[ 横浜「来季の目玉」今岡獲りを検討 ] 横浜が、阪神から戦力外通告を受けた今岡誠内野手(35)の獲得を検討していることが12日、明らかになった。横浜の
球団幹部はこの日、03年に首位打者、05年に打点王に輝いた今岡の実績を高く評価。最下位からの巻き返しを図る来季に向け、チームの“起爆剤”として
今岡の獲得に乗り出す考えを示した。2年連続最下位からの巻き返しを狙う横浜が、阪神で2度のリーグ優勝を経験している今岡に強い興味を示した。球団幹部は
「阪神であれだけの実績を残している選手。まだ十分やれるはずだし、来季の目玉になる。お客さんも喜ぶし、阪神戦で出したら盛り上がる」と明言した。横浜は
来季の監督はまだ決まっていないが、9日に加地隆雄氏(68)が球団社長に就任。チーム再建に強い意欲を見せており、今岡獲得がその第1弾となる。今岡は
今季、23試合に出場して打率・133、2打点。6月4日に出場選手登録を抹消されてからは2軍戦にもほとんど出場しなかった。しかし、03年に首位打者、05年にも
打点王としてリーグ優勝に貢献。03年には二塁手としてゴールデングラブ賞を獲得しており、一塁、三塁を守れるのも大きな魅力。右手中指を手術した06年を
境に成績は低迷しているが、かつての勝負強い打撃が復活すれば、右の代打にとどまらず幅広く起用できるというメリットもある。今岡自身も10日に行われた
退団会見で現役続行に強い意欲を見せている。球団から引退を勧められたことを明かした上で「現役にこだわりたい、と答えた。このままではユニホームを脱げない。
もう一度、自分の気持ちをスカッとさせたい」と決意を語ったばかりだ。また、今季の年俸は2億円と高額だが「金銭的な条件を言ったら大バカ者。そんな気持ちで
野球はやらない。交渉の席に着いてもお金の話はしない」と話している。他球団からのオファーがなかった場合には12球団合同トライアウトにも参加する覚悟も
示しており、横浜にとっては金銭面での条件は獲得への支障にはならないといえる。今後、横浜は現場サイドの意向を確認した上で、今岡の指の状態などの
調査を経てから最終的なオファーを検討する。
やはり「横浜は横浜」だな。