2011年07月27日(水)第1話

[ 「ウイナーズサークルへようこそ」 「ライアーゲーム」作者による“競馬必勝法” ] 注目の新連載作品を取り上げる「マンガ新連載」。「LIAR GAME(ライアーゲーム)」
などを手掛ける甲斐谷忍さんの競馬マンガ「ウイナーズサークルへようこそ」の連載が25日発売の「ジャンプ改」(集英社)2号で始まった。人間同士の駆け引き、
心理描写が得意な甲斐谷さんが、競馬の「必勝法」に迫るマンガだ。編集者に「マンガ家はあきらめろ」と言われた青年・山川七雄は、大学に進学したものの
放心の日々を送っていた。そんなある夜、あやしい占師から「日曜日、自宅から東に5キロある場所に行け。宝がある」と言われて、競馬場へ向かう。そこで可愛い
女子大生と出会い、一目ぼれした山川は、競馬場にいた占師の言葉をうのみにして、最低人気の馬を「本命」にしてしまうのだが、その馬が1着になり、周りから
「天才」と絶賛される。舞い上がった山川は、レースの本命馬を思いつきで挙げていく……というストーリーだ。

第1話『宝のありか』 漫画家を目指し、高校を卒業してすぐに上京してきた主人公の山川七雄。七雄は、2年間漫画漬けの日々を送り、出版社に持ち込みを
続けますが、編集者が納得するものは描くことはできず、渾身の作品を見せても「漫画家の道は、諦めた方がいいんじゃない?」とバッサリと切り捨てられてしまいます。
元々、2年間で結果を残せなければ、両親に夢を諦めるよう言われていた七雄。夢を諦め、親の希望通り大学に進学した七雄は、気力を失い、毎日をただ呆然と
過ごしていました。大学からの帰り道、七雄は中年の怪しい占い師に声を掛けられます。「悩み事があるようじゃの。占っていかんかね」代金はいらないという
占い師の言葉に、タダならいいかと、夢への挫折、自分に何も残されていないとことを赤裸々に語る七雄。それを聞いた占い師は筮竹の束を手で混ぜ始め、
「では、その悩みの解決法、占ってしんぜよう……見えたっ!!今度の日曜日の朝、あなたの自宅から、ちょうど東に5キロ行きなさい。そこには宝がある!!」と
自信たっぷりに七雄に告げるのでした。次の日曜日。半信半疑のまま出掛けた七雄が、言われた通りの場所に行くと、そこはなんと競馬場。「あなたは必ず、来ると
思ったよ。競馬場は初めてかね?」と、七雄はこの前の占い師に、声を掛けられます。占い師の言葉のままに、競馬場で宝を探す七雄。しかし、七雄が見つけたのは、
根元が馬の形をしたボールペン一本だけでした。「さっそく見つけたか!!お宝。」と適当なことを言う占い師。占い師は、「せっかく来たんだから、馬券でも買っては
どうかな。ん……次のレースは6番が抜けていいな」と言って去って行ってしまいます。”騙された…”占い師の口車に乗せられ、競馬場に来てしまったことに
後悔する七雄。七雄が占い師の後ろ姿を目で追っていると、そこへ可憐で大人しそうな女性がぶつかってきます。「きゃ!!ごめんなさい。探し物してて、
よそ見してて…ごめんなさい」七雄が先程拾ったボールペンは、偶然にも彼女の落とし物でした。会話の流れから、次のレースはどの馬がお薦めかとその女性に
聞かれた七雄。競馬のことを何もわからない七雄は、「6番の馬が抜けてよかったですよ!」と占い師が言っていた予想を、そのまま彼女に伝えます。
「ありがとうございます!!これを軸にして買ってみます」そう言って去っていく女性。2人の会話を聞いていた中年男性に、6番の馬・ドラゴンザライトは
16頭中16番人気という最悪の馬であることを教えられた七雄は、無責任な発言を非常に後悔します。しかし、下馬評を裏切り、奇跡的に一着となった
6番・ドラゴンザライト。「あ!!いた!6番来ましたね!!凄かったですね……っ!!」予想にお礼を言いにやってきた女性は、七雄にどうして6番が来ると
わかったのかを興味津津に尋ねます。「勝負師のカンです」本当のことを話せず、適当な嘘を付く七雄。「あの……よかったら、私達たちの仲間になって
もらえませんか?」「えっ!?仲間に……って!?」天才勝負師と勘違いされた七雄は、”ウイナーズサークル”の仲間として迎え入れられますが……。

3連単18頭ボックスで4896通り。均一に1点100円で買って489600円。「配当がそれ以上になれば」儲かる。

…回収率も重要だが、それ以上に重要なのは「回収後の金額」が幾らなのか。 100円買って200円(プラス100円)、10000円買って20000円(プラス10000円)

人間が心理上「儲かった」と思うのは後者。「回収率」は共に200パーセント。あとは「荒れそうなレースをかぎ分けるだけの嗅覚」が必要になるだけ。

2011年07月27日(水)21時03分54秒