2011年05月31日(火)伊勢崎優勝戦

優勝は早川清太郎。2着田中3着三浦。終わってみれば人気を集めた30期の2人は車券に絡めず。だな。

…あぁ。練習見た事あるんで。田村は1級車に乗り替わっても相変わらず2級車の時の様な大きなコースを回って走っているな。
それはそれで悪くは無いんだが、内がポッカリ開いてしまう分捌かれやすくなってしまう。準決勝もそうだった。割と早めに早川に捌かれてしまったな。だからな。

以降は「内を閉める競走」が出来ればな。まぁ、今日はスタートで後手を踏んだ分が敗因なんで今回の敗因からは殆どが除外されてしまう訳ですが。

2011年05月30日(月)Great Information is out of a Dining. (+19:08)

現実1から2。これらの悪しき要素が入り交じっている「伊勢崎オートのイメージガール」をやってしまう事になってしまったその現状。クリアにしないと不遜。
今開催が「はじめてのお仕事」。…つまり「今回しかない」。それが現実。…きちんと受け入れられる環境を構築しろ。有用なやり方で構築しろ。今回で構築しろ。以下。

難題1→解決1:出走表を配っている時に客の流れが途切れ、ある程度ひま〜になった時にその出走表を使って説明を行う。レースの個数は1日で
1レースから12レースまで存在している訳ではあるがいきなり知識をドバーッと入れても溢れてしまう。「最低1つ」を12個の中から選ぶとしたら…?

俺「今日のオートレースは9レースから12レースまでが準決勝戦で、それぞれのレースで2着までに入らないと優勝争いが出来ないんですよ」
「へぇーそうなんですかー!?」 俺「2人2人2人2人の合計8人で明日の12レースは優勝戦としてそのレースで今回の優勝者を決めます」
俺「…で、その中でも特にこの『12レース』なんですけど、私はこの選手に注目しておりまして(名前を指差す)」 「8番の方ですか?」 俺「早川清太郎選手ですね」

俺「オートレースはF1と違って実力のある選手ほどハンデが重く課せられて、このレースの1番後ろ、1番ハンデが重たい所からスタートするんですけど、
それだけ実力が認められていると言う事でもあるので、実力者の動きに注目すると言うのがオートレースの面白い見方の内の1つなんですよ」
「そうなんですかー、勉強になります本当に〜」

…と書いた。……俺のやって来た事が、きちんとフィードバックされている。 「自分が取材をさせてもらった選手が優勝してくれた☆」 だからな。

…メンタリティの都合上、人間は「最初に指摘された事を優先的に考える習性」が存在している。

「初めてのお仕事。今回の参加選手。右も左も分からない衆人環視の中で、果たして一体どの選手に私は注目すればいいのか」。

「それ」に対する答え。伊勢崎のボンクラスタッフは、当然「知識がないと言う概念がない」ので指摘は無理。99.99999999パーセント無理。

俺「…で、その中でも『特にこの』12レースなんですけど、私はこの選手に注目しておりまして(名前を指差す)」 「8番の方ですか?」 俺「早川清太郎選手ですね」
「早川選手…」 俺「取材してみるといいと思いますよ?優しい人ですから。それにイケメンですし(笑)」 「へぇーイケメンなんですか?」 俺「ですね」

インプリンティング(imprinting)。

刷り込み(すりこみ)とは、動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する学習現象の一種。刻印づけ、あるいは
英語読みそのままインプリンティングとも呼ばれる。この現象を指摘したのは、イギリスの博物学者ダグラス・スポルディングで、後にドイツのオスカル・ハインロートが
再発見した。ハインロートの弟子であるコンラート・ローレンツは研究を続け著作で大衆化した。ローレンツの著書によると、彼は、ハイイロガンの卵を人工孵化して、
ガチョウに育てさせようとした。ガチョウが孵化させた雛は当然のようにガチョウの後について歩き、ガチョウを親と見なしているようにふるまった。ところが、一つの
卵だけを自分の目の前で孵化させたところ、その雛は彼を追いかけるようになり、ガチョウのふところへ押し込んでも、他の雛がガチョウについて行くのに、
その雛だけは彼を追ったという。ガンの仲間の雛は、親の後ろを追いかけて移動する習性がある。この行動は生まれついてのもの、つまり本能行動である。
ところが、雛は親の顔を生まれた時には知らず、生まれた後にそれを覚えるのである。具体的には、生まれた直後に目の前にあった、動いて声を出すものを
親だと覚え込んでしまう事が分かった。したがって、ガチョウが孵化させた場合には雛はガチョウを親鳥と思い込み、ローレンツが孵化を観察した場合には
彼を親鳥と認識することになるのである。全く異なる段階での同様の現象をやはりローレンツがコクマルガラスで報告している。このカラスは敵(タカなど)の姿を見ると
警告音を発し、それを聞いた鳥は一斉に隠れる。ところが、若鳥は警告音を聞いて退避する事は本能行動として身についているが、敵の姿を知らない。これは
親や群れの成鳥がその姿を見て警戒音を発するのを聞いて覚えると言う。また、この記憶が成立するのもたった1回でじゅうぶんだといわれている。
通常、後天的にものを覚える、つまり学習が成立するためには、特に知能がさほど発達していない動物では、繰り返しと一定の時間の持続が必要であると
考えられていた。しかし、この例ではほんの一瞬でその記憶が成立している。しかも、それがその後にも引き続いて長時間にわたって持ち越される。彼は
この現象が、まるで雛の頭の中に一瞬の出来事が印刷されたかのようだとの意味で刷り込み(imprinting)と名付けた。通常は、親が卵を温め、声をかけるから、
このような仕組みでも失敗は生じないはずである。またアヒルでは動く物を親と認識するが、カモでは動きに加えて適切な鳴き声がないと親と認識しないというように
種によっても様式が異なる。この現象は古典行動主義が想定していたような、行動は刺激に対する古典的あるいはオペラント条件付けの結果であるという
単純な結びつきでは説明できない。刷り込みにかかわる行動は、その基本的な部分は先天的、遺伝的に持っているものであり、そこに後天的に変更可能な部分が
含まれている事を示している。鳥類の場合、繁殖期のさえずりは本能行動的であるが、その鳴き方は学習による部分があるなど、類似の例も多い。この議論は
別の議論を引き起こした。発達生物学者ギルバート・ゴッドリーブは、孵化前のカモが自分の鳴き声を聞くことで自分と同じ種の声を覚え、親を認識できると
実験で明らかにし、本能の概念を批判した。これは生まれながらに持つ生得的に見える行動にも学習の影響が及ぶ可能性を示している。しかしながら、ゴットリーブの
実験でも、なぜ子ガモが産まれる前に鳴き自分の声を覚えるか、を学習の結果としては説明できなかった。この議論はローレンツの次の世代の動物行動学者に、
学習の生得的基盤、生得性と学習がどのように相互作用するか、学習の多様性と言う新しい視点をもたらした。

オートレースのオの字も知らない女の子がオートレースの世界に放り込まれ「ここがオートレースの世界か…」とどこぞの仮面ライダーなんとかみたいな展開となって
いくしかない様な場合に必要なのは印付け。どの選手に特に注目した方がこのあとの展開をある程度予測した場合にいい意味での刷り込みが完了する事となるのか。

その「チョイス」。ある程度「ナビゲーション」。していく必要がこの世界には存在している。それが「現実」。そうしたメンタリティに全く配慮を成さないボンクラスタッフ。

……俺のやって来た事が、きちんとフィードバックされている。 「自分が最初に取材をさせてもらった選手が優勝してくれた☆」 だからな。

自分が取材して、ある程度自分の事を認識してくれた選手が優勝を飾って要注目であると言う意識がある程度正論の方向でした☆と証明されてくれてな。

…インプリンティングに配慮する。その結果もたらされたのは幸福。…従って「最初のお仕事」は大成功したと言っていい。グッジョブ、早川清太郎。以上。

2011年05月31日(火)16時42分37秒