2009年10月09日(金)life light.

「DA L 18-55/3.5-5.6 AL(程度AA(新品同様):6800円)」 「DA 18-55/3.5-5.6 AL II(程度AB(良品):7800円)」 標準ズームレンズの中古状態はこれ。
「DA L 50-200/4-5.6 ED(程度A(美品):16800円)」 「DA 50-200/4-5.6 ED(程度A(美品):12800円)」 望遠ズームレンズの中古状態はこれ。

ペンタックスのDAレンズと「DA L」レンズ。違いは3つ。「QSF(クイックシフトフォーカスに対応しているのがDAレンズ。対応していないのがDA Lレンズ)」
「レンズに彫り込まれているサークルの色。DAレンズは緑。DA Lレンズは銀色」「DAレンズは距離計がついている。DA Lレンズは距離計がついていない」となる。

先に出てきたのがDAレンズ。その後廉価バージョンのDA Lレンズが登場した。ペンタックスのレンズはたとえキットレンズでも手抜きをしません!
と言うのがこれまでのペンタックスのレンズの特徴であったがK-m登場と同時に発売が開始されたDA Lレンズはコストカットの為にある程度の手抜きがされた。

…しかしこれはむしろ「これまでがオーバークオリティだった」「これで実は他社(キヤノンやニコンのキットレンズ)と同程度のクオリティになった」
「しかし光学性能だけはDAレンズもDA Lレンズも変わらないのでただ写るだけ、でしかない他社のキットレンズよりはそれでもまだマシになる件について」
と言う構図になった。他社のキットレンズは「距離計なんてついていないのが当たり前」「如何にも安っぽいデザインで高いレンズを買わせようとするのが見え見え」

そう言う状態だった訳でコストカットを行って利益を出しましょうと言う姿勢そのものは企業としては当たり前の事なんであまりペンタックスを責めるつもりは無い。
ただ「そう言う現実をきちんと伝えておかないと情弱連中どもがバカを見る」と言う事でそう言った事柄に関して「知ってたよ?俺は」とする為の「証明」の為に俺は書く。

QSF(クイックシフトフォーカス):オートフォーカスでピントを合わせた時に少しだけピントをズラしたい。そう思った時にピントリングを回せる機能の事。
DA Lレンズの場合オートフォーカスモードにカメラを切り換えているとピントリングが固定される。回せない事も無いがギィギィ言ってレンズが壊れる。

DAレンズは緑。DA Lレンズは銀色:正直銀色は安っぽい。緑の方が格好いい。

DAレンズは距離計がついている。DA Lレンズは距離計がついていない:撮影する前に予め俺は風景を撮影したいと頭で考えてからカメラに手を伸ばす。
その時には予めピントリングを無限遠に回しておいてからカメラの電源をオンにしてファインダーを覗き込んでまた微調整。そう言う一連の動作を行う時に
距離計があった方が大体の目安が掴める。あとは距離計が掘られていた方が普通にレンズが格好いいと言うのもある。

そんな所か。そして。「DA L 18-55/3.5-5.6 AL」がK-m、そしてK-xのキットレンズとして付属して来てK-xはそれなりに売れるだろうから今後数が増えていく。
それに対して「DA 18-55/3.5-5.6 AL II」はK20D、K200Dのキットレンズとして付属して来て勿論単品でも売られてはいるんだがこれを単品で高値が買う奴が
居るとは到底思えない。K20DやK200Dを買う様な中級者以上のカメラを趣味としている人間と言うのはもう既に他のレンズも持っていて、ボディ単体なんかよりも
キットレンズ付きの方が安く買えるから。みたいな感じでK20Dのレンズキット。あるいはK200Dのレンズキット。そう言うセットを買った人。と言うのが手放していく
そうしたレンズの流通量はここ最近になって減ってきた。K-7の場合は今でもボディ単体の方がレンズキットよりも安いのでボディ単体を買う人の方が多い。
それとK-7のキットレンズは防水化されたので光学性能の性能アップとは関係ない所でコストが掛かって中古の価格も高くなってしまっている。

もうK20D、そしてK200Dはディスコン。つまりこれからますます美品の「DA 18-55/3.5-5.6 AL II」は減っていく。と言う事になって行く。
「DA L 18-55/3.5-5.6 AL」よりも性能は上。それでいて価格差は殆ど無い。これは…そろそろ勝負の段階へと突入しているのか…否が応にもそう考える。

古いレンズと新しいレンズの性能の比較なんだが古いのと新しいのとでそれ程大きな差異は無い。但しAPS-Cで焦点距離が望遠側に振られると言う事は
APS-Cで28ミリを実現するにはレンズは18ミリから始まるそのまま付けたら超広角。となるレンズを作っておく必要がある。つまり画角が広くなる。
周辺からの光もバンバン受ける。そう言った「斜めからの光にも強いレンズ」でないとフレアやゴーストと言った症状が出て来る様になる。
逆に言えば望遠レンズの場合元から画角的には狭い方なのでそんなに斜めから光がバンバン入って来るとか言う様な事も無い。広角よりも望遠の方が
古いレンズと新しいレンズの描写能力に明確な差が無くなってくる。つまり古くてもかなり接戦な状況に持ち込む事も出来る。と言う風に考えてもいい。

2009年10月09日(金)19時32分38秒