[ 安愚楽牧場 口蹄疫隠そうとしたことも ] 民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場は、昨年に宮崎県内の同社牧場で口蹄疫が発生した際、牛の異常について
通報遅れがあったとして、今年3月に県から改善指導を受けていた。発生牧場の元従業員は10日、「当時の経営はかなりずさんだった」と話した。県によると、
牛約720頭が殺処分された川南町の同社大規模農場では昨年4月中旬、牛によだれなどの異常を確認したが、2日後に県が聞き取り調査を実施するまで通報
しなかった。獣医師の診断に基づき投薬すると法律で定められているが、診断を受けないまま従業員が投薬することも常態化していたという。口蹄疫が発生した
別の同社農場にいた元従業員の男性は「上司は口蹄疫が疑われる症状を見つけても隠そうとしていた。投薬もやっていいと会社から言われていたので、
疑問を持たず、当たり前にやっていた」と振り返る。(ブサヨ産経 2011.8.10 14:36)
[ 「老後の生活資金が…」出資者に不安と戸惑い 安愚楽牧場再生法申請 ] 安愚楽牧場の民事再生法適用の申請が明らかになった10日、和牛オーナー制度に
生活資金を預けていた出資者には不安と戸惑いの声が広がった。「老後の生活資金だったのに」。結成されたばかりの弁護団には、相談の電話が相次いでいる。
8日に結成した栃木県の弁護団の呼び掛け人である須藤博弁護士の事務所には、出資者から「一家で約9300万円出資した。これからどうなるのか」と不安を
訴える問い合わせも。須藤弁護士によると、同県のほか長野、岐阜、愛媛、高知など各県の出資者約70人から相談があった。約70人の出資額は約30万円から
約1億円までさまざま。子供の教育費や老後の蓄えとして手持ちの資金を出資したとの相談もあり、須藤弁護士は「財産をほぼつぎ込んでしまった出資者もおり、
問題は非常に深刻」と話している。(ブサヨ産経 2011.8.10 11:54)
[ 安愚楽牧場が再生法申請 負債総額620億円 東電に賠償請求へ ] 和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」
(栃木県)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことが10日、同社幹部への取材で分かった。3月末時点の負債総額は約619億
8700万円。オーナーは47都道府県に約7万人おり、契約解除にかかる費用は最大で約4千億円になる見込みで、負債総額はさらに膨らむとみられる。
幹部は、経営悪化の要因として、東京電力福島第1原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げ、「われわれの過失もあるが、東電の過失割合は
大きい」として、損害賠償を請求する考えを示した。今月17日に神戸市、19日に東京都内で債権者への説明会を開く予定。(ブサヨ産経 2011.8.10 09:43)