前回までのあらすじ:異日常の中で撮影すると大半の場合ピントを外してばっかりだったからそこら辺のテストをしてきたよ。
「知らない他人がうようよしている」、「面識の薄い被写体を撮る」、「あまり時間を取れると言う訳ではない」、「撮影環境はどちらかと言えば劣悪」。
4Kとも表現すべき状況下の中で如何に冷酷に撮影が出来るか。「時計回りに被写体を巡る」、「撮影場所と言う名のユートピアは永遠ではない。
何枚か撮影したら短時間でそこを立ち去れ。他の奴に場所を明け渡せ」、「ピントが合ってない写真はどんなに構図が良くてもゴミだ、捨てろ」。
とした意識で撮影を行った。以下比較。
以前:カメラの背面液晶でピントが合ってると実感した率(全体の10%) → カメラの背面液晶では判断が付かなかったがピントが合ってた率(全体の20%)
今回:カメラの背面液晶でピントが合ってると実感した率(全体の20%) → カメラの背面液晶では判断が付かなかったがピントが合ってた率(全体の50%)
パーセンテージの数字はいずれも「撮影した枚数の合計から何枚抽出出来るか」。つまり全体に対する「部分」の占める割合。
「迷ったら反時計回り。歴史に学べ」。などの撮影時に意識すべき展開を使いピントを無限遠からは遠ざける、すなわち近景に合わせる意識で撮影を行った。
それだけでピントが合ってた率は飛躍的に高まってくる。「如何に冷酷に論理的に被写体を納めるか」。それがひとつのプロとアマを区分けする比較事項の1つ。
しかしそれでもピントを外している写真は半数近く存在していると言う現実もある。「如何にしてピントを合致させる事に念頭をおいたアプローチを行うか」。
指摘1:背面液晶によるピントの確認はドット数ではなく液晶そのものの質が重要。キヤノンが最も背面液晶は高画質と言う印象。
従って「背面液晶は綺麗に見せる為の物ではなく、色味や被写界深度やピントの範囲を含めてコントラストもハッキリと正確に映すべき物である」と言う事を
念頭においた上で、そうした画面を作っている会社のカメラを優先して選ぶ事にした方がいいよ?とした印象を流布する事が適切になる。
指摘2:被写界深度の深さでピンズレが救われる事は滅多に無い。やはり「明るいレンズを使って適切な箇所にピントを合わせて低感度による撮影による
高画質化を図った方がいい。単焦点なら比較的レンズが明るめでなおかつ小さいサイズと言うのは存在している。単焦点を使いこなせる様になった方がいい。
カメラは腕前よりもむしろ機材の方が重要。「無駄に高額レンズ」、「無駄にデカい機材」…ではなく、「小さいけれども高画質」、「小さいカメラでフレキシブル」。
むしろそっちの方を狙え。極端な話「全て単焦点レンズ」でも軽量化と小型化と言う面から言えば決して理不尽なベクトルではないと俺は判断する。