[ HOYAの10年3月期、純利益51%増 デジカメ事業が改善 ] HOYAが7日発表した2010年3月期の連結決算は、純利益が前期比51%増の378億円になった。
デジタルカメラや内視鏡事業などを含む「ペンタックス」部門が構造改革の効果で営業黒字に転換したほか、眼鏡レンズもタイ工場での集中生産で採算性が改善。
リストラ関連の特別損失も少なく、大幅増益になった。売上高は前の期比9%減の4135億円。エレクトロ・オプティクス(電子・光学)部門の売り上げは円高と単価下落の
影響を受けて12%も減った。主力製品のハードディスク駆動装置(HDD)用ガラス基板はパソコン向けが好調でフル生産が続くものの、単価下落の影響を吸収しきれず、
同製品の売上高は3%減となった。営業利益は9%増の643億円。減収増益になったのはペンタックス部門の収益改善が大きい。同部門は前の期に115億円の
赤字だったが、前期は27億円の黒字に転換。前の期に不稼働設備とペンタックスとの合併で発生していた「のれん」を減損処理し、償却負担が軽くなった。
デジカメの生産をすべて海外に移し、コストを引き下げた効果も出た。11年3月期の連結業績見通しは開示しなかった。欧米での売上高が全体に占める割合は
約3割に高まっており、江間賢二・最高財務責任者(CFO)は「欧州からは悪い情報の報告が多く、業績には悲観的にならざるを得ない」と話した。
元々ペンタックスは物づくりは良かったんだがエントリーモデルにペンタプリズムを搭載したりと価格帯と比較してオーバークオリティになっている事が多かった。
良く言えばクラフトマンシップ。そこにコストと言う概念を導入したのがHOYAと言う事で。例えばK-xの100色カメラの様な発想は職人ではなく商人としての発想。
個人的にはHOYAに買収された事はプラスになっていると思っている。K-xで少しはペンタックスの知名度も上がったんじゃないかなぁ?とも思っているんで。