[ 新潟記念 “省エネ” クリスタル逆転夏王 ] 5番人気ナリタクリスタルが、横一戦の激しい攻防を制して重賞初V。小倉記念4着→新潟記念1着となり、
サマー2000シリーズの「1勝以上、13ポイント以上」の優勝条件をギリギリでクリア。最終戦で逆転王者に輝いた。1分58秒4(良)。2着は10番人気
トウショウシロッコ。武豊騎乗で1番人気のスマートギアは6着に終わった。“省エネ”で逆転V!!サマー2000シリーズ開幕戦の七夕賞当時は準オープン馬だった
ナリタクリスタルが、この夏に大飛躍を遂げて重賞初制覇を決めた。好スタートを切ると、3番手の外をスムーズに追走。3コーナー手前から気を抜かさないように
幸英明騎手の手綱は動き出し、それに馬も応えて集中力を保ったまま日本一長い直線へ。横一線の大激戦から先頭に立つが、サンライズベガが内から
一瞬抜け出す。すると、トウショウシロッコの追撃を受けたナリタが、そこからもうひと伸び。クビ、アタマ、クビ…と8着まで0秒2差の戦いを制した。「自分から
走る気がなかったり、途中でやめたりと、まだ気性が幼くて力を発揮できないところがあります。きょうも直線で先頭に立った時、やめようとしましたが、外から
来られてまた伸びてくれましたね」幸も3度目の騎乗で癖をつかんでいた。気性面の幼さをカバーするように、外からきたトウショウを利用して闘争心を引き出した。
今回の勝利でサマー2000シリーズ王者となり、陣営は優勝賞金とは別に5000万円のボーナスをゲットした。「サマー2000シリーズは全く意識していませんでした。
使うごとに良くなっていますし、秋以降もすごく楽しみです」と、幸はさらなる成長に期待する。今回は小倉記念4着(3ポイント)→新潟記念1着(10ポイント)と、
最低限の条件(シリーズで1勝以上、13ポイント以上)を満たして王者に輝く“省エネ”ぶりだった。管理する木原一良調教師は開業12年目で重賞初制覇。
「直線の長いコースがいいと思っていたが、きょうは本当に直線が長かった。ゴールインしてから、これが重賞(を勝つ喜び)だと気づきました」と感激に浸る。
今後は放牧に出されて英気を養うナリタクリスタル。サマー2000王者は、秋以降も輝きを放つ走りを見せてくれそうだ。
こう言う風な記事を見るとまた勘違いのベクトルへと導かれてしまいそうだな。ゴール板前大混戦。そして可能な限り混戦となる様に設定された負担重量。
新潟記念はあくまでもハンデ戦なんで。「今回は今回、次回は次回」と言う半ば割り切った感覚にならないとまたミスリードに引っかかる可能性が出て来る。