[ ローレルゲレイロ春秋連覇!! ] 秋競馬のGI初戦となる「第43回スプリンターズS」は4日、中山競馬場で行われ、藤田伸二騎手の騎乗したローレルゲレイロ
(牡5、昆貢厩舎)が1分07秒5の勝ち時計で優勝した。ビービーガルダンとのし烈な直線の攻防を制し、高松宮記念に続いて春秋スプリントGI連覇を達成した。
2着はビービーガルダン、3着はカノヤザクラが入った。ハナを奪ったゲレイロはリードを保ったまま直線に入り、強襲してきたビービーガルダンとほぼ同着でゴールイン。
10分以上にわたる長い長い審議の末、数センチの差で電光掲示板の1着欄に馬番「13」が光った。 (スポニチ 10月4日 16:07)
[ アンカツ1センチ差に泣く ] 2番人気ビービーガルダンの鞍上・安藤勝はわずか1センチの差に泣いた。“大渋滞”となった馬群をうまくさばいて、ローレルゲレイロと
同時にゴール板に飛び込んだ。引き揚げると、緊張の面持ちで写真判定の結果を待った。長引いた審議の末、結果は2着。「1回は首くらい抜け出したけど、そこから
馬が遊んでしまった」と悔しそうに振り返った。昨年の天皇賞・秋でわずか2センチ差で敗れた安藤勝は判定を待つ間、「同着でいいよね」とゲレイロの藤田と言葉を
交わしたが、今度は1センチという超きん差で辛酸をなめた。 (スポニチ 10月4日 17:08)
[ ゲレイロが接戦を制す ] 6番人気ローレルゲレイロ(牡5、栗東・昆)が12分間に及ぶ長い写真判定の末、鼻差でビービーガルダンを下し、高松宮記念に続いて
春秋短距離GIを制した。スタートから藤田騎手が手綱を押して強引に先手を奪い、リードを守りきった。ジョッキーは「(ビービーガルダンの)安藤さんと、同着がいいよねと
話していた。勢いは向こうがあったし、正直負けていると思った。前走があんな負け方(セントウルS14着)だったし、追い切りでも(馬の力を)信用しきれなかった。
『(馬に)疑ってごめん』と言いたい」と激戦を振り返った。3着にはカノヤザクラが追い込んだ。(日刊 2009年10月4日 16時48分)
[ ゲレイロ春秋短距離王! ] 4日、中山競馬場で「第43回スプリンターズS」(GI、芝1200メートル)が行われ、藤田伸二騎手騎乗で6番人気のローレルゲレイロ
(牡5歳、栗東・昆貢厩舎)がハナ差でビービーガルダンとの接戦を制し、1分7秒5(良)で快勝。春の高松宮記念(GI)に続き、GI2勝目となった。春秋スプリント
GI制覇は1996年のフラワーパーク、2001年のトロットスター以来、史上3頭目の快挙となった。レースはローレルゲレイロが外からハナを切り、2番手に人気の
アルティマトゥーレなどが続く展開。ローレルゲレイロは先頭で直線に入ると、ビービーガルダンの追撃に呼応するように再び伸び、ハナが並んだところでゴール。
1、2着は写真判定となり、長い判定の結果、ハナ差でローレルゲレイロが見事に春秋スプリントGI制覇となった。ローレルゲレイロは父キングヘイロー、
母はビッグテンビー、母の父テンビー。通算25戦5勝で、重賞は08年東京新聞杯(GIII)、08年阪急杯(GIII)、09年高松宮記念(GI)に続いて4勝目。
2着は2番人気ビービーガルダン(牡5歳、栗東・領家政蔵厩舎)、3着は8番人気カノヤザクラ(牝5歳、栗東・橋口弘次郎厩舎)。セントウル S(GII)を制し、
1番人気に支持されたアルティマトゥーレ(牝5歳、美浦・奥平雅士厩舎)は直線で内から伸びたが、5着に終わった。藤田伸二騎手「調子はいいとは
思わなかったが(勝ったのは)GI馬の底力かな。ゴールした時は正直、負けたかと思った。モニターを見たら際どかったし、勝てて良かった」
昆貢調教師「本当にうれしい。写真判定の結果が出た時は思わずガッツポーズが出ました。状態は良くなかったが、最後はGI馬の意地でしょう」