[ 鈴川のブログ ] 大野練習場で毎日充実した練習をしています。肘の状態もいいので、練習もはかどります。ただ、昨日、訪問する予定だった広島市内の小学校が
インフルエンザの流行によって学級閉鎖となり、訪問も延期となってしまいました。ここ広島でも、いよいよ流行は本格化しているようです。万全の対策をとって予防に
努めるしかありません。皆様もどうかご用心ください。ところで、皆様から頂いたコメントを通じて、鈴川(トレーナー)のブログに私が取り上げられていることを知りました。
覗いてみると、11月8日付けの更新に「広池さん」という何ともストレートな題名を発見。内容は、私にとっての日南秋季キャンプ最終日に行ったアップでの「声出し」に
関することでした。ご覧になっていない方もいると思うので、内容を紹介します。『振り分けが行われるクール最終日のウォームアップの先頭に広池さんが立ちました。
結論、感動しました。振り分けがあることは分かっておられたでしょうが、広島に帰ることになるか、日南に残ることになるか、アップの時点ではまだ分かっていなかった
はずです。失礼になるかも知れませんが、「もう帰るかもしれないけど、何か想いを伝えたい。」というふうにも感じました。それ以外にも、今シーズン、マツダスタジアムに
立てなかった悔しさとか、いろいろな気持ちが汲み取れる素晴らしいリーダーシップでした。あと最終クールを残すだけですが、あの連隊歩調を超えたことはないですね。
走り終わって賞賛の拍手が起こったのも始めて聞きました。それくらい、広池さんは全力でした。その気持ち、次の世代の選手達に必ず伝わったと思います。
トレーナーという身分ですが、よく一緒に走りました。坂ダッシュもほとんど勝てないからちょっと前から走ったり。それでも負けるのも嫌だから広池さんはもっと全力で
走ります。この人、超がつくほど負けず嫌いなんです。僕も吐きそうでした。勝てるわけないですよ。あんなに毎日全力でやっている選手に。広島に帰っても全力で、
負けず嫌いで、諦めの悪さ全開で頑張っていることでしょう。バランスは、僕の方が上ですけど。また春のキャンプで勝負しましょう。』何だか嬉しいです。私の気持ちは
伝わっていたのですね。実は、この日の私は、最初から翌日に広島に戻ることは分かっていました。と言うより、何日も前から分かっていました。状況から言って、
カープのユニフォームを着ての最後の練習になるかもしれないとさえ思っていました。本当なんですよこれ。だから、燃え尽きようと思いました。掛け替えのない1日
ですから。みんなにも気づいて欲しいと思いました。プロのユニフォームを着てグランドに立つことができる尊さを。その想いが通じていたのですね。私は、その後、
幸運にも契約にこぎつけました。この日も含めて、この秋、非常に厳しい状況でグランドに立ち続けた経験は、今後に生きてくると思います。その日、一日に全力で生きる。
全てを出し切る。余力は残さない。この姿勢がなければ、私の現状からの逆転は有り得ないでしょう。逆にこの姿勢を貫き通した先には、希望の光が見えてくるはずです。
ただし、鈴川。人のこと言うけど、お前も相当負けず嫌いだぞ。それに、バランスでは勝ってると思っているみたいけれど、それは間違いだね。今年、3軍で相当
鍛え直したから。篠田に聞いてみな。いつでも勝負するよ。でも、鈴川。君のブログはおもしろい。また、時々読ませてもらうからね。(広池浩司 2009年11月10日)