば、誰でも立ち上がることができる。NHK解体を目指す運動は
今後も拡大して行くことの確信を、さらに強めることができたのだった。参加したみなさん、大変お疲れ様でした。またがんばりましょう。(台湾は日本の生命線! 6/28)

2009年06月28日(日)20時31分23秒