ネットでのK-xの最安が53444円。K-xは最低でもレンズキットで46800円にまで値下がりしないと買う気しない。それ以前に不況で買う気がもっとしない。
オースミハルカの初仔のオースミアザレアが14日の新馬戦にデビューして2番人気で14着。着順だけ見れば悲惨な成績ではあるがあまり悲観はしていない。
理由?「オースミハルカは逃げ馬。気性は遺伝しやすい。逃げてナンボなのに武豊溜めやがった」の1行で終わる。次以降逃げればガラリ一変するとも思っている。
テイエムプリキュアが2009年のエリザベス女王杯2着。その5年前の2004年。その4年前の2005年のエリザベス女王杯2着がオースミハルカ。符号しているな。
そう言う訳でエリザベス女王杯はネタレース。「2003年:アドマイヤグルーヴ遂にスティルインラブに雪辱」「2004年:オースミハルカ2着」
「2005年:オースミハルカまたしても2着(しかも大逃げ)」「2006年:カワカミプリンセス1位入線も降着」「2007年:ウオッカ出走取消」
「2008年:ポルトフィーノ落馬先頭ゴール競走中止扱いそれと救急車」「2009年:クィーンスプマンテ&テイエムプリキュアの大逃亡劇」
オースミアザレア(オースミハルカの2007:父スペシャルウィーク)「14日の新馬戦にデビューして2番人気で14着。逃げの競馬を試して欲しい所なんだが」
コードゼット(ヘヴンリーロマンスの2007:父キングカメハメハ)「12月の阪神開催でデビュー予定」
こんな所か。母親が好きでもその息子もしくは娘までもを応援する義理は俺には無い。あくまでも「個体としては別」と考える。注目に値する馬なら応援する。それだけ。
[ 柏木集保 重賞レース回顧 エリザベス女王杯 ] 人気薄の逃げ(先行)馬が粘り込む典型的なパターンになってしまった。ビッグレースの歴史の中、伏兵の
逃げ切りはごくたまに、忘れたころ成立することになっている。(狙いが正解だったファンにとってのみ至福の)痛快な逃げ切りは何例もあるが、もっとも似た
パターンを探すなら、92年メジロパーマーの有馬記念かもしれない。伏線が似ている。メジロパーマーも、途中まで競るように先行したダイタクヘリオスも直前の
レースで大バテした先行一手型。その2頭がまた行っている。当然、飛ばしてレースを先導しているように映るが、ペースは全然、少しも速くない。2頭の後は
10馬身、15馬身……と離れていく。今回は一時、25馬身くらい離れた。だれも事態の不自然さに気がつかない。大切なのは折り合い。前後の馬だけを見ている。
途中でさすがに変ではないかと気づいた人馬がいても、もう急に自分からピッチを上げるべき地点ではない。タイミングもつかめないでいるうちに、事実上、すでに
レースは終わっていた…。鮮やかな逃げ切りを決めたクィーンスプマンテ(田中博康騎手)は、人馬ともに初のGI制覇。陣営の宣言通り、テイエムプリキュア
(熊沢重文騎手)に譲ることなく外連味なしの逃げに徹したのだから、これは絶賛されていい。一時ちょっと自信を失いかけている時期もあった若い田中博康騎手だが、
また、思い切りの良さを取り戻してくれるはずである。しかし、メジロパーマーやイングランディーレなどの逃げ切りは、レース展開(流れ)が大きな比重を占める
長距離戦だった。このエリザベス女王杯は距離区分とすれば、それは長距離に近いかもしれないが、ちょっと気のきいた現在のオープン馬なら2000mを1分58秒台
前半で楽々と乗り切る能力を持っている。今回の人気の有力馬はみんなそうだった。だから、有力馬だったわけで、加わるのはあと200m。レースの流れが
違ってくるから、日本レコード並みの2分10秒そこそこの決着になるとはだれも考えないが、まともなら2分11秒台。ちょっとペースが緩んでもせいぜい2分12秒台。
なにせ3歳以上のチャンピオン級の牝馬のそろった国際GIレースである。いつものレースと同じようにクィーンスプマンテは先行し、例年の女王杯と同じ1000m通過
60秒台のごく普通の平均ペースで行った。テイエムプリキュアも変に競りかけることなく、また、あまりペースを落としては先行して粘り込みたい持ち味が
生きないから、つつくようにペースを合わせた。現時点での能力を精一杯出し切ったこの2頭、ゴール前1Fは12.9秒に失速したが、2分13秒6と2分13秒8で頑張った。
飛ばして「大逃げ」したわけでも、考えられた能力以上に走ったわけでもない。その証拠に、勝ち時計の2分13秒6は、エリザベス女王杯が2200mになって
今年で14回目。96年、先導する馬がまったく不在で1000m通過「63.1秒」の超スローに陥った最初の年に次ぎ、史上2番目タイの遅い時計である。上がりの3Fを、
レース上がり「3F36.8秒」を約4秒も上回る「32.9秒」で強襲して3着に追い込んだブエナビスタは、負けたとはいえみんなの考えた通り、1頭だけ、希有な能力を
改めて示した。惜しかった。まあそういうトーンが、望まれる「レース回顧」だろうが、それではだれに対しての慰めにもならないうえ、ごく自然な回顧からも外れて
しまいかねない。「折り合って、スムーズなレースをしてやりさえすれば、自ずと結果は……」、さすがにそれだけではついてこなかったということである。
ごくふつうに言って、あまりにも心残りのレース運びだったろう。上がり3F「32.9秒」。短距離戦ならごくふつうの末脚でまったく不自然ではない。だが、2000mを
超える距離だと道中ですでに腱に負担がかかっている。過去、何頭の名馬がビッグレースで究極の爆発力を求められることによって競走生命を絶たれたことだろう。
こういうレースを繰り返してはいけない。力尽きて止まった馬は故障しない。4着シャラナヤは、キャリアの浅い3歳牝馬の初の海外遠征を考えれば、負けたとはいえ
さすがG1ホースだった。以下、2分14秒5にも満たない未勝利戦クラスの時計でレースを終えたグループは、さすがにここまで情けないレースをしたときには、
「流れが…」とか、「展開が…」など、凡走の原因を他に転嫁すべきではないだろう。