[ 陸前高田に仮設スーパーオープン ] 津波で市街地のほとんどが被害を受けた陸前高田市の浸水区域にスーパーとテナントが入る仮設の商業施設がオープン
しました。浸水した区域への出店には被災地の複雑な事情があります。オープンしたのはマイヤ滝の里店です。陸前高田市では津波の被害でスーパーなどの
小売店がほとんどなくなり、市民は買い物に不便していました。仮設店舗は2年間の期限付き営業ですが市民にとっては待望のオープンとあって開店から
大勢の買い物客で賑わいました。便利になった一方で買い物客には不安もあります。海から約4キロの位置にある店舗は津波で浸水した区域内に建てられました。
高台には仮設住宅が建ち十分な広さの土地を確保するのが難しいという事情があります。市では浸水区域での住宅の建築は自粛するよう求めていますが
事業所などでの経済活動は復興に必要だとして制限していません。被災地では今後も浸水した区域での建築が申請されると予想され、市民生活が
便利になるいっぽう、安全をどう確保していくのかが今後の課題です。(岩手めんこいテレビ)
[ 月刊「食品商業」11年08月号 ] マイヤ「ローカルのど根性」 米谷春夫社長「被災地に生きる」再創業宣言