2010年08月01日(日)なるほど。

[ 豊橋競輪開場61周年記念レポート 最終日編 ] 共に予選から勝ち上がった深谷知広と脇本雄太の対決に注目が集まった決勝戦。軍配は脇本雄太に上がった。
レースは突っ張る脇本を深谷がホームで強引に叩く展開となったが、この時、島野浩司が離れ脇本が深谷後位に入る。脇本は直線で追い込み記念初Vを飾ったが、
深谷との踏み比べに敗れたことで、レース後は悔しさを滲ませた。「決まり手が差しでは喜びは8割減。ビールで例えたら糖質80%offって感じですよ。今日は
『レースに勝って勝負に負けた』。深谷が叩きに来るのはわかっていたし、全力で突っ張ったけど、全開のスピードでは向こうの方が一枚上だったと言うことです。
ライン2車は確かに厳しいけど、それでも突っ張り切らなくてはね。深谷の掛かりはすごかったし、正直、最後の最後まで交わせる自信もなかったです。内容には
到底満足はできないけど、こういう展開が自分に巡って来たということは、普段から先行に徹していることの副産物だということでしょう」G1初出場の寛仁親王牌で
優参を果たすと、続く岐阜Sでは完全VでS級初優勝。そして記念制覇と瞬く間に超一流へのステップアップを果たした脇本。しかし、その軸は全く揺らいでいない。
「結果的に記念を獲ることはできたけど、とにかく今は結果ではなく、内容重視。9月にはオールスターもあるけど、そこでもやることは一つです。今日は結果がどうであれ、
僕は深谷に負けたと思っている。次はしっかり先行して記念を獲りたいと思います」番手に入られ、最終的には5着に沈んだ深谷知広だが、力を出し切った結果だけに、
レース後は納得の表情を浮かべる。「今日は緩んだところから一気に行くしかないと思っていました。組み立て自体は間違っていなかったと思うし、主導権をとって、
力は出し切れたから悔いはない。押し切れなかったのは自分に力がないと言うことです。道中は必死すぎて、後ろにワッキーがハマっていることも全くわかりませんでした」

2010年08月01日(日)21時15分14秒