2010年12月28日(火)アーリーバイアス

スーパースター王座決定戦。3日目の注目は有吉。「失権じゃないんですか?」とか聞かれたら「あぁ。失権程度でやる気を無くす様な選手じゃない」と先に書いておく。

スーパースター王座決定戦のトライアル戦は着順によってポイントが配分されるポイント制度。有吉が1着になったら10ポイントが与えられたも同然となる。
有吉は失権中。と言う事は有吉が1着になった場合「10ポイント」の存在が消える事になる。「2着:8ポイント、3着:6ポイント」となる。…どう言う事か分かるか。

「2日目を終えた時点でポイントで下位に甘んじている1発逆転を狙う選手が3日目のトライアルで『有吉と同じレース』になるのか『有吉と違うレース』になるのか」だよ。

それによってポイントが加算しやすくなるかしにくくなるか。それが少し変わってくる。「有吉と違うレースの組」の方が若干ではあるがポイントの獲得で有利に働く。
今回の有吉は動きが良い。初日1回目のスタートこそフライングしたが初日2回目は絶好のスタート。そして2日目は1着を取ってこの間の落車の影響が見えない。

正直「これだけ動けるなら今回の優勝候補筆頭だったな」と言う印象。まぁ今となっては「フライング失権」の7文字でどんだけ書いても絵空事にしかならない訳ですが。

それを踏まえて3日目。有吉は「12」レース。1:木村 2:浜野 3:荒尾 4:有吉 5:田中 6:金子 7:岡部 8:高橋(義) …ポイントを稼ぎたい選手の死活問題。

平田:18 永井:14 田中:14 東小野:12 佐藤:11 高橋(貢):10 金子:10 岡部:9 浦田:9 中村:9 高橋(義):7 荒尾:7 浜野:5 木村:4 若井:3

例えば高橋義弘。「1着:10ポイント」を加算出来たら「7+10=17」でボーダーを超える様な印象を受けるが「2着:8ポイント」だと「7+8=15」でかなりギリギリとなる。
地元川口から誰も大晦日最終バトルに出場出来ませんでした!とか言ったら地元川口のファンが一体どれだけ落胆する事か。有吉の有無で天と地の差が存在している。

3日目の注目は有吉。ある意味で「疫病神」。まぁこう言う言い方をしたら失礼ではあるが「失権した選手がポイント争いをかき回す」と言う事で今年の面白さはそこにある。

1:川口走路は内枠有利。外に行くほど平均着順が悪くなる。 2:勝負駆けしたい選手が「誰と」走るのか。有吉がある意味で疫病神。 3:外枠で不利の選手が逆襲。

以上3点で以て「スーパースター王座決定戦のトライアル3日目は普段の開催で言うなら『準決勝戦』並みの面白さとなっておりまして注目ですよー」と書いておく。

3日目11レース:7枠7枠と不利枠を被った高橋貢が5枠。高橋貢が優勝戦で車券になるのかならないのか。それを判断するのはこのレースでの動き次第。
高橋貢の場合、多少試走タイムが劣勢でも「貢効果」でオッズを吸う役目がある。つまり「来なかった時には養分を作り出す」ポジション。それも加味して重要視する。

4日目12レース:天敵有吉と対決する事になった金子。11レースで佐藤が8枠と不利枠な事からもしも佐藤が着順悪かった場合順位決定戦送りとなる。そうなると
浜松の期待を集めるのは金子になる訳なんだがボーダーギリギリの所で戦う事になりしかも有吉を倒さなければ1着の10ポイントは獲得できない可能性が高いと言う。
この所落車続きの金子大輔が果してどこまでマシンを立て直す事に成功しているのか。それも含めて「車券になるのかならないのか」も含めて重要視する。

大体こんな所か。2日間を終えてポイント上位の選手を「倒せるか倒せないか」も注目して見ておく事にする。そろそろ動きを絶好調にしないととても戦えない頃合い。

2010年12月28日(火)22時41分09秒