2010年08月29日(日)kept of

[ 米保守派が大規模集会 政権批判、数万人が参加 ワシントン ] 米公民権運動の指導者、故キング牧師が人種差別撤廃を訴えた歴史的演説から47年に
当たる28日、キング牧師が演説を行った首都ワシントンのリンカーン記念堂前で、オバマ政権を批判する保守派が大規模集会を開催した。これに対し、公民権
運動指導者からは「キング牧師の偉業を乗っ取る行為」と批判の声が上がった。「栄誉の回復」と銘打った集会は、保守系FOXテレビのトーク番組で人気がある
グレン・ベック氏が呼び掛け、保守派の市民運動「ティーパーティー」メンバーら数万人が参加した。ベック氏は集会について、政治的なものではなくアフガニスタン
などで戦う米兵や退役軍人支援が目的と釈明、参加者にプラカードの持ち込みを禁じた。しかし、集会で基調演説を行った2008年大統領選の共和党副大統領候補、
ペイリン前アラスカ州知事は「米国の栄誉を回復しなければならない」と述べ、政治的転換の必要性を訴えた。(時事通信)

[ グレン・ベック、『アメリカの名誉を取り戻せ!』保守派トークショーホストの呼びかけに集まった大群衆 ] 最近アメリカではグレン・ベックなる保守派トークショー
ホストが大人気である。私がいつも聴いている朝のトークラジオでも、通勤時間はマイク・ギャラガーからグレン・ベックの番組にかわってしまった。ラジオで
朝でも夕方でも通勤時間の番組枠を取れるということはかなり人気がある証拠。ベックは2年くらい前からフォックスニューステレビでニュース解説番組の
司会をしているが、その登場と共に、それまで人気抜群だったビル・オーラーリーを抜いて、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気うなぎ上りとなった。カカシはニュースは
テレビよりラジオかネットで取得しているので、ベックが私の好きなラジオ番組を乗っ取るまで、彼の人気にあまり気がつかないでいた。ただ、左翼連中が
ネットなどでヒステリックにベックを攻撃していたので、これは注目にあたる人間かもしれないとは思っていたが。そのベックが朝のラジオ番組で本日、
ワシントンDCで『名誉回復』というテーマで大集会を開くという話をここ数日間ずっとしていた。彼の人気ぶりや番組に寄せられた反響などから、何十万という
人が集まる可能性が期待されていたが、フェイスブックのストリームを観る限り、かなりの人々が集まっている模様。ベックはちょっと宗教色が濃過ぎて
私は苦手なのだが、イスラム過激派からの攻撃や、それに迎合しているオバマ王政権や民主党のような無信心左翼連中からアメリカ社会を守るためには、
アメリカの基盤であるユダヤ・キリスト教に頼ることが一番効果的なやり方かもしれない。キリスト教を捨てて世俗主義を押し通して来たヨーロッパ社会の
今の悲惨な状態をみていれば、アメリカだけがかろうじてイスラムの横暴に屈していないのは、アメリカの宗教の力にあるのかもしれないからだ。集会を
主催したベックは、これは戦争で命を落としたアメリカ兵士らの栄誉を讃え、アメリカ社会で失なわれつつある名誉を取り戻すための集会だとし、政治集会では
ないので、政治関係のサインや看板は持ち込まないでくれと呼びかけていた。自分もティーパーティの熱烈な支持者で、集会にはサラ・ペイリンが特別客賓として
招かれているくらいだから、ベックがいくら、これは政治集会ではないと言ってみても説得力はない。ただ、政治よりも宗教を主体にするやり方は、ベックは
アメリカを二分させるという左翼連中の批判を躱す意味で懸命だと思う。特に、政府を批判するようなサインを持ち込まないように、という呼びかけは賢い。
サインを許容すると変なことを書いた看板をもった奴らが潜入し、右翼や保守派の振りをしてテレビカメラの前で、あたかもこれが人種差別者やニオナチの
集まりであるかのようなポーズを取ったりするからだ。クリントン政権時代に保守派の星として一世を風靡したラッシュ・リンボーがそうであったように、
オバマ政権の成立と共に台頭してきたグレン・ベックもまた、左翼やリベラルから猛攻撃を受けている。ベックがどれだけ影響力を持っているかということは、
左翼連中のヒステリーを観ていれば十分に察知がつくというものだ。だいたい左翼連中は自分らが憎しみに満ちた差別意識まんまんの暴力的な人間であるにも
関わらず、常に右翼に対して「人種差別者!」「反乱分子」「憎しみを広めている」などと完全な投影をしている。だから、保守派や右翼が自分らの持つ
先入観通りの差別意識や憎しみに満ちた行動を取らないと、自分らで創作したり演出したりする。この間も民主党議員の選挙事務所で放火があった際、
犯人は右翼だろうと証拠もないのにメディアが煽ったが、実際には先に解雇された事務所の選挙運動員であったり、酔っぱらってイスラム教徒の
タクシー運ちゃんを刺した男は、メディアがいうような右翼過激派ではなく、左翼市民団体のメンバーだった、なんていう事件が続けて起きた。そしてそれでも
右翼や保守派が怯まないと今度は法廷や政治力を使って弾圧に至る。(アリゾナの移民法やカリフォルニアの結婚定義法などの弾圧がその良い例だ。)
最近の左翼による文字通り暴力での弾圧もひどくなってきた。つい先日も、ティーパーティーのひとつであるフリーダムワークスなる市民団体は左翼からの
爆破やメンバーの暗殺などを示唆した脅迫があまりにひどくなったため、もっと警備の厳重な建物に引っ越さざるおえないという状態が起きた。グレン・ベックが
人気があるのは、ティーパーティーの勢いが全く衰えをみせないのと同じ理由だ。アメリカ市民はアメリカばかりを悪者扱いし、アメリカを守ろうとしない左翼連中に
国を乗っ取られたくないと思っているのだ。アメリカの名誉をけがすものは、それがオバマ王であり、民主党の社会主義者たちであり、国民の声を聴かない
共和党員であり、同じことだ。グレン・ベックもティーパーティーも単なる反政権ではないし、断じて共和党のマウスピースではない。そしてまた既存の保守派や
リバタリアンでもない。ティーパーティーはミスター苺のいうところの本当の意味でのポピュラーフロント運動だ。そのことに気がつかないと左翼リベラルも
右翼保守も意外な展開を観るかもしれない。 土曜日午後6時50分現在:ニューヨークタイムスが報道しているが、集会に集まった群衆の数は30万から
50万人とされている。ちなみにベックが市民権活動の父とも言われるマーティン・ルーサー・キング牧師の演説47年記念を乗っ取ったと批判した、
自称人種問題専門家のアル・シャープトン主催の集会に集まったのは数百人。(苺畑より)

2010年08月29日(日)13時12分12秒