[ 日本テレビ盃 ] 初めてのダート超一流馬相手。当初は決して前向きではなかったがオープンに上がった以上は調教でもレースでも苦しいところを
経験しながら強くなる必要がある。そこで乗り越えられないようなら結局はそこが限界だ。ただまだ現時点のフリソは以前ほどの弱さがなくなったとはいえ
まだまだオープン馬らしくないか弱さを垣間見せる。デビューしてしばらくはプレッシャーに弱かった。本当に大人しい馬だな〜と思って臨んだ初戦のはずが
パドックで馬っ気バリバリの大興奮。一見すると色気が強く感じる仕草だがいつもと違う雰囲気を感じプレッシャー負けして興奮していただけ。2戦目で
楽勝して以降も興奮する癖は続き北海道2歳優駿ではレース後に放馬してラチに激突して転倒し大怪我。最近では少しずつ苦しさに耐えることを覚えて
調教でもレースでも我慢できるようにはなってきた。以前は坂路2本の調教を課すと泣きが入っていたのに坂路2本なら通常の調教でも大丈夫になっている。
でもいまだに暑さには弱いと言うことで今年も夏は北海道で避暑しながらの競馬。次走は阪神でシリウスSが大本線だった。
日本テレビ盃の登録をしたところ補欠の2番目。投票したのは今の地方交流重賞だと優先順が何番目なのかというのも確認しておきたかったというのが
一番の理由。今後のレース選択のためにはどのレベルなら出られそうかある程度把握していなければ出たいと思っていても出られない。今回ももしかしたら
順番が回ってくるかもしれないけど積極的な意思は持っていなかった。ただ地方競馬の小回りは基本的に合わないけどこれからはそんなことも
言っていられない。なぜならオープン競走で優先順位をもらうには定期的な賞金の加算は最低条件。いつでもどこでも出られる態勢をとっていなければ
あれこれ選んでいる立場でもない。もっともっと体力を付けて強い調教に耐えられるようになってくれなければいけないし色んな条件のレースにも対応できるように
ならなければいけない。もちろん適性を把握するのは重要だがその適性の中でどの位置にいるのかあとどれくらい力を付ければ上のレベルの馬との
差が縮まるのか。今後の判断の為にレースを使いながら少しずつ物差しを作っていくことも必要だ。予想通り強いメンバーが出走を表明。そのお陰もあって
予定していた数頭が回避した模様。予定通り来週のシリウスSということも考え最後まで迷ったがシリウスSのメンバーなら今後も手合わせは可能。
これだけ強いメンバーの胸を借りることはなかなかできないし最近主戦の三浦JがシリウスSでは乗れずこのレースなら乗れるのも最後に決め手となった。
もう一つは今後のローテーションも。ここを使って次走は東京に適鞍あり。出走予定が一週早まったことで調整の難しさはあったが担当スタッフが
悩みながら何とか間に合った。何とか間に合ったと言うよりは良くここまで良くなってくれたなという感じでさえある。追い切りで遅れるのはいつものこと。
Wコースだと動かない。ちなみに20日(火)に行った最終追い切りはマスコミもノーマークで時計は不明。前日の22日にも少し終い伸ばしたが
乗り手の感触は良いようだ。暑さに弱いフリソだからレース前の涼しさは大きな味方。前走も暑さが影響。当日は札幌らしからぬ猛暑にパドックで
歩いている最中からだんだんと頸をうなだれて元気が無くなって行ったそうだ。今日はどうかな?地方交流競走とはいえ超一流馬がいるメンバーやるからには
一角崩しと思いながらも現実も見つめ今後のオープンクラスでのレース選択や調整の仕方などワクワクする物差し作りとなる。(小島茂之厩舎の本音 9/23 13:04)
・スマートファルコンを負かしに行くんだったらもっと早く仕掛けて良かった。同枠のカキツバタロイヤル(石崎駿)の仕掛けたタイミングが良かっただけにな。
ジョッキーの「仕掛け所」の判断力。と言う定義で言えば(地の利があるとは言え)「石崎駿>越えられない壁>三浦」。