2011年03月24日(木)銀色の竪琴

[ 両陛下、「自主停電」お続けに ] 天皇、皇后両陛下が、東日本大震災の被災地に思いをはせ、お住まいの皇居・御所の電気を一定時間使わない「自主停電」を
続けられていることが分かった。「国民と困難を分かち合いたい」という趣旨で15日に始めたもので、宮内庁の羽毛田信吾長官らによると、陛下は「寒いのは(服を)
着れば大丈夫」とおっしゃっているという。両陛下は計画停電で「第1グループ」に分類された地域の停電時間に合わせ、1回約2時間にわたり、明かりや暖房といった
電気の使用を一切控え、時にはろうそくや懐中電灯を使いながら過ごされているという。暗い中で夕食を取られることもあったようだ。両陛下は、第1グループで停電が
計画されたものの、実際には電力供給が逼(ひっ)迫(ぱく)せず、停電がなかった日も、当初の計画時間に合わせ、自主的な停電を実行された。15日から23日までは
1日も欠かさずに行い、スケジュールに合わせて同じ日に朝晩2回、電気を止められた日も複数回あったという。宮内庁東宮職によると、皇太子ご一家も、同様の
「自主停電」を、お住まいの東宮御所で行われているという。計画停電では、皇居のある東京都千代田区は対象地域になっていない。(ブサヨ産経 2011.3.24 21:30)

言葉もないぐらいに心に響く。この件に関する見地はたったその一言で終了する。

今回の計画停電。意味が分からなくなった場合には基本に立ち返る。「発電所が壊れていなければ、東京電力はこう言う停電を行う必要がない」。
「東京電力は株式会社。株式会社と言う事は、株主が居て、配当を輩出して、利益を確保し、事業を回していかなければならないと言う使命がある」。

従って「可能な限り停電はさせたくない。と考えるのが普通。東京電力が『最も売りたい商品』は『電気』。従って、可能な限り停電の実時間を短くする方向で動く」。

こうなる。…さて。計画停電を経験した組にお伺いしたい訳だが、「実質の」停電時間は一体何時間何分だった? どうもな、「計画時間」と「実際の時間」との乖離。
それをきちんと分別した上で提言している者が非常に数少ない。数字ベースで物事を見れば、経験を踏まぬ第三者でもある程度の事は把握する事が可能。

俺の場合は「男子マラソンの日本記録保持者の記録タイムと同程度」それが「実質の停電時間」だと思っている。つまり停電がスタートしたのと同時に号砲が響いて
競技場に最初に戻ってきたマラソン選手に向かって「日本記録が生まれそうです!」の様な実況が流れて、ゴールした瞬間に停電が終わる。ぐらいの期間と考えている。

今の男子マラソンの日本記録保持者って藤田だっけ?高岡だっけ? あ、ちょっと覚えてない。 高岡寿成(2002年10月):2時間6分16秒 これが今の日本記録。
藤田は「日本第2位の記録保持者」ですな。例えば「18時00分に停電が始まった」として+2時間6分=20時6分までには終わる。と俺は考えている。

そして。「東京電力が最も売りたい商品は電気」「可能な限り停電はさせたくないと考えるのが普通」よって「20時6分よりも前に終わる」と俺は考えている。

東京電力は23日、2011年3月期の期末配当について、1株あたり30円としていた予想を未定にすると発表した。(ゴミ売り新聞)

節電も大事だが、東京電力も株主からお金を頂いて運営している株式会社であり、今回の地震や津波による発電所の損失に関係したコストが膨らんで経営を圧迫し、
経営の舵取りの方向が非常に難しくなっている。その現実を省みた場合「時間帯のピークをずらした上で比較的閑散とした時間帯には電気を使う」と言う案も有効になる。

1時間辺りの供給量のピークが「3800万キロワット」だった場合、東京電力の理想(節電も出来て、電気もある程度使って貰えてお金になる)は「3799万キロワット」。
まぁ実際問題そんな上手くギリジャン出来る様な事もある訳がないんだが、基本的な計算軸としてはそう言う事になる。東京電力を倒産させて何かいい事あるか?
ないだろ?そう言った「現実に発生した場合」の展開。をベースにして考えろ。どうもそう言った内容でなしに、誰かに言われた傀儡的な上意下達を良しとするバカが多い。

2011年03月24日(木)22時24分32秒