[ オート選手ら募金活動 ] 東日本巨大地震の発生で開催を自粛しているオートレースと競輪の選手が26日、前橋市文京町のけやきウォーク前橋で義援金を募った。
38人の中に、地元の福島県いわき市で被災した選手の姿があった。伊勢崎オートレースを拠点に活動する早川清太郎選手(28)。11日、妻と一緒に5歳の娘を迎えに
行った幼稚園で地震に見舞われた。1時間前には、海辺の店で妻と食事をしたばかり。津波に破壊された店を後で目にし、「もしそのまま食事していたら……」と
何度も頭をよぎったという。「被災地のために何かするなら、自分も呼んで下さい」。選手会伊勢崎支部長の竹内正浩選手(41)にかけた言葉が、募金実施を後押しした。
募金には多くのファンが駆けつけた。「無事で良かった」。次々に掛けられる言葉に、早川選手は「レースの声援に負けないくらいだ」とはにかんでいた。(ゴミ売り)