[ 小林よしのりが主張する女系容認論の正体 ] 漫画家・小林よしのりといえばゴーマニズム宣言シリーズなどで、保守の先駆けとして分かりやすい漫画という
媒体を通して、読者を啓蒙し人気を博したこともある人物だ。しかし、この小林よしのりは、自分の作品をパチンコ業界に提供したあたりから主張がおかしくなり、
昨年の総選挙前に民主党への投票を勧めたり、嫌韓流を批判したりして、その主張に齟齬が目立ち始めてきた。極め付けは皇位継承問題における
女系容認論であり、将来、男系男子が減少し皇統が危ういので女系を容認すべしというのが小林を始めとする女系容認論者の主張だが、これらの女系容認論者の
特徴は、必ずと言っていいほど「愛子天皇」ありきの主張しかしないということである。現在の皇室典範で、皇太子→秋篠宮→悠仁親王という皇位継承の順序が
確定されており、悠仁親王殿下が御誕生される前に起こった女系容認論議の発端は、皇太子→秋篠宮→眞子さま or 佳子さま?という、皇位継承者不在の危機だった。
女系容認論議の最後の方になると当初のコンセプトはすっかり忘れ去られ、小泉政権時代に設置された皇室典範改正の有識者会議の最終報告書には、
いつの間にか直系優先、第一子優先が打ち出されており、実質、秋篠宮殿下から皇位継承権を剥奪し、愛子内親王に皇位継承権を与えることがうたわれていた。
法改正によって何ら瑕疵のない男子皇族から、一方的に皇位継承権を奪うことは許されないが、こういったことを堂々と主張していた有識者会議のメンバーいかに
皇室に敬意を持たず、秋篠宮殿下の権利を軽く踏みにじろうとする連中だったか、思い出すと不快感を禁じえない。メンバー自体がキチガイ極左の集まりであり、
秋篠宮殿下の権利が話題にもされなかった当時の状況は異常としか言いようがなかった。小林よしのりの主張は有識者会議の主張をほぼ踏襲しており、
作品の中でもチャンネル桜の討論番組の中でも、愛子天皇を待望する意思表明を行っている。皇太子以降の皇位継承は、愛子さまか悠仁さまか、ではなく
愛子さまか秋篠宮さまか、と表現するのが正しい。愛子内親王と秋篠宮殿下、どちらが天皇にふさわしいかと問われれば、議論の余地もなく秋篠宮殿下である。
愛子天皇を実現させるためには秋篠宮殿下の皇位継承権を剥奪しなくては不可能であり、皇室存続の観点から女系容認を考えるのであれば、実際に議論の
対象になるのは悠仁親王殿下以降の皇位継承についてである。小林よしのりの主張は皇室護持、女系容認の主張のフリをした、秋篠宮殿下からの
皇位継承権剥奪の主張であり、どう考えても小林よしのりは保守というよりは、似非右翼にしか見えない。女系容認論者は天皇陛下の大御心を捏造し、
愛子天皇ありきの女系容認論の正当性を主張することが過去に何度もあったが、天皇陛下が秋篠宮殿下の皇位継承権剥奪を容認するはずもなく、
実際、これらの“大御心”はその後の調査で全部捏造だったことが判明している。女系容認論議をしたいのであれば、愛子天皇の可能性を除外して議論するのが
前提であり、それが出来ないのであれば、彼らが主張するのは実際には女系容認論ではなく、愛子天皇容認論、秋篠宮からの皇位継承権剥奪容認論と
いうことになる。愛子天皇の可能性を除外して女系容認論を語る人間を自分は見たことがないが、女系容認論者の正体が国賊であることの何よりの証明だろう。
皇統=男系(父系)であり、自分に言わせれば歴史上、一人も存在していない女系(母系)天皇(女性天皇とは別物)を認める女系継承など皇統ですらないが、
女系容認論者は皇統存続云々以前に、秋篠宮殿下の権利剥奪を画策する逆賊であるということである。彼らに皇室や皇統を語る資格はなく、小林ばかりか、
同様の主張を行っている高森某や笠原某も逆賊だということだろう。保守とは保ち守ると書くが、一体保守が何を守るべきかといえば、強いていえば、それは
2000年以上の世界最古の歴史を持つ神武朝日本ということになる。神武朝日本を守るとは、姓を持たない一系の天皇家を頂点とする日本を守るということであり、
その国民を守ることということになるだろうか。神武朝を終焉させ、佐藤王朝や鈴木王朝が出現する女系容認の思想は保守でも何でもない。ましてや秋篠宮殿下の
皇位継承権を奪うなど、一人の人間としても狂気の沙汰だ。小林がいくら悪あがきをしようが詭弁を弄そうが、勝ち目はないのであり、男性皇族の皇位継承権剥奪を
主張する一方で、皇室を大事にするくさいパフォーマンスなどいい加減、やめてもらいたいものである。(日本が好きなだけなんだよ 5.11 14:30)