[ 12月10日(土) 水沢競馬、復活! ] 東日本大震災とその後の余震により、大きな影響を受けた岩手競馬。特に、例年11月頃から開催されている
水沢競馬場は、施設に甚大な被害を受けた。しかし、関係者の尽力と全国からの支援により、改修工事などの準備も整い、今年度の水沢競馬が
12月10日(土)より開幕することになった。春開催、夏開催が中止になり、23年度第一回となる今回の開催では、本格的な冬を迎えた東北を盛り上げる、
様々なイベントとレースでファンの皆様をお迎えします。今後とも岩手競馬への応援をよろしくお願いいたします。(12/6)
[ 岩手競馬の4カ月 ] 水沢、盛岡競馬場など内陸部の施設では建物の被害程度ですんだが、大きな被害が出たのは沿岸地域。各施設では来場者や職員こそ
全員避難したが、テレトラック釜石付近で関連会社の社員3名が逃げ遅れ死亡、1名が行方不明。競馬新聞の売り子さんも犠牲者となった。これらも地震直後は
全く連絡がつかず、安否確認には一週間近くを要したと聞く。最終的にテレトラック釜石は津波の被害が大きく、復旧を断念することになってしまった。一方で
競馬場の人馬は、水沢、盛岡競馬場の馬場、厩舎エリアでは大きな被害が出なかった。電力事情を考慮して馬場の開場時間は照明を必要としない時間帯に
変更されたが、調教などはすぐに再開。ただ、その後には燃料事情が悪化、各地のガソリンスタンドに行列ができる状況となり、馬場を整備する車両の燃料が
枯渇した。当時はまだときおり積雪の朝もあり、このときは馬場整備が不可能になった。競馬開催はひとまず3月の開催中止が決定。続いて4月2日からの平成
23年度岩手競馬も被害状況を考慮して開幕を延期、5月14日からの盛岡開催を一つの目処として検討されることとなった。しかし、対応を検討している最中の
4月7日にマグニチュード7.4の最大余震が再び東北地方を襲った。今回は特に岩手県南地域の被害が大きく、水沢競馬場のスタンドやテレトラック部分に
さらなる被害を与えた。被害額は3月の本震と合わせて概算で10億円を超え、これが競馬再開へ大きな障害になってしまった。(web Furlong 2011年07月08日)