2011年11月21日(月)black flow.

飯塚オートで行われている失敗企画「26期2級車戦」…あまりにもアレな様相になりすぎていてあぁ案の定失敗したか…。としか思えない様な構造となっている。

失敗理由1:今回は「26期」同士の対決。…ファンは期とかにそんなに興味は無い。「関係者脳≠顧客脳」。関係者脳が面白いと思った「駄企画」と言う現実。
失敗理由2:通常開催の中での特別企画。「1日2レースだけの特別企画」に注目させるがあまり、その他の「1日10レース分の通常開催」が注目されにくくなる。 
失敗理由3:今日までは6レースと12レースに分けての実行。「走路コンディションがまるで違う時間帯のレースでやっても選手の状態の比較は出来ない」。
失敗理由4:オートレースは「整備力」を問うてナンボ。「ここからどうやって整備で立て直すのか?」としたカタルシスを客も選手も獲得出来ない「整備禁止」ルール。 
失敗理由5:オートレースは「期間中違う選手とやり合って」ナンボ。1日2レース。「8×2=16人」での混ぜ合わせ。対戦相手がほぼ固定。つまらない組み合わせ。 
失敗理由6:エンジンは抽選。抽選結果が分かる様に、車名は「アルファベット(どのエンジンを引いたのかを現す)+選手の名字のカタカナ表記」と言う没個性。

関係者は「同期の対決!」と言う言葉を面白がって使う。「客はそんなに興味ないよ。客が興味あるのは配当と勝ち上がりだけ」。まずそこが関係者は分かってない。
何故関係者は分かってないのか。「取材で選手に入って情を覚えるから(客は取材出来ない)」、「関係者は基本車券を買わない(客は車券を買ってナンボ)」。
以上2点の様相が「比較」の対象となってしまうぐらいに「違っているから」。こうした「対立軸」が存在してしまっているので「関係者脳は顧客を知らない駄脳」となる。

通常開催は1日全12レース。その中の「2レース」に注目させてしまうがあまり、残りの10レース分への興味が削がれてしまう。荒尾も浦田も優勝戦ですよ?
優勝戦乗ってきましたよ?こっちの勝ち上がりの方には注目しないんですか?「若獅子取ったばかりの荒尾VSまかり通るか浦田」。…こっちも面白いのに。

走路コンディションがまるで違うと「6レース → 12レース」になった場合「整備でどこまでアジャストさせて来るのか?」と言ったカタルシスが発生する。
しかし整備禁止ルールなのでそれもない。「昨日6レース、今日12レース」になった選手がどこまで合わせて来られるのか?と言った善し悪しが比べられない。

整備力。勿論金のある選手が有利にはなるんだがそれでもやっぱりいい整備をしてナンボと言うのがオートレース。「整備禁止」ではなく「整備に掛けられる金額」に
上限を設けるなどしての別の展開で整備力を均一にすればいいだけの事。「整備力の差異を完全に削ぐ様なやり方は顧客からカタルシスを奪うだけでしかない」。

オートレースは基本「8×12=96」。勝ち上がり条件等で組み合わせは異なってくるが、基本的には「連日同じ顔ぶれになる様な事はない」。
しかし今回の2級車戦は「8×2=16」。A選手とB選手が同じレースで再び対決する確率「50%」と言う顔なじみの世界。これでは面白みが不足してしまう。

オートレースのバイクに付けられる名前は7文字まで。選手の個性が見えてくる。あぁこの選手はアニメ好きなのか。と言った様相が伝わってくる事もある。
そうした選手個人の個性が見えてくる事もなくある種機械的に組み合わせられた「アルファベット+選手の名字(カタカナ表記)」。…選手はギャンブルの駒ですか。

だからつまらない。まさに「関係者脳と定義すべき駄脳が、こうすれば客にウケるだろ〜wと思ってエア顧客(非実在顧客、関係者脳が勝手に客とはこう言う物だと
定義した実際には存在していない客を対象とした事業やサービスを行ってしまう行為の事、またその対象としてしまっている非実在顧客の存在の事)に対して
あれやこれやとやってみてしまった駄脳的展開」の象徴の最たる物。それが今回の26期2級車戦の定義。実に「顧客軽視」が詰まっている非常にひどい物語。

やはり、実施するんだったら整備アリのルールだよな。「整備に掛けられる資金力の差異」を無くすと言うのであれば上限金額を設ければいい。終了。

2011年11月21日(月)21時21分07秒