[ リコー、「ペンタックス」事業買収へ ] リコーは1日、HOYAのデジタルカメラを主力とする「イメージング・システム」事業を買収すると発表した。HOYAは新設する
子会社にイメージング・システム事業を承継させ、10月1日をメドに新会社の全株をリコーが取得する。コンパクトデジタルカメラの市場占有率は、HOYAが8位で
リコーが9位。両社を合わせた市場占有率は7%程度となる。(ゴミ売り 2011年7月1日 15時44分)
1:この展開は予測出来ていたか? → 予測は可能。リコーはかつてRIKENONブランドでKマウントレンズを供給していたと言う歴史がある。「過去、現在、未来」。
[ リコーがKマウントベースのレンズ交換式コンパクトカメラを開発中? ] Photo rumorsにリコーのレンズ交換式コンパクトカメラに関する噂が掲載されています。
リコーがKマウントを元にマイクロKマウントのカメラを作るとなると、ペンタックスもこの規格に参入する可能性があるかもしれませんね。もしかすると、
マイクロフォーサーズ以上に面白い展開になるかもしれません。(デジカメinfo 2009年9月3日)
2:この展開をどう思うか? → 光学ファインダーの方がピントが合わせやすく、ライブビューと言う代物はその背面液晶が23万ドットであろうが92.1万ドットであろうが
細かい所にピントを合わせると言う行為を人間の目で行う補助としては補助の役目をちっとも果たせておらず、コントラストの関係上、例えば背景が黒で被写体が白。
そう言ったメリハリがハッキリしている物であればライブビューでもピントを合わせる事はそれなりに可能ではあるが、例えばポスターを撮影するとしてそのポスターに
きちんとピントを合わせるとした行為は割と難しいと個人的には見ている。従って本来はライブビューだのミラーレスだのと言ったシステムはプアマンズシステムと
断罪しまた断罪されるべきである。何故なら写真はピント合わせこそが非常に重要だから。と言う理由がある事はある。しかし市場の流れはもう完全にミラーレスへと
向かってしまって行っているのでリコーのCX5に採用されているパッシブAFと、ペンタックスのAWBあるいは撮影時の設定変更がしやすいソフトを組み合わせての
「金の入ってくる高画質ミラーレスカメラ(オートフォーカスも合いやすいよ!)」と言う小型軽量システムを構築する事が出来ると「言うのであれば」メリットはある。
3:2の展開についてもう少し詳しく → PENTAX QにリコーのCX5で採用されているパッシブAFを搭載しコントラストAFと合わせて正確なピント合わせを実現したカメラ。
「PENTAX Q+」。自分が名前をつけるならそうする。ミラーレスのAFはピントが合いにくい。ボケのある写真を作ろうとしてピントを外しててんやわんや。そうした実情が
存在している以上そこにメスを入れる必要性がある。却ってそこが武器になる。「スムーズで正確なピント合わせをお試し下さい」と他社に挑戦状を叩きつけるが如く。
4:リコーとペンタックスの経営陣に言う事があるとすれば → コストカットによって発生した金銭の余裕はデザインの向上に振り向けておいた方がいい。
リコーはGXRが如何にも男染みたデザインで女性受けしない。ペンタックスのK-rの外装は合成着色料まみれのアメリカのお菓子の様な色合いで高級感が無い。
LUMIXやPENがどうして売れるのか。「カラーリングに高級感があるから」。…その事をきちんと理解した上でカラーリングからデザイニングまでをもっともっともっともっと
向上させた方がいい。カメラの中身は悪くない。しかし中身だけでは女性に受けない。今は女性に受け入れられてこそナンボの世界。「そこ」に金銭を投資しろ。
5:自分が経営陣だったらどうするか → 4と重複するがカラーリングとデザインの向上。PENTAX Qと高級コンデジは中期的には統合させておもちゃデジカメは
他社からのOEMで小中学生子供向け低価格お年玉で買えるよ路線として微量に残しておく程度。とした上で商品配列の内容を整理する。
「645D、APS-C、Qマウント交換式コンデジ、おもちゃデジカメ」と整理する。APS-Cはレフ有りかレフ無しのどちらをメインにしていくかに関して言えば
市場の動きを見てから判断する。ステレオマイクを搭載しての動画撮影にも強いカメラを作る。現状ではモノラルマイクで物足りない。例えば動画フォーマットも
WebMの導入やMP4の導入など変更を考慮して更に練り上げていく必要がある。
6:商品展開以外の感想があれば → 割といいお見合いだと個人的には思っている。理由は「弱点がハッキリしているから」。弱点を潰す経営を行う事。
弱点を潰す商品開発を行う事。リコーもペンタックスも実は弱点は割と共通していて「他社と比べてカラーリングやデザインがダサい事」「それにともなって女性受けが
殆どされていないのでブランド力が低下してしまっていると言う事」「広告の投入量が絶対的に少ないので広告投入金額の大きいキヤノンニコンソニーパナソニックの
上位4社に負けてしまっている事」が挙げられるので弱点がハッキリとする。と言う意味で割といいお見合い結婚になる物と個人的には思っている。
あとは、リコーやペンタックスの経営陣がそうした弱点を「受け入れる」だけの器量と、「改善する」だけの努力を発揮する事が出来るかどうか。それ次第。