[ 【大人のリーダーを求む】児玉清(俳優) ] この国の危機管理のお粗末さに日々唖然としている。予測不能な自然災害は当然起り得ることだ。たしかに今回は
国内史上最高のマグニチュードであった。未曾有の地震であることはわかるが、問題はその後の対応だ。政府並びに関係各省庁の対応の至らなさは歯がゆいばかりだ。
総理大臣も“決死で頑張る”とか精神論を披瀝するだけ、まるで昔の旧軍人総理となんら変わらない幼稚さだ。そんなことは当たり前のことで、それは当人が、
そう決心してことに当たることで、具体的にどのような手段で、今、そこにあるこの国家的な危機を乗り越えるために何をするか、また出来るかが急務なのだ。
TVの現地報告で時々刻々訴えてくる窮状に対して何故即刻手を打てないのか。灯油、ガソリン、食糧に水。ピンポイントで一刻の猶予を許さぬ地域へヘリコプターで
落下投下するとか、方法はいくらでもあるはずだ。世界を震撼させた原発問題も同じ。東電のエリート集団の後手後手にまわった慌てぶりを含め、まさに日本は
完全に幼稚化した人間たちがリーダーシップを握っていることが露呈した。その命令下で働く人間たちこそ最悪だ。そして国民も。智恵と想像力と決断力のある
大人のリーダーを今こそ日本は求めている。