今日で中央競馬ワイド中継が関東地方では終了。関東の、関西の独立局による競馬中継の放送にてこ入れが行われ来年からはBSイレブン競馬中継をサイマルする。
2010年:中央競馬ワイド中継第1部 → 2011年:BSイレブン競馬中継をサイマル放送(14時からの放送開始と時間短縮)
2010年:中央競馬ワイド中継第2部 → 2011年:独立局による自主制作番組(内容未定) ※tvk、チバ、テレ玉のみ (群馬テレビ、とちぎテレビは蚊帳の外)
関東ではこうなる。この変更をメリットとデメリットの功罪両方から論理的に内容を述べている奴の存在が皆無で軽く吹く。意見が相対化されていない。まぁいいや。
1:地上波からBSデジタルにメインとなる放送波を変更する事はメリットとデメリットのどちらが大きいのか → 短期的にはデメリット、長期的にはメリット。
メリット:夏の高校野球の地域予選の時にはワイド中継はお休みになる。所詮は関東と関西とその他一部の地域だけ、BSデジタルならば全国で見る事が出来る。
デメリット:BSデジタルと言う概念が日本国民の何パーセントに普及しているのか。グリーンチャンネルのBSデジタル参入といいJRAはBSデジタルに力を入れているが
JRAはBSデジタルの本当の認識率を読み違えている。思っているよりも低い。若年は問題ないが団塊と団塊ジュニア。馬券を良く買う層への認識率は思いの外低い。
世代交代していけばいずれは解消されると思うが、正直先行投資の向きがある。先に投資して他の公営競技に枠取られない様にしようぜ的な印象を感じる。
2:番組内容が蛆テレビのみんなのゲイバーの様な雰囲気になるのはどうか → 最近のJRAは一点豪華主義。それは「間違ってる」と提示しておく。
現代社会において「ものが売れる」様になるのに必要な要素はオムニプレゼンス(遍在)。要するに「どこにでもある」ぐらいの性質。それと地方競馬。
中央競馬に地方競馬をドミナントとして補完していく様なやり方。非日常としてのお祭り騒ぎみたいな所へと最近のJRAは向かっているんだがむしろ逆。
「普段から競馬に慣れ親しんで貰う」事を念頭におかないと馬券の売り上げは回復しない。一時的なカンフル剤としての一点豪華主義なら分からなくもないが
近年はそのカンフル剤を投与しすぎてヤク中になっていると言うのが実情。まぁワイド中継の落ち着いた昭和の香り的な雰囲気は死滅するんだろうな。
それがいいか悪いかはさておいて、少なくとも競馬関係者に敬意を表する事の出来ない腐れ番組だったら淘汰される。「テイエムプリキュアの逃げ残りだけはやめてっ!」
3:出演者、制作会社の変更に関してはどう見るか → バラエティ色が全面に押し出されていてキモい。さすがに今どき毒蜜はねぇわ。3流バラドルが競馬に対して
真剣に取り組んでくれるとも思えない。人選からして「裏での繋がり」を意識させられる様な内容が漂っていてこれはもうゲイバー路線を突き進むぞと宣言している様な物。
こうなる。俺が今回の「鞍替え」に対して疑問に思っている箇所は2つ。「1:団塊、団塊ジュニアと言う馬券を購入する層のメインはBSデジタルの存在を思いの外
認識していない。そこの連中に一体どうやって『その存在を教えていく』つもりなのか。その計画が見えない」「2:如何にもバラエティ番組の体で3流バラドルとか…」
この2つ。鞍替えする際に団塊と団塊ジュニアをどうやって移行させていくのか。それと番組内容は本当に蛆テレビのみんなのゲイバーの様な内容でいいのか。
俺は「その2つ」を疑問に思っている。そしてJRAはこれに対する答えを用意していない。それが「現状」ときちんと語っておく。語るべきポイントを整理出来てない奴が多い。