[ 知られざるオートレースの魅力を聞いてみた! ] 今年1月、オートレーサーに転身したあの森且行選手がデビュー13年目にして初のGI優勝を飾り、大きな
話題となった。しかし、オートレースについては、いったいどんなルールのレースなのかすら知らない人も多いのでは? 基本的な知識を財団法人JKAオートレース
事業所に聞いてみた。「オートレースはF1などとは異なり、規定で決められた同じ仕様の車体でレースを行います。ただし、エンジン出力などの調整は選手個人が
行っており、性能の引き出し方に違いは出るかもしれません。通常のレースでは、8車で1周500mのコースを6周回して、その順位を競い合います」さらに
公営ギャンブルであるオートレースには、レースを面白くするための制度が導入されている。それがハンデレースだ。「技量差のある選手がレースをする場合、
距離によるハンデがつけられます。技量がある選手ほど後方からスタートして、理論上、ゴール付近で接戦になるように調整されているんです。どのくらいハンデを
つけるかは、選手の実力と最近のタイム、選手の組み合わせによって決まります」(同)ハンデが緊張感のある競り合いを生む。これがオートレース最大の魅力のようだ。
さらにオートレースマシンにはブレーキがない。アクセルワークで巧みにラインをとり、わずか幅30mしかないコースのなかで接近戦を展開する迫力は抜群。もっと
人気が出てもいい気もするのだが…。「やはり、レース場が全国に6カ所しかないというのは大きいですね。首都圏のレース場も船橋と川口にしかありません。
残念ながら、東京、名古屋、大阪といった大都市にはない。実際にレース場で魅力を肌で感じてもらえる機会が少ないんです」(同)とはいえ、最近ではネットで車券も
買えるし、リアルタイムで動画も見られるようになったことで、レース場のない地域でもオートレースを楽しめる環境は整ってきている。まずは、ネットで気軽に
オートレースの世界を覗いてみては?(r25.jp 2009.03.26)