浜松オートではプレミアムカップの2日目が終了した。オートレースの何が面白いのか。「展開を読む事」。「展開が読める様になれば」オートレースは面白くなる。
「どうやって読むのか」。その具体例を順序良く提示しないと話にならない。
今日は全て予選競走。1号車から8号車まで各レース8名が出走する。今年の4月からハンデ位置を明確化。「8号車が1番実力のある選手」と考えていい。
そう言う内容の番組を組む様になった。つまり「8号車の選手がそのレースの中では1番強いのでハンデが最も重くなります」と言う番組を組む様になった。
枠番抽選などの例外はあるが、「予選競走」と銘打っている競走の場合には基本上記の展開が適用される。「8号車」が、この競走では「勝つ」のか「負ける」のか。
1:最近好調なんだけれども選手ランキングが中位になっているが故に割と真ん中の位置に置かれている選手。
2:最近不調なんだけれども選手ランキングが上位になっているが故に割と右の端の位置に置かれている選手。
1と2の条件が揃えば人気を集めるのは1の選手。8号車の選手が「2」の条件に当てはまっていた場合、8号車の選手は「負ける」と思われる事が大半となる。
この様にして「選手の実力関係」「8号車の選手が勝つのか負けるのか」「試走タイムを見る限りこの選手は買えないだろう」「雨だとこの選手は弱くなるので買えない」
などの因果関係をふりかけの様にして掛けていく事によって、「展開が読める様になる」と、オートレースはようやく面白さを滲み出してくる様になる。
今日は全て予選競走。ハンデ位置は10メートルオープン。全ての選手が「10メートルの線上」からスタートする。それってハンデになるの?「実はなる」。
ハンデ0メートルオープンの場合、カタカナの「ヨ」の字を左右反転したスタート位置になる。外の位置に置かれた実力のある選手でもスタート次第では内の選手よりも
先に「最初の1コーナー」へと入る事が出来る。ハンデ10メートルオープンの場合、漢字の「爪」の2画目の様な弧を描いたスタート位置になる。外の位置に置かれた
実力のある選手はコースの外目を若干大回りさせられてから最初の1コーナーへと入る羽目になる。弓なりの様なコース取りを強いられる外の位置に置かれた選手。
「スタートしてから最初の1コーナーに入るまでのコース取り」は「0メートルオープンの8号車」よりも「10メートルオープンの8号車」の方が遅れがちになる。
今日の1日は日中雨。雨の日のコース取りはコースを小さく小さく回って最短距離で走り抜けた方が割と早い。外を回れば回るほど不利になる。
以上2つの概念を併用して「今日は8号車だとかそうした外の位置に置かれた選手ほど苦戦を強いられて、内とか真ん中寄りの選手が上位に食い込みやすくなる」。
以上の概念を結論とした後「試走タイムを見る限りでは」「雨だとこの選手が浮上してくるだろうな」「最近あの選手調子いいからな」とした内容を振りかける。
それでようやっと「展開が読める」様になる。…こうした段取りを踏んでいく必要がある。そうした構図を全体図をまずは指し示し、部分部分に切り分けて説明を行う。
こうしたロジカルの様相と言う物を採択している連中と言うのはこの世に殆ど存在していない。何故か。「全体を見る」と「部分を見る」を「併用」する考え方が無いが為。
今日の結果。「8号車」で1着を取ったのは3レースの浜野淳だけ。 高橋貢6着、永井大介5着 の様に「8号車」は割と苦戦している状況が見て取れる。
今日の結果。全12レースの1着選手の番号は「4、1、8 6、3、1 4、3、5 5、3、2」となっている。内とか真ん中寄りの選手が上位。その事がよく分かる。
今日の結果を見て何が分かるのか。「明日以降の天気で浮上する選手沈没する選手」と振り分ける為の材料。 金曜:雨 土曜:曇り 日曜:晴れ と言う予報。
今日の結果。それと昨日の結果。予選2日間の結果をポイント表を使って選手の順位をポイント化し、96人の参加選手中上位の64人までを次の予選に回して
96人の参加選手中下位の32人を予選落ちとする。上位の64人は3日目も予選(準々決勝)を行い、ポイント化した得点の上位32人が4日目準決勝へ進む。
96人の参加選手中下位の32人は3日目からは「一般戦」へと回して、準決勝戦、ひいては優勝戦へと進む権利はない物の、まぁレースをやってさえくれれば
その中で賭け事自体は成立するのでそれでどうぞ的な感覚のレースのそれへと出して出されてと言う方向へと繋がっていく事になる。…明日の天気予報は雨。
2日目(雨)で動きの良かった選手は3日目(雨予報)でもいい動きをしてくれるだろう、とする様な連鎖性質を使って次の日の展開を読める様に予想を掛けておく。
そして自分の読み通りの展開となって、車券が当たってお金が儲かれば楽しいね。と言うのが一応のオートレースの楽しみ方。
……きちんとここまで実例を挙げて順序の段取りを踏んでつとつとつとつとと論理的に説明をする。と言う概念が関係者にはない。「知ってる」から。
だから矮小化する。だから中長期的に見た場合には「為にならない」。だから「関係者」と「それ以外」で温度差が生まれて、結果的には縮小再生産にしかならない。