……さて。K-rの詳細が出れば当然K-xとの比較対象になる。落ち着いた所でそれを行う。最大の違いは「単3電池を使うには(別売りの)専用電池ケースが必要」か。
違い1:単3電池を使うには別売りの専用電池ケースが必要。ペンタックスオンラインショップでの予価は3500円と表示。量販店ならここから1割引が目安の価格か。
違い2:ペンタ部にスーパーインポーズ。液晶を3インチに大型化してK-7と共通のスペックに。そうしたK-xの弱点を潰してきた事によるコストアップと筐体の大型化。
違い3:本体周辺にある銀色の良く分からないラインが消えた。グリップの貼り付け部分が巨大化し、レンズ周辺にもグリップのラバーが貼られる事になった。
こんな所か。「本体費用+電池ホルダー費用」と言うのはな。俺としては「ギリギリの所だな」と言う事で。単3電池の使用はK-xで割と限界に来ていた。
K-mからK-xに変わった時にライブビューで電池を食う事になる訳だがCCDからCMOSに変更する事で低消費電力化する事で相殺した。そうした手段はもう使えない。
割とK-xでギリギリなのにこれ以上高機能を単3電池で動かそうとするのは難しいだろうな。と言う風に考えていたんで。この結果は「まぁ評価」の一言で終わる。
勿論理想的なのは「単3電池4本が専用ケースなしで使えます!」なんだが、まぁK-xでギリギリだから次は難しいだろうな。と俺は思っていた訳で。
以前にも書いたな。「K-mと比較してK-xは上手い事コストを抑えたカメラ」だと。だから「価格を下げてもそれなりに利益は出るだろうし、キヤノンニコンと比較して
ペンタックスが売れるには日本人の場合ブランドにアホみたく弱いからコストパフォーマンスの一言で対抗するしかないだろ」と言う風にペンタックスの経営判断を
とまむさんは評価していたんで。今回の「性能アップ、筐体の大型化、価格のアップ」は一言で言うならば「ブランド力の向上による賜物」だと俺は思っている。
…さて。俺はK-rのスペックを見て「言われていた弱点はあらかた潰してきたな」とは思ったんだが、世の中の大衆がアホなのは、現実的に考えて
「そんなに必要か?」「それ使うのか?」と言う「実地でどうなのか」「カタログスペックばっかり追い求めて実地で使う時に必要な機能もしくは必要でない機能の差異」
を考える事が少ないと言う事で。「スーパーインポーズを搭載 → ペンタ部の頭が高くなった事で全体的に大型化」の様な「デメリット」を考えない衆愚が多数派だと。
K-rのスペックを見ていて思うのは「画素数が増えた訳でもない(増えればいいってもんじゃないんだが)」「ペンタミラーの視野率もしくは倍率が増えた訳でもない」
「ライブビュー撮影は便利だが集中して撮影したい時にはやはりペンタ部の性能が重要。今こそペンタプリズムの復活を!(笑)」…とか。まぁそう言う事なんで。
俺は、そこら辺の内容による所の「本当に必要な機能を搭載して最低限でいいから価格は安くしろ、筐体は小さく軽くしろ」と思っているんでK-xのコストカットぶりには
「いや、最低限の機能はきちんと備わってるし。他社のエントリーモデルと比較してペンタミラーの見やすさは特筆ものだろ?他社のエントリーが使えなくなる上に
ライブビューが当たり前になっている某オリンパスとか某ソニーとかあぁ言った液晶見て撮影するとか某パナソニックのEVF見て撮影するとか俺は虫酸が走るわ」
と言う風に考えてきてるんで。そう言う訳で「大衆の衆愚のカタログスペックでぎゃーのぎゃーのの声に応えるのは商売とは多数派向けの市場こそがバランス上
もっともおいしい所。と言う事で理解はするんだが俺のベクトルとは違ってきているな」と言う印象を受けたのが今回のK-rなんで。あぁ勿論ただでくれるなら欲しいです。
そもそもK-xの時にブロガー(笑)集めてどうのこうのってな時に俺を呼んでくれれば良かったのにな!ぜってーすっげーレポート書いたンにヨォおおォおお!!!!
としか思えない内容だったからな。あぁ。俺だったらもう競馬にオートレースに普段撮影しないフィールドでしかもかなりの高性能が要求される様な所での
テストテストまたテスト!的な感じでの行為による「『ペンタックスの』(ここ重要)デジタル一眼レフカメラを選ぶ理由」を提示する事が出来るのになぁ。だから。
幅:122.5mm→125mm 奥行き:67.5mm→68mm 高さ:91.5mm→97mm 重さ:約515g→約544g …これだけの筐体の大型化が実現された。これをどう見るか。
HOYA株式会社 PENTAXイメージング・システム事業部は、デジタル一眼レフカメラ専用の単焦点交換レンズ「smc PENTAX-DA 35mmF2.4AL」を発売いたします。
自然な遠近感で撮影できる標準レンズとして、スナップを始めさまざまな被写体に対応するとともに、背景を大きくぼかした撮影や画面周辺までシャープな
解像力など、単焦点タイプならではの描写を楽しむことができます。あわせて優れたコストパフォーマンスも実現しており、デジタル一眼レフ初級者が手軽に
レンズワークの基本を学べる最初の一本にも最適なレンズです。
結論としては上記のレンズは「…使うのか?」で終わる。「レンズ交換」が如何にめんどくさいか。コンデジからのステップアップ組はそれをあんまり分かってない。
疑問1:絞り開放が明るいと言う事は被写界深度も浅くなると言う事。少しのピントのズレで違和感が発生しやすくなる。「そこ」に対する対処がない。
疑問2:QSFには対応していない(?)様なので実質これはDA Lと名乗るべきレンズだとか思ってしまうんだがそこら辺で「DA」名義にした命名ルールに疑問。
大体こんな所か。『本当の意味で』使えるレンズ。と言うのはそんなに多くない。価格が安くなったら買いますか?とか聞かれたら「微妙」と今の俺は答えておく。