2010年11月01日(月)ミラクルレイズ

飯塚オートでは日本選手権オートレースの3日目最終12レースのスーパーライダー戦までが終了した。正直どうでもいい。理由?「タイヤ」の3文字で終了する。
…どうも見ていて思うのは、選手の整備の力量ではなく「タイヤの存在。選手の間で評判となっているタイヤを何本所有してどこで履いて使うのか」だから。

タイヤを温存している選手が多い。どう言う事?とか聞かれたら「選手はタイヤを注文する。但し、タイヤには当たり外れがある。今選手の間で評判となっているタイヤは
製造番号34番のタイヤ。製造番号は製造された週によって付けられる。評判のいいタイヤを何本注文していたか。タイヤは履いてみないと分からない。それが現実。
…例えて言うならクリスマスか何かのプレゼント交換で、プレゼントの中身は開けてみるまで分からなく、それが気に入るかどうかもその時決まる様な感覚か。
つまり選手にとって現状は整備力ではなく評判の良いタイヤを何本注文してあって何本所有してどこで履いて使うのか。そのタイミング」で着順が決まるから。

どうもな。タイヤタイヤタイヤタイヤ。これが現状のオートレースの状態なんで。…まぁそれはそれでいいとしよう。「そこ」に関するデータを取材する側が取って来ない。
ブン屋。オフィシャルサイト。レポーター。…とにもかくにも「選手ロッカーに入れそうな立場の連中が関係者脳を全開で取材を掛けるから本当に聞きたい事が不明不明」

つまり「関係者は関係者の飯の為に取材しているのであってオートレースファンなんて言うのは底辺底辺また底辺」これが現実なんで「あぁ。俺底辺か」で終わる。
さすがに底辺扱いされていい気分になる訳がない。あぁそうですか。そうやって「関係者の中だけで分かった分からないごっこをやっての自己満足ですか」と。

どうも日本人と言うのはそこら辺のセパレートが出来ていない。分かりやすく書こうか?「当時の麻生太郎内閣総理大臣が漢字の読み間違い(笑)を叩かれた。
…えっと。『政治家としての手腕』と『漢字が読めるか読めないか』は基本リンクしませんが?漢字の読める読めないでダメ野郎のレッテルを貼られると
まるで麻生太郎の全てがダメみたいな印象を与えてしまうんですが?」みたいな事で。…こうしたセパレートする事される事。日本人にはこう言う概念がない。

「あいつとこいつを比較して、あいつの方がマシだからあいつに投票する」「それとこれとは話が別」みたいな感覚がない。麻生太郎か。飯塚だけに(笑)

今回の日本選手権オートレース。天神で宣伝イベントを行った。こう言う書き方をするのは非常にもどかしいんだが「オートレースなんて知らなくて当たり前」ぐらいの
知名度しかないと思え。つまり「天神で宣伝イベントを行い、その時にたまたま通り掛かった連中の大半はオートレースなんて知りませんこれが現実です」だと。

見下す様な書き方で心外なんだが、現実はそんなもん。 「その現実を受け止めた上でじゃあどうするのか?」 これが「セパレート」と言う意識な?要するに。

…俺だったら。どう言うイベントをやるのか。現実は「トークショー」「写真撮影会」で終了した。…違うなぁ。俺だったら「オートレースクイズ」をやるわ。…但し。
…但し。普通にやったら「オートレースの知識がある人の方が圧倒的に有利」になる。そこを引っくり返す。…つまり。「クイズに正解する事」と「実益がある事」は別。

とまむ「ただいまからオートレースクイズを行います。第1問。今回行われる日本選手権オートレース、オートレースの最高峰のレースですが、このレースの優勝戦は
8周回、つまり8周回って1番最初にゴールした人が優勝者になる、○か×か!?」 …普通に考えたら答えは×になる。答えは「10周回」なので×になる。…が。

とまむ「はい出揃いましたね。答えは×です!…さて、それではこの問題を受けて勝ち残る人を決めましょう。有吉選手、ルーレット回してくださいお願いします☆」

…こうなる。つまり「この問題に正解した人が残るのか。それともこの問題に『不正解した人』が残るのか」を決めるのは有吉選手が回すルーレットの結果次第。

…こう言うギミックを付け足す。ルーレットに「正解」「不正解」と書いてぐるんぐるんと回してオートレースの大時計を模したルーレットの針がどっちを示すのか。
…面白いねぇ。正解したからと言って残るとは限らない。最後の方まで残った5名様にはオートレース60周年記念のクオカードをプレゼントします!とか言ってな。

そのルーレットの結果。例えば「1問目:不正解の人が残る」「2問目:不正解の人が残る」と来て「じゃあ3問目」はどうなるのか。クオカードが欲しいんだったら
次に「有吉選手がどっちのルーレットの結果を出すのか」を考える。「次も不正解の人が残る様に出来るのか」それとも「次は正解の人が残る様に出来るのか」。

…ここで「オートレースの知識がある」事が有利になってくる。オートレースの知識がある人は「正解を把握してからわざと不正解を出す」事も可能になる。

そうなると「○か×か」の勢いは大体半分半分になる。どっちか片方に答えが集中して、その「反対側の答えを出した人がなんだか居たたまれない気持ちになる」

それは絶対に防がなければならない。どうやったら防ぐ事が出来るのか。こうしたギミックを採用する事だよ。そしてオートレース選手の名前なんて大半の人は
通りすがりの人は知らないんだから、もうそれこそ語尾に「なんとかかんとか有吉選手」「どうたらこうたら有吉選手」と付ければ「あぁ、あのアフロの人は
有吉選手って言うのか」みたいな感じで覚えてもらう事が出来る。選挙で候補者の名前を連呼するのと一緒。「まずは覚えてもらう事」そうしないと話にならない。

関係者脳は、選手の顔を見ただけで「何々選手」って『分かってしまう』から!そう言う発想が出来なくなる。これが「関係者脳」と俺が反吐を吐いている現実の正体。

例えばこんな感じでイベント1つ取っても「オートレース場があるのは47分の6」「オートレース場が無いのは47分の41」と言う都道府県単位の現実を分かってなく
関係者脳を全開にして「知ってて当然」ぐらいの感覚を当たり前に撒き散らした上で話を進め、代わりばえしないメンバーにタイヤの事を聞かない取材班。
バリバリの関係者脳を全開にして「自分の飯の為に取材してる」様な現状で、一体何を楽しめと言うんだか。正直理解不能だと。何を楽しめばいいんですか?と。

あとは「オートレースの知識が関係ない超難問」とか用意してみたりな。「選手の人となりに関するクイズ」とかそう言う方を出す。目配せでヒントとか。そう言う感じで。

…それ以外だと「宣伝イベントの模様をまとめた動画をオフィシャルサイトで公開」「天神でオートレースを知らない人100人に聞きました!オートレース選手
イケメンコンテスト!各場を代表するオートレース選手の中で最もイケメンだと思われたのは一体誰でしょう!?」「評判の良い34のタイヤを何本持ってますか」
「飯塚と言えば麻生太郎な訳ですがマイフェイバリット総理大臣を教えて下さい」「内野&松田のオートごきげんトラベラー」「各地の場外を結んで現地からの生中継」

大体こんな感じか。「オートレースを全く知らない人がどうやったらオートレースに興味を持てるのか」それを把握するには「オートレースを知らない人」に
半ば「なりきる」必要がある。選手の顔を見ても「ただの兄ちゃん」で終わる様な?そう言った「普通の人」を想定する必要がある。それが「セパレート」と言う感覚。

2010年11月01日(月)16時56分13秒