[ 米カリフォルニア州が財政非常事態を宣言、収支均衡化で合意できず ] 米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は1日、財政非常事態宣言を発した。
同州議会は6月30日、財政収支の均衡化に向けた予算について夜遅くまで討議を行ったが、合意に至らないまま7月1日の新年度入りとなった。議会は263億ドルに
拡大した財政赤字に対処するため特別会議の開催を余儀なくされる。非常事態宣言を受け、州当局は納入業者などへの支払いを停止し、将来の支払いを約束する
「IOU」(借用書)を発行することになる。カリフォルニア州がIOU発行という異例の措置を取らざるを得なくなるのは過去17年で初めて。シュワルツェネッガー知事は
声明で「議会は昨日、予算の問題を解決できなかったが、安心してほしい。財政赤字の問題全体を解決することは私にとって唯一の最優先課題であり、解決できるまで
休むつもりはない。この問題を引きずることなく、ここで終わらせる」と表明した。ギブズ米大統領報道官は、オバマ政権がカリフォルニア州の問題を注視していると
表明。州当局者はこれまでに、米政府による資金支援や債務保証などを提案している。報道官は「引き続き状況を見守り、展開を見極める」と述べた。