[ 金子がSG初優勝 高橋2着でSG全制覇逃す ] オートレースの第15回グランプリ最終日は19日、群馬県の伊勢崎オートレース場で優勝戦(5100メートル、
10周)を行い、金子大輔(浜松)が3分0秒8で勝ち、SG初優勝を遂げるとともに、賞金1500万円を獲得した。雨走路の中、好スタートを切った高橋貢(伊勢崎)に
次ぐ2番手につけた金子は、5周目でトップに立つとそのまま危なげなく逃げ切った。高橋は2着に終わりSG全制覇を逃した。3着は早川清太郎(伊勢崎)だった。
1:高橋は準決勝戦において試走、レースともに「優勝戦は雨」と決め打ちしたそのコース取りで走っていた。「早くも優勝戦を見据えた走り方」。
従って「優勝戦は雨。そうなると高橋が浮上する。準決勝戦は2着だったが割とどうでもいい話でしかなく、優勝戦も車券には絡んでくる」と判断する事は可能。
2:高橋は試走とレースの偏差が大きい。「レースの上がりタイム−試走のタイム=数字」。その数字が大きい選手、小さい選手と居るが高橋は大きい選手。
高橋の試走3.54は1番時計も金子の試走3.56とは殆ど差の無いタイムとなった。…この場合、高橋の試走タイムは3.52は出ている事が条件だった。
従って「高橋は車券には絡むだろうが優勝は結構難しいだろうな」と推測する事は十分に可能だった。
…どうも高橋には必勝を求めてたとえ2着に破れたとしても罵声を浴びせる様な連中も存在しているだろうからな。「少し、頭冷やそうか」としか思えない様な奴が。
「論理的に考えて車券を組み立て、必ずプラス収支で終わって帰るんだ」。とした意識に反目する選手が、俺の中での「ダメな選手」とする定義。
従って「逆説」を書けば、論理的に考えて車券を組み立てて、殆どその通りに動いてくれた選手」は、例え8着に破れようとも想定内であれば「いい選手」となる。
世の中所詮は金。それとハードカレンシー。従って「高橋貢で儲ける、と言うのは高橋貢を買って儲ける以外にも、高橋貢を外して儲けると言う手段もある」となる。
…ひとつの話を書いておく。今回のオートレースグランプリの媒体宣伝回りで「オートレースに興味のないイメージガール」と共にスポーツ新聞だとかを発行している
会社を幾つも回っては「今度グランプリやります」とする様な事柄を吹いて回った高橋貢。…写真を見ると分かるが、実は非常に「痩せている」。
ここ最近のオートレースのレギュレーションの変化により、体重の軽い選手の方が有利な状況が出来上がっている。従って「ある程度痩せないと勝てない」。
そうした環境が出来上がっている。…あぁ、高橋貢は口にこそ出さない物の、グランプリへ向けて体重を落とす事で勝てる体制は作っていたんだな、と。
「1、1、1、2、2」。…2連複や3連複を買えば必ず車券には貢献していた訳か。こう言う選手が「いい選手」。それが俺の定義。
基本「別に選手と知り合いと言う訳でも無い」んで誰に勝って欲しいとか負けて欲しいとか言うのは俺の中には無く、どうやったら「論理的」となるのか。
その組み立て方に関する一連のプロセスを、今回公開する事が割と非常に良い機会である、と考えたので書いておく事とする。
最後になったがおめでとう金子大輔。29期初のSG制覇で歴史の扉が開かれた印象を受けると言う事で、29期30期31期が活躍するその火種となればこれ幸い。