書いてなかったな。中古レンズを入手した。「PENTAX-M 75-150 F4」を入手したので早速テスト撮影を敢行した。結論から書けば「いいレンズ」の5文字で終わる。
本体:長さ約12センチ。フィルター径49mm。どうも包茎のチンコが長くなった様な細長さを受ける。下品な例えですね。とまむさん比喩は極力鋭利にしてますから。
フードは内部への組み込み式。チンコの皮が被ってる様な感じですね。だからとまむさんは下品過ぎですよ。重さ約400グラム。それ自体は「重いかな?」で終わる。
なので問題ない。むしろカメラに取り付けた時に軽量のデジタル一眼レフカメラだとカメラとレンズとのバランスが取れなくて若干フロント(レンズ側)がヘビーになる。
そうだなぁ。この重さだったらK200DとかあるいはK-7辺りの方がバランスと言う意味ではしっくり来るわな。とか思った。K-mやK-xと言った軽量カメラとはミスマッチ。
外観:相変わらずMレンズは機械(メカ)染みてて金属丸出しで普通に格好いいなお前これ。状態も美品だったんで特に大きな傷やテカリも無い。いい状態だな。
使い方:ズームする際には鏡筒を前に押したり後ろに引いたりしてズーミングを行う。前に押すと広角側に引き後ろに引くと望遠側に寄る。APS-C換算で
およそ110ミリから220ミリ。単焦点の場合フレーミングが「自分の立ち位置を前後させる」以外に移動方法が無いのに対してこれはズーミングで調節が可能。
単焦点をバカにする訳では無いがやはりズームが出来るのは大変便利なものですね。とか思って軽く満足する俺が居る訳なんですが。そしてそんな事よりもそれ以上に
ズームしてもF値が変わらないと言うこの事こそが最大のメリット。つまり撮影時には「フレーミング」にのみ気をつけていればいい訳であって望遠側にズームしたからと
言ってF値が絞り込まれてその分光量確保の為にシャッタースピードをスローにする必要がない。絞り込んでの撮影の場合には絞りを若干開放にすると言う手もあるが
俺はこの絞りが好きで設定しているのであって光量確保シャッタースピードの確保の為に絞りを開くなんて事はしたくねぇよ!的な自己犠牲の精神を普通に否定する。
どんだけズームしてもあるいは引いてもF値の開放は4で変わらないので「ボケ量やボケの範囲を頭で思い描いた通りのまま」ズーミングする事が出来ると言うのが最高。
使い方2:最短撮影距離は1.2m。これはM 135mm F3.5の最短撮影距離1.5mと比較して30cm程度近くなる。これが思いの外写真撮影に効いて来る感じだな。
鏡筒を左右に回して撮影距離を調節する。右に回すと近景に近づき左に回すと遠景に近づく事になる。鏡筒を前後にしてズーム。鏡筒を左右にして距離。を選択する。
ズーミングが鏡筒を前後させるやり方なので使っている内にズッ…ズッ…っと鏡筒がテレ側に近づいて(重さでじんわりと落ちて来る)のでそこら辺は鏡筒を
上手い事左手でストップを掛けながら撮影する。と言う様なやり方をするのがベターな対処法。
写り:ペンタックスのMレンズの写り方は既に単焦点のM 135mm F3.5で味わっている通り「こってり系のキレキレじんわり描写。それでいてボケも汚くなりにくい」
と言う感想な訳だがその傾向「通り」の発色やキレ具合が出ている。相変わらず俺好みの描写をこの手のペンタックスのオールドレンズは出してくれるわ。
とか思って軽くニヤニヤする様な体たらく?っつー事で。単焦点が270グラム程度なんでそれと比べれば重いがまぁそれは知ってて買ってる訳だから。
むしろ単焦点で俺が欲しい距離だった「85」「105」「120」「135」「150」が全部これでカバー出来ると言うのは大きな出来事だな。単焦点レンズ5本買って
いちいちとっかえひっかえを行って撮影するのか?バカじゃねぇのか?としか思えないからな。しかもF値が変わらない。これは本当の本当に大きなメリットだわな。
その他雑感:とにかく絞りは重要。最近のDAの望遠レンズはF4-F5.6、もしくはF4-F5.8と言う風に変化する。例え1段2段でも大きな変化だなぁ。と思ってしまう。
この手のDA望遠レンズは開放からいきなりガンガン使えると言う訳でもなく1段絞る事がもはやデフォルト。なんで「F4.5-F6.3」「F4.5-F7.1」ぐらいだろ?実際には。
その「現実」とでの比較をしてしまうと実質2段から3段近くも違ってしまう。「絞り開放にしたいのに出来ない開放を差別する一種のアパルトヘイトの様な感覚」
にはもううんざりなんで。夕方〜夜間だとかそう言った環境でシャッタースピードを確保するには感度を上げる事なんかよりも絞りを開放した方がよっぽど効果的。
とにかく被写体にピントがあっていれば周囲のボケ量は変わって来るとは言えとりあえず被写体をクッキリと描写する事は可能なんだから。絞り開放の方が有意義。
絞りを1段開放するだけで1/10から1/15秒程度のシャッタースピードを確保する事が出来る。これを感度でやるにはISO800からISO1600に上げる必要がある。
普通にノイジーになるだけですな。可能な限り個人的には感度を上げる方向には向かいたくない訳なんですが。とりあえず周囲はボケボケでも被写体にきちんと
ピントがあっていればもうそれでいいじゃん(汗)と言うのがデジタル一眼レフの被写界深度絡みにおけるブレ防止の為の手段のひとつ。ってな感じだからな。
レンズエンサイクロペディアにおいての同レンズの紹介文が「古い設計のレンズですし、ズームまでできるとなると写りにはあまり期待しない向きもあるかも
しれませんが、実際に使ってみると、その写りには驚かされるはずです。望遠ズームではけっこう新しいレンズであっても絞りを開放から1〜2段程度絞らないと
思ったような絵にならないことが多いのに対して、このレンズでは開放の段階からくっきりと被写体が浮き上がるような描写になってきます。」と書いてある。
大体これに同意。撮影が夜だったんで普通に絞りを開放にしないとシャッタースピードが確保出来ませんっつー事で開放での撮影だった訳だが問題無かった。
そう言う訳で「単焦点のM 135mm F3.5もキレキレな描写の上に270グラム程度と言う事で小型軽量ではあるんだがこっちの方が重いとは言え便利だな」と言う結論で。