[ グランプリボス路線修正!皐月賞参戦も ] 距離適性からマイル路線を歩む予定だった昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬グランプリボス(牡3=矢作)が急転、
クラシック1冠目の皐月賞(4月17日、中山)に出走する意思があることが17日、明らかになった。G1朝日杯FSを勝った直後は短距離色の濃いサクラバクシンオー
産駒とあって、管理する矢作師はクラシック戦線への参戦には否定的だった。しかし、先週、オーストラリアのゴールドコーストで4日間にわたって開催されたセリ
(マジックミリオンイヤリングセール)の会場で行われた矢作師とオーナーとの協議で修正された。グランプリボスのこの春のローテーションは皐月賞→NHKマイルCが
最有力で、皐月賞のステップレースはスプリングS(3月20日、中山)が濃厚。ただ、同時にドバイに遠征してUAEダービー(3月26日)に出走する案も浮上。
この場合はUAEダービー→NHKマイルCとなり、UAEダービーでは朝日杯FS時に手綱を取ったミルコ・デムーロ騎手が再び騎乗することが可能になる。
矢作師は「皐月賞かUAEダービー。これは今まで口にしていないプラン」と話しており、正式決定はもう少し先となる。(スポニチ)
これが飛ばしで無ければ、さもありなん。グロリアスノアが転厩した事情。俺は「国内でお金稼ぎの馬主」と「海外遠征で名誉名誉の調教師」の路線の違い。
と考えた。どうもそれが正解の様な感覚になってきたな。明け3歳からまだ日も浅いと言うのにいきなりの海外遠征でドバイドバイ。それが証明になりつつある。
改めて確認しておくか。中央競馬で馬を持つと言う事。一般的には「預託料がペイ出来るかどうかのボーダーは1000万まで勝ち上がったか否か」だそうだ。
つまり中央競馬の場合には、未勝利、もしくは500万ではペイ出来ないと言う事になる。割と、かなりの勢いで「実はお金が非常に掛かっている」馬主。
大手ならまだしも、中小規模では海外遠征も苦しくなるだろ。「出張費用」が掛かる。それでいて賞金は為替レートと国力の違いで割と低めに相対化される。
UAEダービーの1着賞金は120万ドル。1ドル82円換算で9900万円。1ドル100円の時代じゃないんだな。その当時なら「日本円にして1億2000万円」だった訳か。
1:1着賞金が高かろうが1着になれるとは限らない。 2:為替レートを見れば分かる様にやはりドル円換算してもかなり以前と比較して目減りする時代になっている。
以上の2つの理由から「海外遠征を『日本の』馬が行う事に『賞金的な』メリットは殆どない」と言うのが現実。それでも明け3歳を海外へ連れて行こうとする矢作。
大手馬主なら費用も支払えるだろうがグランプリは大手馬主か?正直「大手とは言えない」な。それでも連れて行くつもりなのか?矢作。