[ 台湾最大野党主席、米で講演 ] 米国を訪問中の台湾の最大野党・民主進歩党(民進党)主席で来年の総統選候補である蔡英文氏は13日、ワシントン市内で
演説し、中国の軍拡により台湾海峡での軍事バランスが中国に有利に傾きすぎたとして、米国にF16戦闘機の新型などの兵器の売却を改めて求めた。
蔡氏は同日、ワシントンの大手研究機関のAEI(アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート)で演説して、台湾の主権に基づく、中国とは政治体制の異なる
現状の維持が台湾住民大多数の願いであり、台湾の将来はすべて台湾住民の自由意思で決められるべきだと強調した。そのうえで蔡氏は「台湾の平和と
安定は安全保障への誓約によって支えられねばならないが、最近は中国の軍事力増強、とくに海軍力の強化によって台湾海峡の軍事バランスは
中国に有利に傾きすぎ、中国の軍事力行使を抑止する台湾側の能力は信頼性をなくしている」と指摘した。蔡氏は国民党の馬政権が台湾の国防努力を
怠っていると批判し、来年1月の総統選で勝って政権を握れば、「台湾防衛の適切な努力のために米国に新鋭のF16戦闘機を含む近代的な兵器類の売却を
求めていく」と述べた。米国との関係については「台湾と米国の戦略的パートナーシップの構築を進めたい」と語り、対米関係の強化を力説した。
中国との関係については経済の絆の拡大を重視すると述べ、「中国をいたずらに敵視はしたくない」としながらも、馬政権が中国との間で結んだ
「中台経済協力枠組み協定」(ECFA)に対しては「透明性がない」として反対を表明した。蔡氏はまた、台湾は東アジアの地域の安定にも関与すべきだと
強調し、「米国とその東アジアでの同盟諸国との連携も強化せねばならない」と訴えた。(ブサヨ産経 2011.9.14 21:41)
布石だな。「次のアメリカ大統領へ向けての」。
2012年に行われる主な選挙:アメリカ大統領選挙、ロシア大統領選挙、フランス大統領選挙、台湾総統選挙
2012年1月14日:台湾総統選挙 2012年11月:アメリカ大統領選挙
[ 共和党候補が討論会、社会保障めぐり激論 2012年米大統領選 ] 2012年米大統領選に向けた共和党の候補者たちによる米CNNの討論会が12日、
米フロリダ州で行われた。候補者指名争いをリードするリック・ぺリーテキサス州知事が、米国の社会保障政策をめぐり、最大のライバルであるミット・ロムニー
前マサチューセッツ州知事と激突した。高齢有権者の厚い層を抱え、2012年大統領選の重要州になると予想されているフロリダ州で、共和党の候補者
8人がステート・フェア会場で行われた討論会に出席した。前月の立候補表明後すぐに指名争いのトップに躍り出たペリー氏は、米社会保障制度を失敗した
「うそ」だと発言。これに対してロムニー氏は、極端な発言で間違いだと批判した。「いいかい、これは壊れた制度だ」とペリー氏。同制度の大半は高齢の
国民への支払いにあてられているが、ペリー氏は、米国の社会保障政策である給付金制度の改革について「ちゃんとした議論をすべきときだ」と主張した。
一方、実業家で富豪でもあるロムニー氏はペリー氏の発言について、高齢者たちを驚かせるような発言だと批判。「(ペリー氏が発言した)ネズミ講という
言い方は度を超している」と述べ、社会保障制度が「失敗」で「違憲」だとするペリー氏の考えは、主流から外れすぎていると指摘した。これにペリー氏は
「私より前にも多くの人が社会保障制度をネズミ講と呼んできた」と反論。「誰も立ち上がって声を上げる勇気がなかっただけだ。どのように改革するのか
説明しよう」「アメリカの労働力人口の若者たちが、自分たちにうそをつかなかった人もいたんだと分かるように修復するつもりだ」と訴えた。(AFP 9月13日 17:56)