ベッドに寝かされた嘉音?は南條の診る限り、生きているのが不思議なくらいの重症。苦しみながら嘉音?は、楼座が朱志香殺害犯だと訴え、それを聞いた紗音は
突然、“ソレ”を探しに地下のボイラー室へ向かう。残った使用人たちは楼座への対応を協議し、南條は容態が安定したかに見える嘉音?を不思議がる。
起き上がって楼座に対する呪詛の言葉を唱え続ける嘉音?に、南條が本当に痛くないのかと尋ねると、彼は大したことはないといって自ら傷口に指を突っ込んでみせる。
そこへ紗音が戻ってきて、嘉音が本物か試すといって、嘉音?にクモの巣を拭き取ったハンカチ(=ソレ?)を近づける。嘉音?は飛び上がってハンカチをかわすと
同時に、腕部の紫に閃く何かで3つの軌跡を描き、その内2つは一瞬にして南條と熊沢の喉をそれぞれ切り裂くが、紗音は源次が咄嗟に引き寄せた為、難を逃れる。
更に嘉音?は紗音に飛び掛ろうとするが、源次が再び紗音を引っ張って彼女を救う。すかさず源次に促された郷田が嘉音?に飛び掛り壁に押しつけると、彼は
紫の軌跡で郷田を攻撃しようとするが、源次が投げたナイフにより阻まれる。身動きの取れない嘉音?に、源次が紗音から受け取った件のハンカチを押し付けると、
彼の身体は焼けた後に無数の黄金蝶となって爆ぜ散り、虚空に消えてしまう。郷田は、何があったのか理解出来ないと言って一人混乱する。
以降、南條、熊沢は死亡扱いとなる。紗音は南條と熊沢の遺体の前で涙を流し、源次は無言でたたずむ。